1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 04:18:31.66 ID:yMBX4jwDo

※オリジナル設定あり
※前川さんネタあり
※このSSでは前川さんは高1として設定しています



――女子寮・みくの部屋



ガチャッ



みく「ふにゃあ~……今日もおつかれにゃあ~……」


ボスッ


みく「にゃあ……やっぱりふかふかのベッドは最高だにゃあ……。一日の疲れを優しく受け止めてくれるにゃあ……」

みく「――って、そうだった」


カパッ


前川「ふう、これでよし……」

前川「はぁ~……」


ゴロゴロ


前川「………」チラッ

前川「あと一週間かぁ……」

no title


2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 04:19:34.92 ID:yMBX4jwDo

――1ヶ月前



みく「にゃあ!? みくの学校でLIVEをする!?」

P「ああ、そうだ」

のあ「……急な話ね」
no title

P「今度みくの学校で創立記念祭が有るらしくて、理事長直々に打診があったんです」

アーニャ「にゃん・にゃん・にゃん、にですか?」
no title

P「うん、理事長もなかなかのアイドル好きらしくてね。結成したばかりのにゃん×3のLIVEを見て、ティンときたそうだ」

P「みくが在籍してることも知ってて、これも何かの縁だから、と……」

P「幸い、学園祭規模のイベントなら、大掛かりな準備も必要ないし、期間は余裕が有るはずだ」

みく「で、でもウチは女子校だにゃあ……女の娘のアイドルがLIVEをしても……」

P「いや、今の世はまさに大アイドル時代と言っても過言じゃない。老若男女、あらゆる層にアイドル達を受け入れる土壌は有る」

のあ「そうね……現に私もアイドルのファンの一人だから」



3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 04:20:06.91 ID:yMBX4jwDo



みく「にゃあ……でも……」

アーニャ「みく、どうかしましたか?」

P「みく、お前がアイドルだってことは、学校のみんなも知ってることなんだろう?」

みく「それは……そうにゃ。でも、やっぱり知ってる人達の前だと恥ずかしいというか……その……」モジモジ

P「……確かに今回は急な話だ。メンタル的にも、みくのことを考えると、今回は断っても……」

みく「! そ、それはダメにゃ!」


みく(みくのわがままでのあチャンとアーニャチャンの仕事まで潰す訳にはいかないにゃ!)


アーニャ「みく……」


みく「……わかったにゃ、Pチャン。その仕事、やるにゃ。ううん、やらせて欲しいにゃ」

P「そうか! ――よーし、力強い返事を聞いて俺も燃えてきたぞ! 絶対大成功させるからな!」

みく「にゃはは……頼りにしてるにゃあ、Pチャン」



のあ「………」



4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 04:21:00.52 ID:yMBX4jwDo




前川「――ああは言ったものの、やっぱりみんなの前で『みくにゃん』は……」


前川「……うぅ~!」ジタバタ


前川「……お風呂入って寝よう……」



――次の日の朝・登校中



前川「ふあ……うう、昨日は結局あんまり眠れなかったなぁ……」



???「おはようございます、みくお姉さん」



前川「あ、おはよう、さっちゃん。ごめんね、今日少し出るの遅れちゃって……待った?」

幸子「いいえ! カワイイボクは、人を待たせることはあっても、待ったりすることなんてありません!」
no title

幸子「だからちょうど今来たところです! 気にする必要はありませんよ!」

前川「ふふっ、そっか。……じゃあ、行こっか」



5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 04:21:32.94 ID:yMBX4jwDo




幸子「――みくお姉さん、最近元気がありませんね」

前川「えっ、そ、そうかな?」

幸子「はい。ボクの見立てでは、日を追うごとに元気がなくなっています。ため息の回数も増えています」

前川(うっ、するどい……)

幸子「……なにか悩み事でも有るんですか?」

前川「え、えーと……」

幸子「遠慮しなくていいんですよ! 太陽のごとく明るいボクが、天使の慈愛を持ってお姉さんの悩みを聞き入れましょう! さあ!」

前川「……ありがとう、さっちゃん。でも、大したことじゃないから……」

幸子「……そうですか」シュン

前川「うん……ごめんね」ナデナデ



6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 04:22:13.02 ID:yMBX4jwDo




――学園内・みくの教室



ワイワイ ガヤガヤ


前川「おはよう」

A子「あ、みく、おはよう! ね、ね、もうすぐだねっ、学園祭!」

前川「う、うん。そうだね」

A子「私、絶対最前列でみくのこと応援するからね!」

前川「はりきってるね……」

A子「そりゃそうだよ! もう水面下では、みんないい席を取るために必死なんだから!」

前川「えっ、そんなに?」

A子「アイドルのLIVEなんて催し物、ウチの学校じゃ初めてだし、なにより高峯のあさんが来るからね!」

A子「みくにゃんもアーニちゃんも人気だけどさ、やっぱりクールでミステリアスでカッコイイ大人の女性だもん。女子からの人気高いんだから!」

前川「く、クールでミステリアスで……カッコイイ……」ヒクヒク

A子「――ここだけの話さぁ、実際のあさんってどんな人なの? ちょっとだけ教えて~」ヒソヒソ

前川「……知らないほうがいいんじゃないかなぁ」

A子「えー、それってどういう――」



7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 04:22:51.13 ID:yMBX4jwDo



キーン コーン カーン コーン


担任「はーい、みなさん席についてー」

A子「あっ、先生来ちゃった。続きはまた後でね!」

前川「あはは……うん」


担任「――えー、朝のHRを始める前に……今日はみなさんに紹介したい方たちが来ています」


エー ナニナニ? ドウイウコト? テンコウセイ?


