1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:20:58.98 ID:uWGkb6N00
響「そうじゃ、ないけど……」
P「うーん……撮影場所も響の地元だし、喜んでくれると思ったんだがなぁ」
響「………」
P「何かマズいことでもあるのか?」
響「……ちょっと、なー」
P「んー……しかしなぁ」
P「もうチケットも取ってあるし、今更この仕事をキャンセルするわけにもな……」
響「それは分かってるさー。仕事は仕事、ちゃんとやってみせるから!」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:22:24.18 ID:uWGkb6N00
P「それならいいんだが……あ、そうそう」
響「?」
P「響、お前のペットの事なんだけど……」
響「あっ……」
P「今回は日帰りって訳にはいかない。流石に沖縄まで連れてけないぞ」
響「いつもなら、自分達だけで留守番させてもなんくるないんだけど……」
響「2日も空けるとなると、ちょっと心配だなー」
P「(……あれだけ飼ってて日空けなきゃ大丈夫なのもすごいな……)」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:24:34.94 ID:uWGkb6N00
~翌日~
春香「あぁもう遅刻遅刻ゥ……おはようございまー」ガチャッ
いぬ美「ワンッ」
春香「わぁっ!?」
オウ助「ハイサイ!ハルナントカ!ハイサイ!」バサバサ
ねこ吉「ニャー」
ブタ太「ブー」
ハム蔵「チュイッ」
春香「……ま、間違えました!」ダッ
小鳥「こ、ここでいいのよ、春香ちゃん!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:26:05.86 ID:uWGkb6N00
春香「響ちゃんのペットを、事務所で預かってる!?」
小鳥「……最初は流石にダメだって、律子さんも言ってたんだけどね……」
あずさ「よしよし~」ナデナデ
いぬ美「ハッハッハッハッ」
律子「……ま、まぁ、明後日までなら、何とか……ね」
シマ男「カリカリ」
春香「(……律子さんの肩にシマリスが乗ってる……)」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:28:27.23 ID:uWGkb6N00
へび香「シャーボック」
春香「きゃああああっ!?」
雪歩「こら、ダメでしょへび香」ムンズッ
春香「ゆ、雪歩?……だ、大丈夫なのそれ?」
雪歩「えっ、何が?」キョトン
春香「えっ」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:29:33.09 ID:uWGkb6N00
ワニ子「………」
春香「わ、ワニまで預かったんですか……」
貴音「響の飼う動物とは、以前より懇意にしていますので……」チラッ
ワニ子「………」ブルッ
貴音「……危険は、ないかと」ニコッ
春香「(何だろうこれは……プレッシャー?)」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:31:19.91 ID:uWGkb6N00
やよい「ブタ太ちゃん、カワイイですねぇー!」
ブタ太「ブー」
やよい「……食べちゃいたいくらいです」
ブタ太「ブヒッ」
やよい「………」ジュルリ
春香「だ、駄目よやよい!それは響ちゃんのペットなんだから!」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:33:27.56 ID:uWGkb6N00
P「向こうじゃまだ雨で肌寒い位だったが、流石に沖縄ともなると違うなー」
響「(……仕事とはいえ、戻ってくる事になるなんて思わなかったなー)」
P「おう、そういえば響」
響「?」
P「沖縄のビールはマズいって聞いたんだが、ホントか?」
響「……いきなりそんな事聞かれても困るぞ」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:35:35.52 ID:uWGkb6N00
P「ホテルに着くのがすっかり遅くなっちまったな……ま、観光に来た訳でもないが」
P「撮影は明日からだ。今日はゆっくり休めよ、響」
響「プロデューサー」
P「ん?」
響「……ううん、何でもない。おやすみ~」
P「おう、おやすみ」
P「……?」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:39:15.94 ID:uWGkb6N00
~翌日~
響『――オウ助は一日二回、水を取り替えるんだぞー』
美希「ミキと真君が交代でやってるから、安心してほしいの」
オウ助「メシウマ!メシウマ!」バサバサ
春香「……うん、ちゃんとやってるよー」
ハム蔵「チュイー」
響『あと、うさ江はあんまりベタベタ触らないでやってほしいさー』
春香「……だってさ、千早ちゃん」
ハム蔵「ヂュー」
千早「そ、そんなっ……!」ガーン
