1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/29(火) 20:50:50.87 ID:VKik5ODV0

P「そんなこと言わないでください」

P「僕は他の誰よりも、菜々さんのことが好きなんですから」

菜々「……Pさん」

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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 20:52:34.93 ID:VKik5ODV0

P「いやぁそれにしても、これまで色々ありましたね」

菜々「そうですね」

P「覚えてます?初めて出会った時のこと」

菜々「覚えてますよー」

菜々「だってPさん、菜々の働いてるお店来て、いきなり」

菜々「『僕の所で、アイドルになりませんか?』なんて言うんだから……」

P「すごく可愛い女の子がいるって、前から評判だったんですよ」

P「でも実際に会ってみら、想像以上に可愛くって」



3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 20:54:25.75 ID:VKik5ODV0

菜々「しかもPさん、そのまま菜々を事務所まで連れて行こうとして」

菜々「店長にすっごい怒られて」

P「それでも菜々さんをアイドルにしたいって説得してたら」

P「周りのお客さんまで一緒になって店長を説得してくれて」

P「あのとき、この人なら間違いないって確信したんですよ」

菜々「みんな……アイドルになった菜々を見ててくれたかな……」

P「ええ、きっとあの日のように、応援しててくれましたよ」


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 20:56:18.53 ID:VKik5ODV0

菜々「アイドル……楽しかったな……」

菜々「ずっと憧れてたから、毎日が夢見たいで」

菜々「応援してくれるファンのみんながいて」

菜々「一緒に笑ったり泣いたりできる仲間がいて」

菜々「もし、Pさんがいなかったら」

菜々「菜々、どうなってたんでしょうね?」

菜々「今でも、今までのことが信じられないくらいで……」


5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 20:57:58.15 ID:VKik5ODV0

P「僕だって、菜々さんのプロデューサーができて、すごく楽しかったですよ?」

P「ファンの前ではいつでも全力で」

P「見てるこっちが冷や冷やするぐらいで」

P「ライブが終わるといつだって、ふらふらになって帰ってくるのに」

P「どんな時でも、笑顔だけは絶やさなくて」

P「これまで、辛いことも色々ありました」

P「でも、あの笑顔があったから、今まで頑張ってこれたんです」


6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 20:59:57.82 ID:VKik5ODV0

P「最後のライブも、すごかったですね」

P「これでもかってぐらいのファンが、泣きそうになりながら応援してて」

P「菜々さんも、これまでのどんな時より全力でライブをしてて」

P「本当にこれで終わるんだなって思ったら、僕まで泣きそうになりましたよ」

菜々「菜々だって、ずっと泣きそうだったんですよ?」

菜々「それなのにPさん、ライブが終わっても、事務所に帰る車の中でも」

菜々「何にも言ってくれなくて」

菜々「これで終わっちゃうんだなって、すっごく不安だったんですよ?」


7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 21:02:07.04 ID:VKik5ODV0

菜々「でも、事務所に帰ってドアを開けたら」

菜々「事務所のみんなが迎えてくれて」

菜々「それだけでも泣きそうだったのに」

菜々「Pさん、いきなりみんなの前でプロポーズするんだもん」

P「ずっとそのことばっかり考えてて、何かを話す余裕がなかったんですよ」

P「でも、菜々さんが泣いてる姿を見たのは、あれが初めてかもしれません」

菜々「だって、本当に、本当に嬉しかったんですよ?」

菜々「今まで生きてきた中で一番嬉しかったぐらい……」


8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 21:04:26.06 ID:VKik5ODV0

菜々「あの……Pさん?」

P「はい、何でしょう」

菜々「私、Pさんに言わなきゃいけないことがあるんです」

P「どうしたんです?急に改まって」

菜々「ずっと言おうと思ってたんです」

菜々「でも、なかなか言い出せなくて」

菜々「時間が経てば経つほど、言い辛くなっちゃって」



10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 21:06:45.68 ID:VKik5ODV0

P「大丈夫ですよ、菜々さん」

P「何を言われたって、僕の気持ちは変わりませんから」

菜々「本当ですか?」

P「ええ、本当です」

菜々「じゃあ……言いますね?」



11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 21:09:29.99 ID:VKik5ODV0

菜々「実は……私……」




菜々「ウサミン星の王女なんです」




P「なんだ、そんなこと…………」


P「え?」


12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/29(火) 21:11:40.33 ID:6OAtL43yo

え?


13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 21:11:53.22 ID:VKik5ODV0

菜々「菜々が地球に来た本当の目的は、アイドルになるためじゃないんです」

菜々「ウサミン星の王となる人を探すために、この地球に来たんです」

菜々「ウサミン星には、元々女の子しか生まれません」

菜々「だから、ウサミン星の王女は他の星で結婚相手を探さなきゃいけかったんです」

菜々「もしPさんが菜々と結婚したら」

菜々「Pさんはウサミン星の王にならなきゃいけません」

菜々「もしそうなったら、地球にいつ帰って来られるかもわかりません」

菜々「それでも、本当にそれでもいいんですか?」


14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 21:14:02.37 ID:VKik5ODV0

P「そ……」

P「そんなの関係ありません!!」

P「菜々さんがウサミン星人だろうが、何歳だろうが」

P「ウサミン星に行こうが、ウサミン星の王になろうが」

P「そんなことはどうだっていいんです!!」

P「僕は菜々さんのそばにいられれば、それだけで十分なんです!!」


16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 21:16:20.22 ID:VKik5ODV0

P「もう一度言います」

P「何度でも言います」

P「菜々さん」

P「僕と」


P「結婚してください」


菜々「…………はい♪」


18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 21:18:01.25 ID:VKik5ODV0

こうして菜々さんと結婚したPは

ウサミン星の王となり

地球とウサミン星の友好に努め

菜々さんと共に

末永く幸せに暮らしましたとさ

おしまい


19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/10/29(火) 21:19:16.11 ID:VKik5ODV0

おわりです

菜々さんと結婚したいです


20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/29(火) 21:20:03.11 ID:ho4VbVQlo

電車で1時間で帰って来られるし、何も問題無いな。


21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/29(火) 21:20:28.49 ID:6OAtL43yo

終わりなの!?
もうちょっと続けよう!!


引用元: 安部菜々「本当に……私でよかったんですか?」