前川「……? なんだろ」

A子「ねー」



担任「どうぞ。お二人とも、入って来て下さい」



ガラガラガラ



のあ「転校生の高峯のあです」

アーニャ「アナスタシアです」


前川「ブーーーーーーーッ!!」


13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 07:57:13.55 ID:e2iNHkPho

のあさんは教師側だろwwwwww外見的にも年齢的にもwwww


16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 10:25:03.59 ID:yMBX4jwDo

前川「な、な……!」プルプル

A子「えっ、どゆことどゆこと!? サプライズ!? もー、知ってたなら教えてよ―!」


担任「えー、みなさんも既に御存知かと思いますが、今度の創立祭にアイドルグループ『にゃん・にゃん・にゃん』のみなさんが来てくれます」

担任「そこで、イベントの前に学園のみなさんと交流したいとのことで、今日は特別に生徒として、みなさんと一日を過ごしていただくことになりました」

担任「――生徒、でいいんですよね?」チラッ

のあ「ええ、生徒よ」

担任「……はい。ということですので……前川さん」

前川「は、はい!」ガタッ

担任「お二人のこと、よろしくお願いしますね」

前川「……は、い……」ヒクヒク

担任「それでは、アナスタシアさんはあちらの席に……高峯さんは前川さんの隣の席へどうぞ」

のあ「わかったわ」

アーニャ「ダー」



17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 10:25:57.68 ID:yMBX4jwDo




のあ「――よろしく、前川さん」

前川「な、に、し、に、来たんですかっ!」ヒソヒソ

のあ「あら、いけなかったかしら……?」

前川「あかんわ!」

のあ「みく、自分が曲がっていてよ」

前川「ぐぬぬ……。……はあ、もういいです。でも、ちゃんと大人しくしててくださいよ」

のあ「ええ、安心して……。ところで、私の制服姿、どうかしら……?」

前川「……堂々と着こなし過ぎてて、何も言うことがありません」

のあ「ふっ、褒め言葉として受け取っておくわ……」



18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 10:26:51.57 ID:yMBX4jwDo




「アーニャちゃん肌白ーい! 目も髪もキレーイ!」

アーニャ「スパシーバ、ありがとう」

「ねえねえ、普段はどこの学校に通ってるの?」

「日本語お上手なんですね」

「知らないの? アーニャちゃんは北海道出身で――」



前川「ああ、アーニャちゃん、早速囲まれちゃって……」


A子「た、高峯さん! あの……握手、してもらえませんか……?」オズオズ

のあ「ええ……構わないわ」ギュッ


キャー! ズルーイ! アタシモ アタシモー!