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:42:24.05 ID:uWGkb6N00
伊織「ストレスたまりやすい敏感な動物なんだから、仕方ないじゃない」
伊織「……ねー、ねこ吉♪」ナデナデ
ねこ吉「ゴロゴロ」
響『あとでちゃんと正しい触り方を教えてあげるから……あっ、もう時間だ』
うさ江「…」ササッ
千早「くっ……!」ギリッ
春香「はいはい千早ちゃん、ガマンガマン……それじゃまたね、響ちゃん」
ハム蔵「チュ-チュチュー」
真美「は、はるるん大変だよー!モモ次郎がー!」
真「モモンガのモモ次郎が、窓から外に飛んでっちゃったんだ!」
春香「えぇっ!?」
ハム蔵「チュイ!?」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:45:49.21 ID:uWGkb6N00
P「昨日も何度か電話してたみたいだが……やっぱり心配か?」
響「自分の、大事な家族だからなー」
響「……ほら、プロデューサー!さっさと撮影して帰るぞー!」
P「お、おう……」
P「(……何かやけに急かされてるような……)」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:49:12.23 ID:uWGkb6N00
カメラマン「くぅ~っ!やっぱ青空の下、浜辺で撮るのが一番やな!」カシャッ カシャッ
カメラマン「この憂いのある表情!コレや!この瞬間もボクぁ待っとったんやぁ!」カシャッ カシャッ
響「………」
カメラマン「……のは、ええんやけど~。もぉちょい笑てくれへんかなぁ?我那覇ちゃん」
響「あっ……ご、ごめんなさい」
スタッフA「……あの変態が被写体にこだわり過ぎてるせいで超時間食ってます」
スタッフB「炎天下の中、レフ板持って突っ立ってる身にもなってほしい訳よ」
P「………」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:53:33.30 ID:uWGkb6N00
ブロロロロ……
P「ふぅ、お疲れ。ようやく今日の分は終わったな」
響「うん……ごめんなー、プロデューサー。自分のせいで時間取って……」
P「ま、想定の範囲内さ。明日は最終日、もうひと踏ん張りだぞ」
響「う、うん……」
P「……なぁ、響」
響「?」
P「お前の実家、今なら寄れるぞ」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:57:21.07 ID:uWGkb6N00
響「………」
P「もうそこまで来てるんだが……どうする?」
響「……い、いいよ……別に」
響「仕事で来てること、知らせてないし……」
P「……そうか」
響「……今度また、ちゃんとした形で会いに行くさー」
響「………」
ブロロロロ……
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:00:43.46 ID:uWGkb6N00
~翌日~
ガヤガヤ ザワザワ
P「(最終日の撮影も滞りなく終わったが……響の表情は冴えないな)」
P「(うーん……無理にでも実家に連れていくべきだっただろうか)」
響「――うん、今空港だぞー……うん、分かった」
響「プロデューサー、ぴよ子が電話で言いたいことがあるってさー」スッ
小鳥『プロデューサーさん!お土産はちんすこうですよ、ちんすこう!』
P「……別にいいですけど、太りますよ。あれ、ラードで出来てんですからね」
小鳥『ぐっ……!』
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:04:28.34 ID:uWGkb6N00
千早「………」タラリ
うさ江「…」
千早「……う、動かないでね……」スッ
うさ江「…」ササッ
千早「うぅっ……な、何故……」ガクッ
美希「千早さん、うさ江に迫る時の顔が怖いの」
オウ助「ネェ、ドンナキモチ?ネェ、ドンナキモチ?」バサバサ
千早「………」ギロッ
オウ助「デモンズウォール!オェー!オェー!」バサバサ
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:07:20.88 ID:uWGkb6N00
やよい「……に、肉……」ダラー
ブタ太「………」タラリ
小鳥「亜美ちゃん、真美ちゃん!」
亜美「がってんでぃ!」ガシッ
真美「はいはい、ダメだよーやよいっち」ガシッ
やよい「は、離してくださぁいっ!目の前に、肉が!肉があるんですっ!!」ズルズル
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:10:42.48 ID:uWGkb6N00
ガチャッ
P「ただいまー」
響「みんなー!ただいまだぞー!!」
いぬ美「ワンッ」ペロペロ
響「あはは、くすぐったいぞいぬ美ー!」
響「ちゃんと大人しくしてたか、みんなー?」
ブタ太「ブヒー」スンスン
オウ助「ハイサイ!ヒビキン!ハイサイ!」バサバサ
ねこ吉「ニャー」ピョン
伊織「あっ、ねこ吉……」
春香「やっと響ちゃん、帰ってきたねー」
ハム蔵「チュイー」
響「仕事の間、世話してくれてありがとなー!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:12:48.82 ID:uWGkb6N00
あずさ「これでお別れだと思うと、ちょっと寂しくなりますね~」
いぬ美「ワンッ」
律子「そうですねぇ……フン掃除やらゴミの処理やら、大変でしたけどね」
シマ男「カリカリ」
雪歩「グスッ……またね、へび香」
へび香「シャーボック」
貴音「機会があれば……また、戯れましょう」
ワニ子「………」ビクッ
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:16:10.25 ID:uWGkb6N00
響「それじゃプロデューサー、お先にお疲れ様さー」
P「おう。また明日な、響」
響「さぁみんな、家に帰るぞー!」
バタバタバタバタ……
千早「……い、一度も触れなかった……」ガクリ
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:19:31.61 ID:uWGkb6N00
P「さーてみんな、お待ちかね。沖縄土産だぞ~」
亜美「おー、兄ちゃん待ってました!」
真美「ヒューヒュー!」
小鳥「ちんすこう!ちんすこうは!?」ガタッ
貴音「沖縄そばは、あるのでしょうかっ」ズイッ
真「ぼ、ボクが頼んでおいた、さーだー……えっと」
春香「さーたーあんだぎー」
真「そう、それ!ありますよねっ!?」
P「(どんだけがっつくんだよこいつら……)」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:21:48.16 ID:uWGkb6N00
P「んー、じゃあまずは欲が突っ張ってないやよいからだ」
やよい「わ、私ですか?」パァァ
P「ほら!ラフテー、豚の角煮だ!」スッ
やよい「!!!」
やよい「……あ、あぁぁ……」ガクガク
P「?……どうしたやよい?」
やよい「わ、私……響さんに、とんでもない事を、しようと………!」ガクガク
P「えっ?」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:27:57.74 ID:uWGkb6N00
響「はぁ~……家に帰ったら、どっと疲れたな~」ボフン
響「……今の自分には、ハム蔵達がいるんだ」
響「別に、寂しくなんか……」
ハム蔵「チュッ?」
響「…」
響「…」ゴシゴシ
ハム蔵「?」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:30:00.29 ID:uWGkb6N00
響「……ごめん、ハム蔵。ちょっと、一人にしてほしいんさー」
ハム蔵「チュ-」トコトコ
響「…」
ポパピプペ
prrrr prrrr prrrrr....
響「………」ゴクリ
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:33:21.36 ID:uWGkb6N00
prrrr prrrr prrrr....
響「………」
ガチャッ
響「!」
響「……あ………にぃに?………うん」
響「……ううん………そ、そんなんじゃないぞ」
響「うん、元気……そっちは?……そ、そっか……」
………
……
…
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:37:33.64 ID:uWGkb6N00
~翌日~
高木「この黒糖のかりんとう、美味いねぇ」サクサク
P「これ出した時、どうしてだか知りませんけど全員にドン引きされたんですよね」
高木「ふむ……あぁ、私は好きだよ。何せ、黒いからね」サクサク
ガチャッ
響「プロデューサー!モモ次郎見なかったか!?」
P「モモ次郎って……モモンガのか?」
響「あいつ、こないだ外に飛び出してから行方不明らしいんだ……自分が探してやらないと!」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:40:57.15 ID:uWGkb6N00
響「おーいモモ次郎ー!どこだー!」
P「外に飛び出してったんだろ?社長室で叫んだって……」
響「モモ次郎ー!」
ボトボトッ
高木「……ん?」サクサク
P「?何かが上から落ち……うげっ!?」ガタッ
高木「か、かりんとうに!私のかりんとうがっ!!」ガタタッ
響「モモ次郎ー!そこにいたのかー!!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:46:53.07 ID:uWGkb6N00
響「飛びながらフンを落とすなって、いつも言ってるじゃないかー、もー」ナデナデ
P「……ま、まぁ、見つかってよかったな、響」
響「うん!」
響「どこにいたって、自分の大事な家族に変わりないさー!」
小鳥「……お、おいしかったから、つい食べ過ぎて……」ウップ