19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 10:27:21.11 ID:yMBX4jwDo

「あのっ、高峯さんって普段はなにをなされてるんですか?」

「趣味とか聞いてもいいですか!?」

「好きなものってありますか?」


のあ「そうね……普段はみくをいじって遊ぶのが好きよ」

前川「んなっ!?」

「え? みくを、いじる……?」

のあ「他にも凛――もがっ」

前川「あははははー! やだなぁー、もう、のあさんはお茶目なんだから!」



20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 10:27:47.41 ID:yMBX4jwDo



「なんだー、冗談かー」

「ですよねー」


のあ「……何をするの、みく」

前川「いいですか? あなたはファンの前では『クールでミステリアスでカッコイイ大人の女性』で通ってるんですから」

前川「普段の奇想天外、荒唐無稽なキャラはやめて下さい。禁止です」

のあ「そう……。でもクールでミステリアスって、どうすればいいのか分からないわ……」

前川「……文末に『それと元素記号』とでも付ければいいんじゃないですか」



21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 10:28:13.64 ID:yMBX4jwDo



「高峰さん、好きな食べ物とかってありますか?」

のあ「そうね……唐揚げが好きよ。それと元素記号」

「みくちゃんやアーニャちゃん以外のアイドルとも仲良かったりするんですか?」

のあ「ええ……特に楓、高垣楓とはよく話すわ。それと元素記号」

「好きな言葉とかってありますか?」

のあ「wish upon a star……星に願いを、なんて。それと元素記号」

前川「冗談です。私が悪かったです。やめてください」



22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 10:28:47.16 ID:yMBX4jwDo




世界史教師「――と、いうことでここから世界四大文明と呼ばれるものが登場していくことになるのですが……えー、高峯さん」

のあ「はい」

世界史教師「世界四大文明と呼ばれるもの、なにかお分かりになりますか?」

のあ「そうね……それに答えるにはまず世界の興りから考える必要が有るわ」

のあ「そもそも、世界、いえ宇宙の始まりというのは――」

前川「座って下さい」



23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 10:29:20.94 ID:yMBX4jwDo




英語教師「それではこの問題を……アナスタシアさん」

アーニャ「ダー」

英語教師「『あなたが私のプロデューサーですか?』この文章を訳してもらえるかしら」

アーニャ「はい」


カキカキ


アーニャ「……出来ました」

英語教師「……うん、そうね。合っているわ。でもロシア語じゃなくて英語で書いてもらえるかしら」

アーニャ「オー……ソーリー」



24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 10:29:47.21 ID:yMBX4jwDo




のあ「みく」

前川「……なんですか、その大荷物は」

アーニャ「今日は水泳の授業は……」

前川「ありません」

のあ「そう……」

アーニャ「残念です……」

前川「二人共どれだけ泳ぎたかったんですか。……あとのあさん、私の目が黒い内はプールでスイカ割りなんてさせませんよ」



30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 11:44:55.79 ID:zGkGgsPvo

いかん、のあさんがアレ過ぎて笑いを堪えられんwwwwww


31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 11:57:00.15 ID:e2iNHkPho

のあさんに便座カバーみたいなことさすなwwww



36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 19:58:22.65 ID:yMBX4jwDo

――学園内中庭・昼休み



前川「――っはあー……」

のあ「どうしたの? みく。疲れているようだけど……」

前川「ええ、ええ、なんででしょうね。なんでこんなに疲れるんでしょうね」

前川「まったく、事務所ばかりか、学校でものあさんに振り回されることになるなんて、思いもしませんでした」

のあ「みく……貴女の運命(さだめ)は私が決めるわ」

アーニャ「宇宙、来ました」

前川「のあさん、あなたの罪を数えて下さい……」



37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 19:58:52.63 ID:yMBX4jwDo



タッタッタッタッ


幸子「ふう……お待たせしました、みくお姉さん」

前川「ああ、さっちゃん。私たちも今来たところだから」

幸子「あれ? この方たちは……?」



幸子「――なるほど、同じアイドルグループの……」

のあ「みく、この娘は……?」

前川「この娘は輿水幸子ちゃんと言って、私の幼馴染なんです」

前川「私がまだ大阪に居た頃、隣に引っ越してきたのがさっちゃんなんです」

前川「と言っても、転勤の多いご家族だったので一緒にいられたのは一年くらいでしたけど……」

のあ「……だけど、またこの学校で再会できたわけね」

前川「はい、再会した時は驚きましたけど……でも、嬉しかったです」

幸子「えへへ……」

アーニャ「幸子、嬉しそうです」



38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 19:59:18.73 ID:yMBX4jwDo



幸子「――んんっ! そうです、さきほどご紹介にあずかりました、このボクが! あの! 輿水・世界一カワイイ・幸子です!」

のあ「………」

前川「あはは……こういう娘だったので、ちゃんとやれてるのか私も心配だったんです」

前川「まあ、根はいい子なのはみんな分かってくれてるみたいで、心配する程でもなかったんですけど……」

幸子「何を案ずることがありますか! ボクのこの五大陸に響き渡るほどのカワイさがあれば、皆に寵愛されるのは必然――ふえ!?」

のあ「………」ギュゥ

幸子「ひょ、ひょっと! いひなりなにほふるんでふか!」

のあ「あら……ごめんなさい、つい……」パッ

幸子「まったくもう! つい、じゃありませんよつい、じゃ!」



39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 19:59:49.47 ID:yMBX4jwDo



幸子「――そういえば、今気づいたんですけど……」

前川「どうしたの?」

幸子「みくお姉さんって、アイドルだったんですね」

前川「え゛」

アーニャ「幸子、『みくにゃん』を知らなかったんですか?」

幸子「はい、知りませんでした」キッパリ

幸子「だから皆さんのことも知りませんでしたし」

のあ「……そういえば、そうね」

前川「自惚れてたつもりはないんですけど、ちょっとショックかも……はは」ズーン



40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 20:00:16.85 ID:yMBX4jwDo



アーニャ「幸子は、テレビとか、あまり見ませんか?」

幸子「少しは見ますけど、アイドルの人たちのことは特に覚えてないです」

幸子「だって覚える必要がありませんから! なぜなら! ボクが! どのアイドルよりもカワイイのは自明の理――ふぎゅ!」

のあ「……面白いわ、この娘……」ムギュゥ

幸子「ま、まひゃやりまひたね!? さっひからなんなんでふか! いふらボクはかわひいからっひぇ!」

のあ「………」グニグニコネコネ

幸子「ふひゅーん! むらでふよ! どれらけかほをこねふりまわされほうと、ぼふのかわいひゃは、まるへぜんぜん! ひゅるがなひんでふよねぇ!」

のあ「……この娘、本当に面白いわ……」

前川「それくらいにしてあげて下さい……」



41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 20:00:43.72 ID:yMBX4jwDo



幸子「やっと、落ち着いてご飯が食べられますよ。まったく、高峯さんは失礼な人ですね!」

のあ「ごめんなさい……」

幸子「いいですよ! 許してあげます! 世界一カワイイボクは、心の広さにおいても世界一ですから!」

のあ「………」サッ

幸子「!」バッ

前川「はいはい、もうそれはいいから」



42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 20:01:13.79 ID:yMBX4jwDo



幸子「――あっ、ところで気になったんですけど」

前川「どうしたの?」

幸子「みくお姉さんがアイドルの時……『みくにゃん』って、どんな感じのアイドルなんですか?」

前川「え゛」

アーニャ「カヴァーイ、可愛いですよ。『みくにゃん』」

アーニャ「こう、にゃん、にゃん、にゃーん、って……」

前川「ちょ、ちょっとアーニャちゃんやめて! 恥ずかしいから!」カァァ

のあ「にゃん、にゃん、にゃーん」

アーニャ「にゃん、にゃん、にゃーん」

前川「コラー!」



幸子(『みくにゃん』……普段のみくお姉さんからは想像もつかないですね……)



43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 20:01:40.11 ID:yMBX4jwDo




前川「二人共、午後の授業はちゃんと大人しくしててくださいよ」

のあ「ええ、わかっているわ……ところでその唐揚げ、美味しそうね」

アーニャ「私は卵焼きがいいです」

みく「知ってますか、二人共。そういうのを脅迫って言うんですよ! 脅迫!」



幸子(でも……お姉さん、元気になったみたいでよかったです)



44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 20:02:07.50 ID:yMBX4jwDo




キーン コーン カーン コーン



前川「――えー、それでは今から創立祭に向けての最後の打ち合わせを始めます」

前川「私達のクラスでは喫茶店を開くことになり、そのための準備を今もみんなで協力して――」

のあ「はい」スッ


前川「……準備をみんなで――」

のあ「大衆の意見には耳を傾けるものよ、みく」

前川「……なんですか、高峯さん」

のあ「メイド喫茶がいいと思います」

前川「……はい?」

のあ「ただの喫茶店ではなく、メイド喫茶にしましょう」



45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 20:02:45.49 ID:yMBX4jwDo



メイド? チョット タノシソウカモー ワタシ イチド メイドフク キテミタカッタンダー


前川「ちょっと、ちょっと待って! 今からそんなもの準備する予算なんて……」

のあ「問題ないわ。衣装はすべて私のポケットマネーで用意するから」

のあ「ただ衣装をメイド服にするだけだから、他に新しく何かを用意する必要もないわ」

前川「いや、でも……」


「私やりた―い♪」

「私もさんせーい」

「異議なーし」


アーニャ「……みく」ジッ

前川「アーニャちゃん……」

前川「………」チラッ

のあ「………」


前川「――はあ、もう分かりましたよ……。何考えてるのか相変わらずわかりませんけど」

前川「反対意見が無いようでしたら、その……メイド喫茶、風の喫茶店にしようと思います。いいですか?」


『はーい!』



46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/30(日) 20:03:47.23 ID:yMBX4jwDo




――学園正門・下校時間



幸子「――あれ? 高峯さん……それにアナスタシアさんも。みくお姉さんとは一緒じゃないんですか?」

アーニャ「みく、学園祭の打ち合わせがあるって、言ってました」

のあ「……私たちは、先に帰らせてもらって、あなたを待っていたの」

幸子「ボクを、ですか?」

アーニャ「……今度のLIVE、幸子、あなたも見に来てくれませんか?」

幸子「え……?」

のあ「あなたに一度、みくの……『みくにゃん』のステージを見て欲しいの」

幸子「お姉さんの……」

アーニャ「どう、ですか?」


幸子「……いいですよ。元より頼まれるまでもなく、見に行くつもりでしたから」

幸子「みくお姉さんはボクの……友達……ですから」


のあ「……そう。ありがとう……」

幸子「……フフーン! まあボクの――ふぎゃ! まらなにもいっへないじゃないでふか!」


50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:40:13.04 ID:F+K4RkDRo

――創立記念祭・当日



ドンッ ドンッ ドンッ……



P「――じゃあ今日のスケジュールの確認です。13:00から衣装合わせとリハーサル、15:00に開場、15:30から公演開始……」

P「リハーサル開始30分前には会場入り出来るようお願いします。いいですか?」

のあ「わかったわ」

アーニャ「はい」

前川「………」

P「みく? どうした?」

前川「あっ、はいっ! 大丈夫です!」

P「……緊張してるのか?」

前川「えっと、まあ、その……少し」

アーニャ「みく……」

のあ「………」

P「……会場入りまでは時間が有る。それまでクラスの出し物に参加するなり、みくも学園祭を楽しんできてくれ」

前川「……はい」

P「それじゃあ、時間までは自由行動なので、解散!」



51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:40:57.67 ID:F+K4RkDRo




P「――のあさん。ちょっと」

のあ「なにかしら……?」

P「みくのこと、よろしくお願いします。俺はもう打合せに行かないといけないので……」

のあ「……ええ。わかっているわ」



前川「アーニャちゃんは、時間までどうする?」

アーニャ「ヤー、私、お祭りが見たいです」

前川「そっか。私が学校の中、案内してあげたいけど、クラスの方も手伝いたいし……」

アーニャ「大丈夫です、みく。この前、いろいろ見て回りました。カールタ、地図もあります」

アーニャ「みくは、喫茶店、頑張ってください」

前川「うん、わかった。それじゃ、気をつけてね」

前川「時間に遅れちゃダメだよー!」



52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:41:24.40 ID:F+K4RkDRo




ワイワイ ガヤガヤ


アーニャ(人、いっぱいです)