小鳥「い、胃が……胃もたれが………おぇっ」
おわり
響「そうじゃ、ないけど……」
P「うーん……撮影場所も響の地元だし、喜んでくれると思ったんだがなぁ」
響「………」
P「何かマズいことでもあるのか?」
響「……ちょっと、なー」
P「んー……しかしなぁ」
P「もうチケットも取ってあるし、今更この仕事をキャンセルするわけにもな……」
響「それは分かってるさー。仕事は仕事、ちゃんとやってみせるから!」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:22:24.18 ID:uWGkb6N00
P「それならいいんだが……あ、そうそう」
響「?」
P「響、お前のペットの事なんだけど……」
響「あっ……」
P「今回は日帰りって訳にはいかない。流石に沖縄まで連れてけないぞ」
響「いつもなら、自分達だけで留守番させてもなんくるないんだけど……」
響「2日も空けるとなると、ちょっと心配だなー」
P「(……あれだけ飼ってて日空けなきゃ大丈夫なのもすごいな……)」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:24:34.94 ID:uWGkb6N00
~翌日~
春香「あぁもう遅刻遅刻ゥ……おはようございまー」ガチャッ
いぬ美「ワンッ」
春香「わぁっ!?」
オウ助「ハイサイ!ハルナントカ!ハイサイ!」バサバサ
ねこ吉「ニャー」
ブタ太「ブー」
ハム蔵「チュイッ」
春香「……ま、間違えました!」ダッ
小鳥「こ、ここでいいのよ、春香ちゃん!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:26:05.86 ID:uWGkb6N00
春香「響ちゃんのペットを、事務所で預かってる!?」
小鳥「……最初は流石にダメだって、律子さんも言ってたんだけどね……」
あずさ「よしよし~」ナデナデ
いぬ美「ハッハッハッハッ」
律子「……ま、まぁ、明後日までなら、何とか……ね」
シマ男「カリカリ」
春香「(……律子さんの肩にシマリスが乗ってる……)」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:28:27.23 ID:uWGkb6N00
へび香「シャーボック」
春香「きゃああああっ!?」
雪歩「こら、ダメでしょへび香」ムンズッ
春香「ゆ、雪歩?……だ、大丈夫なのそれ?」
雪歩「えっ、何が?」キョトン
春香「えっ」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:29:33.09 ID:uWGkb6N00
ワニ子「………」
春香「わ、ワニまで預かったんですか……」
貴音「響の飼う動物とは、以前より懇意にしていますので……」チラッ
ワニ子「………」ブルッ
貴音「……危険は、ないかと」ニコッ
春香「(何だろうこれは……プレッシャー?)」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:31:19.91 ID:uWGkb6N00
やよい「ブタ太ちゃん、カワイイですねぇー!」
ブタ太「ブー」
やよい「……食べちゃいたいくらいです」
ブタ太「ブヒッ」
やよい「………」ジュルリ
春香「だ、駄目よやよい!それは響ちゃんのペットなんだから!」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:33:27.56 ID:uWGkb6N00
P「向こうじゃまだ雨で肌寒い位だったが、流石に沖縄ともなると違うなー」
響「(……仕事とはいえ、戻ってくる事になるなんて思わなかったなー)」
P「おう、そういえば響」
響「?」
P「沖縄のビールはマズいって聞いたんだが、ホントか?」
響「……いきなりそんな事聞かれても困るぞ」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:35:35.52 ID:uWGkb6N00
P「ホテルに着くのがすっかり遅くなっちまったな……ま、観光に来た訳でもないが」
P「撮影は明日からだ。今日はゆっくり休めよ、響」
響「プロデューサー」
P「ん?」
響「……ううん、何でもない。おやすみ~」
P「おう、おやすみ」
P「……?」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:39:15.94 ID:uWGkb6N00
~翌日~
響『――オウ助は一日二回、水を取り替えるんだぞー』
美希「ミキと真君が交代でやってるから、安心してほしいの」
オウ助「メシウマ!メシウマ!」バサバサ
春香「……うん、ちゃんとやってるよー」
ハム蔵「チュイー」
響『あと、うさ江はあんまりベタベタ触らないでやってほしいさー』
春香「……だってさ、千早ちゃん」
ハム蔵「ヂュー」
千早「そ、そんなっ……!」ガーン
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:42:24.05 ID:uWGkb6N00