アーニャ(なにから見ようかな……。あっ、あれは……)



アーニャ「――幸子」

幸子「ああ、アナスタシアさん。どうも、こんにちは」

アーニャ「ズドラーストヴィチェ、こんにちは、幸子」

幸子「アナスタシアさん――」

アーニャ「幸子、アーニャでいいですよ」

幸子「あ、はい……。アーニャさん、お一人なんですか?」

アーニャ「はい、リハーサルまで、時間あります。お祭りを見ています」

幸子「そうですか……」

アーニャ「……幸子、良かったら、私とお祭り見ませんか?」

幸子「え、ボクと?」

アーニャ「私、この学校のこと、よく知りません。迷ったら大変です」

アーニャ「幸子に、案内して欲しいです」

幸子「そ、そうですか! それなら仕方がないですね! カワイイボクが、アーニャさんを学園の隅々まで案内しますよ!」

アーニャ「ありがとう、幸子」

幸子「行きますよ、アーニャさん!」

アーニャ「ダー♪」



53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:42:56.76 ID:F+K4RkDRo




――学園内・中等部校舎



アーニャ「いろいろなお店、ありますね」

幸子「中等部も、高等部に負けないくらい頑張ってますよ」

アーニャ「幸子のクラスは、なにをしてますか?」

幸子「展示です。だから、特にやることがないんですよ」

アーニャ「展示、ですか」

幸子「ちなみに内容はボク監修の――」

アーニャ「幸子、あれはなんですか?」

幸子「ちょっと、人の話を……ああ、あれは占いですね。タロット占いをしてるみたいです」



???「――セフィラに置かれたのは……『世界』の正位置ね」

生徒「あの、このタロット、全部『世界』なんですけど……」



アーニャ「……変わってますね」

幸子「……まあ、いろんな出し物がありますから」



54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:44:00.22 ID:F+K4RkDRo




ドンッ


???「あっ……」ユラッ

幸子「あ、すみません! 大丈夫ですか?」

不健康そうな女の娘「へ、へーき……です……あの……ご、ごめんなさい……」オドオド

幸子「いえ、ボクも不注意でした」

不健康そうな女の娘「……そ、それじゃ……」ペコリ


幸子(ふらふらしてるけど、大丈夫かな……)



不健康そうな女の娘「うん……楽しかったね……」



幸子(? 誰と話してるんでしょうか……)



55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:44:29.34 ID:F+K4RkDRo



アーニャ「幸子」

幸子「あっ、はい。なんですか?」

アーニャ「あれ、入りましょう」



[恐 怖 の 館] キャーッ!