伊織「ストレスたまりやすい敏感な動物なんだから、仕方ないじゃない」
伊織「……ねー、ねこ吉♪」ナデナデ
ねこ吉「ゴロゴロ」
響『あとでちゃんと正しい触り方を教えてあげるから……あっ、もう時間だ』
うさ江「…」ササッ
千早「くっ……!」ギリッ
春香「はいはい千早ちゃん、ガマンガマン……それじゃまたね、響ちゃん」
ハム蔵「チュ-チュチュー」
真美「は、はるるん大変だよー!モモ次郎がー!」
真「モモンガのモモ次郎が、窓から外に飛んでっちゃったんだ!」
春香「えぇっ!?」
ハム蔵「チュイ!?」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:45:49.21 ID:uWGkb6N00
P「昨日も何度か電話してたみたいだが……やっぱり心配か?」
響「自分の、大事な家族だからなー」
響「……ほら、プロデューサー!さっさと撮影して帰るぞー!」
P「お、おう……」
P「(……何かやけに急かされてるような……)」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:49:12.23 ID:uWGkb6N00
カメラマン「くぅ~っ!やっぱ青空の下、浜辺で撮るのが一番やな!」カシャッ カシャッ
カメラマン「この憂いのある表情!コレや!この瞬間もボクぁ待っとったんやぁ!」カシャッ カシャッ
響「………」
カメラマン「……のは、ええんやけど~。もぉちょい笑てくれへんかなぁ?我那覇ちゃん」
響「あっ……ご、ごめんなさい」
スタッフA「……あの変態が被写体にこだわり過ぎてるせいで超時間食ってます」
スタッフB「炎天下の中、レフ板持って突っ立ってる身にもなってほしい訳よ」
P「………」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:53:33.30 ID:uWGkb6N00
ブロロロロ……
P「ふぅ、お疲れ。ようやく今日の分は終わったな」
響「うん……ごめんなー、プロデューサー。自分のせいで時間取って……」
P「ま、想定の範囲内さ。明日は最終日、もうひと踏ん張りだぞ」
響「う、うん……」
P「……なぁ、響」
響「?」
P「お前の実家、今なら寄れるぞ」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 19:57:21.07 ID:uWGkb6N00
響「………」
P「もうそこまで来てるんだが……どうする?」
響「……い、いいよ……別に」
響「仕事で来てること、知らせてないし……」
P「……そうか」
響「……今度また、ちゃんとした形で会いに行くさー」
響「………」
ブロロロロ……
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:00:43.46 ID:uWGkb6N00
~翌日~
ガヤガヤ ザワザワ
P「(最終日の撮影も滞りなく終わったが……響の表情は冴えないな)」
P「(うーん……無理にでも実家に連れていくべきだっただろうか)」
響「――うん、今空港だぞー……うん、分かった」
響「プロデューサー、ぴよ子が電話で言いたいことがあるってさー」スッ
小鳥『プロデューサーさん!お土産はちんすこうですよ、ちんすこう!』
P「……別にいいですけど、太りますよ。あれ、ラードで出来てんですからね」
小鳥『ぐっ……!』
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:04:28.34 ID:uWGkb6N00
千早「………」タラリ
うさ江「…」
千早「……う、動かないでね……」スッ
うさ江「…」ササッ
千早「うぅっ……な、何故……」ガクッ
美希「千早さん、うさ江に迫る時の顔が怖いの」
オウ助「ネェ、ドンナキモチ?ネェ、ドンナキモチ?」バサバサ
千早「………」ギロッ
オウ助「デモンズウォール!オェー!オェー!」バサバサ
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:07:20.88 ID:uWGkb6N00
やよい「……に、肉……」ダラー
ブタ太「………」タラリ
小鳥「亜美ちゃん、真美ちゃん!」
亜美「がってんでぃ!」ガシッ
真美「はいはい、ダメだよーやよいっち」ガシッ
やよい「は、離してくださぁいっ!目の前に、肉が!肉があるんですっ!!」ズルズル
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:10:42.48 ID:uWGkb6N00
ガチャッ
P「ただいまー」
響「みんなー!ただいまだぞー!!」
いぬ美「ワンッ」ペロペロ
響「あはは、くすぐったいぞいぬ美ー!」
響「ちゃんと大人しくしてたか、みんなー?」
ブタ太「ブヒー」スンスン
オウ助「ハイサイ!ヒビキン!ハイサイ!」バサバサ
ねこ吉「ニャー」ピョン
伊織「あっ、ねこ吉……」
春香「やっと響ちゃん、帰ってきたねー」