幸子「ひっ……お化け屋敷……!」

アーニャ「楽しそうです」ワクワク


幸子「おっ、お化けなんて非科学的なものはボクは信じてませんし!?」

幸子「ましてや、作り物とわかってるのに、怖くもなんともないですけど!?」

幸子「ですが、カワイイボクには、ああいうおどろおどろしい雰囲気はふさわしくないというか――あっ、ねえ、ちょっと! やめて! ひっぱらないで!」



56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:45:18.41 ID:F+K4RkDRo




――学園内・中庭



アーニャ「楽しかったですね、幸子」

幸子「お、恐ろしい……まさか、こんにゃくをあんな使い方するなんて……」


アーニャ「ここは……屋台がたくさんありますね」キョロキョロ

幸子「ええ、室内だと売り辛い食べ物とかは、この広場に集まってます」

アーニャ「へー……」キョロキョロ

幸子「目移りするのはいいですけど、後のことを考えないと……」



ポトッ



幸子「――あっ、ちょっと、そこの人!」

アーニャ「どうしました? 幸子」

幸子「すみません、アーニャさん。ちょっと待ってて下さい!」



57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:46:08.14 ID:F+K4RkDRo

タッタッタッ



幸子「そこのあなた!」

???「……フヒ……わ、私……?」

幸子「そうです。これ、落としましたよ」スッ

挙動不審な女の娘「こ、これ……私の……お財布……」

幸子「気をつけてくださいね。人混みの中だと、落とし物に気づきにくいですから」

挙動不審な女の娘「ドモ……わざわざ……アリ、ガト……フヒ」

幸子「どういたしまして。それじゃあボクはこれで」


58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:46:34.34 ID:F+K4RkDRo



クルッ


挙動不審な女の娘「フヒ?」


幸子「あのー、今日、LIVEがあるって知ってましたかーっ?」


挙動不審な女の娘「ラ、ライブ……ううん……」フルフル


幸子「多分ー、楽しいと思いますーっ!」

幸子「3時からあっちの広場で演るので―、見に行かれてはどうでしょうかーっ?」


挙動不審な女の娘「フヒ……わ、わかった……いく……」コクコク


幸子「それではーっ!」ヒラヒラ

挙動不審な女の娘「バ、バイバイ……」ヒラヒラ



59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:47:08.90 ID:F+K4RkDRo





幸子「――ふう、お待たせしました」

アーニャ「お帰りなさい、幸子」

幸子「って、どうしたんですか、その大量の食べ物!」

アーニャ「待っていたら、みんながくれました」

幸子「お地蔵様じゃないんですから……どうするんですか?」

アーニャ「………」ジッ

アーニャ「食べましょう」

幸子「無茶ですよ。ボクたち二人じゃとても食べきれないです」

幸子「仮に食べきれても、このあとリハーサルもあるんですよね? 途中でお腹痛くなっちゃいますよ」

アーニャ「あー……」


???「おーい、アーニャー」



60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:47:38.30 ID:F+K4RkDRo



幸子「?」

アーニャ「奈緒、みんな……」

凛「やっほ、遊びに来たよ」
no title

卯月「アーニャちゃん、この娘は?」
no title

アーニャ「幸子です。みくと私の、友達です」

幸子「え?」

卯月「幸子ちゃんかー、よろしくね! 私、島村卯月だよ!」

凛「渋谷凛。アーニャと同じ事務所のアイドルなんだ。よろしくね」

幸子「あっ、はい、こちらこそ……」ペコリ


奈緒「――ところでいいのか? リハーサルは13時からって聞いたけど、そろそろ行ったほうがいいんじゃないか?」
no title

幸子「えっ……12時10分。確かに、そろそろ向かったほうが良さそうですね」

奈緒「だろ? ほら、アーニャ、その焼きそばとか持っててやるよ」



61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:48:05.17 ID:F+K4RkDRo



アーニャ「奈緒、ありがとう」

奈緒「ふう、しかし大量だなぁ」

加蓮「いただきまーす、あむ♪」パクッ
no title

奈緒「あ、コラ、加蓮。食べるなら自分で持てよ」

未央「どれどれ……んー、この焼きそばも美味ですなー♪」モグモグ
no title

奈緒「だから自分で持てって! 両手塞がってんだぞ!」


凛「こっちはほっといていいから、行って来なよ」

卯月「アーニャちゃん、私たちも見に行くからね!」

幸子「はい、ではよろしくお願いします。――行きましょう、アーニャさん。案内します」

アーニャ「ダー、よろしく、幸子」



幸子「――ところで、良かったんですか?」

アーニャ「?」

幸子「あの方たちもアイドルなんでしょう? 堂々とお祭りに参加したりして……」



キャー! シブヤ リンチャンダー! ナオチャン カワイー!



アーニャ「あー……」



62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:49:09.13 ID:F+K4RkDRo




幸子「……あの、アーニャさん」


ピタッ


アーニャ「シトー? なんですか? 幸子」

幸子「聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」

アーニャ「はい、いいですよ」


幸子「その……アーニャさんは、アイドルとしての目標、とかあるんですか?」

アーニャ「はい、ありますよ」

アーニャ「私の目標は、宇宙で一番のアイドルに、なることです」

幸子「う、宇宙で一番ですか。大きく出ましたね……」

幸子「でも、それじゃどうして、みくお姉さんや高峯さんと、一緒にアイドルをしてるんですか?」

アーニャ「?」

幸子「……みんなと一緒じゃ、本当の一番にはなれませんよ」

アーニャ「……んー……それは少し、違いますね」

幸子「どういうことですか?」

アーニャ「幸子は、サズヴェズディエ……あー、星座、わかりますか?」

幸子「星座ですか? もちろん知ってますよ」

アーニャ「サズヴェズディエ、星座は、一つの星じゃ、できないです。たくさんの星が集まって、できます」



63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:49:43.82 ID:F+K4RkDRo



アーニャ「星座とは少し違うけど、夏の大三角、知ってますか?」

幸子「ええと、こと座のベガ、わし座ののアルタイル、はくちょう座のデネブ……ですか?」

アーニャ「幸子、詳しいですね。ハラショー」

幸子「フフン! このくらいは常識ですよ! 常識!」


アーニャ「夏の大三角、ベガ、アルタイル、デネブ、三つの星を結んで出来ます」

アーニャ「三つの星は、みんな、必要です。みんな、主役です」


幸子「………」


アーニャ「でも、私たちは、ベガでも、アルタイルでも、デネブでもないです」

アーニャ「アーニャと、みくと、のあさんです」

アーニャ「私たちが、どんな星になるのか、どんな星座を作れるのか。誰も知らないです。わかってないです」

アーニャ「だから……みんなで一番を目指すのは、いいです」

アーニャ「みんなで一番になった時、それぞれが一番輝いていたら、素敵です、ね?」

アーニャ「んん……伝わっているかな……」



64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:50:09.77 ID:F+K4RkDRo



幸子「……大丈夫ですよ、アーニャさん。伝わりました」

アーニャ「そうですか?」

幸子「少なくとも、『一番』の価値観が一つじゃないということは、わかりました」

アーニャ「んー、そういうことです。多分」


幸子「――変なことを聞いてしまいましたね。ちょっと急ぎましょうか」

アーニャ「ダー」



65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:50:47.02 ID:F+K4RkDRo

――みくの教室



前川「のあさん……私が今、何を言いたいか、わかりますか?」

のあ「なにかしら」

前川「ど、お、し、て! あなたまでメイド役をする必要があるんですか! まったく、私がちょっと席を外した隙に……」

のあ「私が提案したことなのだから、私も給仕に勤しむのが筋ではないかしら……?」

前川「ええ、責任感溢れる姿勢はご立派ですよ。素晴らしいです。でも――」


ガラッ


前川「見てくださいよ! こぉーーーーーーの長蛇の列!」

のあ「……満員御礼ね」

前川「当然ですよっ、あなた仮にもアイドルなんですよ!?」

前川「そのアイドルがメイド服来て店員してるなんて知ったら、みんな押し寄せるに決まってるじゃないですか!」

前川「どうするんですか、このお客さん! 捌ききれませんよ!」

のあ「大丈夫よ、問題ないわ。私がすべて捌ききってみせる」

前川「あなたには出来ても、あなたにはこれからやることがあるでしょーが!」

前川「――こうなったら呼ぶしか無いか……」



ポパピプペ Trrrrrrr....



66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:51:21.60 ID:F+K4RkDRo




P「――まったく、連絡がないと思ったら何やってんですかあなたは!」ズルズルズル

のあ「……P……私にはまだメイドとしての責務が……」ズルズルズル

P「まずアイドルとしての責務から果たして下さい!」ズルズルズル



前川「ふう……これでよし」

A子「あははっ、みくも大変だね―。でものあさんって見た目より面白い人なんだね!」

前川「……がっかりした?」

A子「ううん、全然! むしろもっと好きになっちゃったよ!」

「そうそう、いつの間にかみんな『のあさん』って名前で呼ぶようになってたしね」

「印象変わったって言えば、みくもそうだよね」


前川「えっ?」



67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:51:50.21 ID:F+K4RkDRo



「うん、のあさんと一緒の時のみくって、普段よりすごい元気だもん」

「正直さ、今まで前川さんと『みくにゃん』ってなんか違うなって思ってたんだよね」

「わかる。なんか、無理してるのかなー、なんてテレビで見てて思ったもん」

「でも今だとしっくりくる、っていうかむしろ『みくにゃん』が自然体?」


前川「そ、そんなこと……」


「あ、勘違いしないでね! 私、元気な前川さんもいいなって思ってるから!」

「このメイド服もさー、こういう衣装って私ら普通着ないじゃん?」

「だから着てると、ちょっと特別になった気分というか、あー、アイドルってこういう気分なのかーって」

「アイドルって、他にもいろんな可愛い衣装着れるよね! ちょっと羨ましいって思ったり!」


前川「……特別、かぁ」



68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:52:37.39 ID:F+K4RkDRo




A子「あっ、ごめん! つい話し込んじゃったけど、もうリハーサルの時間近いよ!」

「12時20分! やばっ!」

「ほら、みく! ここは私たちに任せて、行った行った!」


前川「――はっ! そ、そうだね、行ってくる! ごめん、あとお願い!」ダッ


『がんばれー! みくにゃーん!』


前川「うう……」カァァ



70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:54:52.60 ID:F+K4RkDRo






――舞台裏・LIVE開始前



前川「……ふう」


のあ「……緊張は解けた? みく」

前川「のあさん」

アーニャ「もう、大丈夫ですか?」

前川「……うん。――誰かさんのおかげで、なんか考えすぎてたのがバカバカしくなっちゃった」

のあ「そう……それは良かったわ」


スタッフ「そろそろ本番始まりまーす。みんな、準備の方よろしくお願いしまーす」

のあ「……みく」


スッ


前川「……うん」


カポッ


みく「それじゃ、行っくにゃー!」



71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:55:34.09 ID:F+K4RkDRo




キャー! ミクー! ノアサーン! アーニャチャーン!



みく「みんなー、今日は来てくれてありがとにゃー!」

みく「こんなにたくさんの人に来てもらえてみくはとっても嬉しいにゃー!」

みく「最後までみんなのこと、退屈させないよー!」



ミクニャーン!



みく「それじゃ一曲目! みくの曲、行っくよー!」

みく「『おねだり Shall We~?』!」



72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:56:05.64 ID:F+K4RkDRo

みく「――な~んて甘い♪」

のあ「ドキ♪」

アーニャ「ドキ♪」

みく「したでしょ♪」

みく・のあ・アーニャ『にゃお!』



幸子「………」ボーッ


P「あ、いたいた!」

幸子「……はっ! あの、ボクに用ですか?」

P「うん。君、輿水幸子ちゃんだよね?」

幸子「……なんでボクの名前を」アトズサリ

P「あっ、待って! たしかに今のはちょっと怪しいけど、俺は別に怪しいものじゃ……」

幸子「まあ、よく考えたら、世界一カワイイボクのことを知らない人間のほうが珍しいですね!」

P(絶対この娘で間違いないな……)