ハム蔵「チュイー」
響「仕事の間、世話してくれてありがとなー!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:12:48.82 ID:uWGkb6N00
あずさ「これでお別れだと思うと、ちょっと寂しくなりますね~」
いぬ美「ワンッ」
律子「そうですねぇ……フン掃除やらゴミの処理やら、大変でしたけどね」
シマ男「カリカリ」
雪歩「グスッ……またね、へび香」
へび香「シャーボック」
貴音「機会があれば……また、戯れましょう」
ワニ子「………」ビクッ
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:16:10.25 ID:uWGkb6N00
響「それじゃプロデューサー、お先にお疲れ様さー」
P「おう。また明日な、響」
響「さぁみんな、家に帰るぞー!」
バタバタバタバタ……
千早「……い、一度も触れなかった……」ガクリ
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:19:31.61 ID:uWGkb6N00
P「さーてみんな、お待ちかね。沖縄土産だぞ~」
亜美「おー、兄ちゃん待ってました!」
真美「ヒューヒュー!」
小鳥「ちんすこう!ちんすこうは!?」ガタッ
貴音「沖縄そばは、あるのでしょうかっ」ズイッ
真「ぼ、ボクが頼んでおいた、さーだー……えっと」
春香「さーたーあんだぎー」
真「そう、それ!ありますよねっ!?」
P「(どんだけがっつくんだよこいつら……)」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:21:48.16 ID:uWGkb6N00
P「んー、じゃあまずは欲が突っ張ってないやよいからだ」
やよい「わ、私ですか?」パァァ
P「ほら!ラフテー、豚の角煮だ!」スッ
やよい「!!!」
やよい「……あ、あぁぁ……」ガクガク
P「?……どうしたやよい?」
やよい「わ、私……響さんに、とんでもない事を、しようと………!」ガクガク
P「えっ?」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:27:57.74 ID:uWGkb6N00
響「はぁ~……家に帰ったら、どっと疲れたな~」ボフン
響「……今の自分には、ハム蔵達がいるんだ」
響「別に、寂しくなんか……」
ハム蔵「チュッ?」
響「…」
響「…」ゴシゴシ
ハム蔵「?」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:30:00.29 ID:uWGkb6N00
響「……ごめん、ハム蔵。ちょっと、一人にしてほしいんさー」
ハム蔵「チュ-」トコトコ
響「…」
ポパピプペ
prrrr prrrr prrrrr....
響「………」ゴクリ
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:33:21.36 ID:uWGkb6N00
prrrr prrrr prrrr....
響「………」
ガチャッ
響「!」
響「……あ………にぃに?………うん」
響「……ううん………そ、そんなんじゃないぞ」
響「うん、元気……そっちは?……そ、そっか……」
………
……
…
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:37:33.64 ID:uWGkb6N00
~翌日~
高木「この黒糖のかりんとう、美味いねぇ」サクサク
P「これ出した時、どうしてだか知りませんけど全員にドン引きされたんですよね」
高木「ふむ……あぁ、私は好きだよ。何せ、黒いからね」サクサク
ガチャッ
響「プロデューサー!モモ次郎見なかったか!?」
P「モモ次郎って……モモンガのか?」
響「あいつ、こないだ外に飛び出してから行方不明らしいんだ……自分が探してやらないと!」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:40:57.15 ID:uWGkb6N00
響「おーいモモ次郎ー!どこだー!」
P「外に飛び出してったんだろ?社長室で叫んだって……」
響「モモ次郎ー!」
ボトボトッ
高木「……ん?」サクサク
P「?何かが上から落ち……うげっ!?」ガタッ
高木「か、かりんとうに!私のかりんとうがっ!!」ガタタッ
響「モモ次郎ー!そこにいたのかー!!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/12(火) 20:46:53.07 ID:uWGkb6N00
響「飛びながらフンを落とすなって、いつも言ってるじゃないかー、もー」ナデナデ
P「……ま、まぁ、見つかってよかったな、響」
響「うん!」
響「どこにいたって、自分の大事な家族に変わりないさー!」
小鳥「……お、おいしかったから、つい食べ過ぎて……」ウップ
小鳥「い、胃が……胃もたれが………おぇっ」
おわり