73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:57:31.94 ID:F+K4RkDRo

幸子「それで、なにか御用ですか?」

P「その前に自己紹介が先だったね。俺はこういうものだよ」


スッ


幸子「CGプロダクション、プロデューサー……」

P「俺はある人に言われて君を探してたんだよ。『面白い娘がいる』ってね」

P「それでのあさんの2000の特技の一つの似顔絵術で……まあこの話はいいか」

幸子「そのプロデューサーさんが、ボクに何の用ですか?」

P「うん、単刀直入に言おう。君――アイドルにならないか?」

幸子「アイド……ル……?」


幸子「……その人に言われて、ボクをスカウトしにきたんですか?」

P「いや、違うよ。確かに、会って話してみろとは言われたけどね。スカウトしたのは俺の判断だよ」

P「君は……面白い。俺は君が――」


スッ


P「――あのステージに立つところを見てみたいんだ」

幸子「……みくお姉さんたちの」

P「……君は、『みくにゃん』のステージを見るのは初めてなんだよね?」

P「どう、思った?」

幸子「……スゴイです。綺羅びやかで、華やかで……」

幸子「正直、驚きました」

P「そうか……」

幸子「ボクが一番カワイイのは揺るぎませんけど」

P(ぶれないな、この娘……)


74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:57:59.18 ID:F+K4RkDRo



P「返事はすぐじゃなくていいよ。気が向いたら、そこに連絡してくれたら嬉しい」

幸子「……はい」

P「それじゃ、残りのLIVEも楽しんでいってくれ」



幸子(ボクが……アイドルに……)



みく「――次は、にゃん・にゃん・にゃんの新曲! タイトルは――」



75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:58:49.05 ID:F+K4RkDRo




――後日・事務所



P「――というわけで、今日から事務所に所属することになった輿水幸子くんだ」

幸子「そうです、皆さんご存知! ボクが! あの! 輿水・宇宙一カワイイ・幸子です!」

幸子「ボクがアイドルになったからには、この事務所の誰よりも先にトップアイドルになりますから、覚悟して下さい」


パチパチパチ ヨロシクー


P「あれ? 思ったよりみんなリアクション普通だな。なかなか強烈なキャラなのに……」

凛「だって、のあさんが推薦したって言うから」

加蓮「ねー」

のあ「聞き捨てならないわね、二人共……」

加蓮「あ、やば」

凛「奈緒、あとは任せた」

奈緒「ちょっ、なんであたしなんだよ!」



76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 12:59:16.06 ID:F+K4RkDRo



アハハ ナニヤッテンノ モー


みく「よろしくにゃ、さっちゃん♪」

幸子「みくお姉さん……はい、よろしくお願いします」ペコリ


幸子「あの……お姉さん」

みく「うん? なにかにゃ?」

幸子「お姉さんは、今のユニット……3人でアイドルするのは、楽しいですか?」

みく「う、う~ん、そうだにゃあ……楽しい、いやいや少しだけ楽しい……ほんのちょっとだけ楽しい、かにゃ」


のあ「そう……みくは私たちといるのは楽しくないのね……」シュン

アーニャ「残念です……」シュン

みく「にゃっ!? う、嘘だにゃっ、ホントは一人でいる時よりずっと楽しいにゃあ!」

のあ「そう」ケロッ

アーニャ「良かったです」ケロッ

みく「にゃあああもおおおおおお!!」





幸子(いつか……ボクの前にも現れるんでしょうか……)

幸子(一緒に、一番を目指したいと思える……そんな人達が……)





おわり


80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 13:08:48.43 ID:F+K4RkDRo

『おまけ』



――LIVE終了後・楽屋



ガチャッ


P「みんな、生徒たちが今日の打ち上げをやりたいって言ってるんだが――」


のあ「しっ……」


みく「すにゃー……すにゃー……」

アーニャ「……くー……」


P「――寝ちゃいましたか」

のあ「ええ……」

P「ははっ、それじゃ身動き取れませんね」

のあ「そうね……」


P「……なんかそうしてると、母猫と子猫って感じですね」

のあ「……そうかしら?」

P「ええ」

のあ「……そう」



81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 13:09:14.70 ID:F+K4RkDRo



みく「すにゃー……すにゃー……」

P「それにしても気持ちよさそうに寝てますね。よっぽど寝心地いいんですかね、膝枕」

のあ「………」


のあ「……P……」

P「はい?」

のあ「……なんでもないわ……」

P「?」








みく「う~ん……やめるにゃ、のあチャン……そんなことをしても、みくはこれ以上曲がらないにゃ……むにゃ」





おわり


82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 13:15:17.37 ID:F+K4RkDRo

以上となります。昨日は完全に月末に気を取られて中断してしまいました。結構急ぎ足で書いたので変なところがあるかもしれません

最近みくにゃんのファンを辞めてあーにゃん、のあにゃんのファンになる輩が増えているので、
これはいかんと思い前川さんネタで書きました。まださっちゃんもSSで使ったこと無いのでこういう形で出してみました。

このSSで一人でも多くみくにゃんのファンになってもらって、一人でも多くみくにゃんのファンを辞めてもらえたら嬉しいです。

ここまで読んで下さりありがとうございました.HTML依頼してきます。人混みに紛れて奈緒ちゃんのおっぱい揉みしだいて捕まりたい。


84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/07/01(月) 13:20:24.10 ID:vaDF+WPOO

乙ー

最後の文で色々吹っ飛んだのでみくにゃんのファンやめます


引用元: モバP「にゃん・にゃん・にゃんがやって来る」