1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 16:26:21.28 ID:iWf5g36e0
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 16:29:59.10 ID:iWf5g36e0
千秋「……千秋」
P「……え?」
千秋「千秋。名前で呼ぶように言ったでしょう?」
P「あ、ああ。すまん、千秋」
千秋「許すわ……いえ。そもそも、間に合ってるもの」
P「いやでも、待ったろ?」
千秋「そうね、30分くらいかしら」
P「そ、そんな早くから来てたのか? 予定が押してるなら言ってくれれば……」
千秋「……そうじゃないわ」
P「?」
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 16:35:34.44 ID:J7b9NpY8o
デート楽しみで早く来ちゃう黒川さん可愛い!
SRおめ!
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 16:36:24.68 ID:iWf5g36e0
千秋「まあ……待つのも、デートの醍醐味ということよ」
P「そうか? それなら、いいんだが」
千秋「それで、今日はどこに連れて行ってくれるのかしら?」
P「おう。くろ……千秋に、服をプレゼントしようと思って」
千秋「あら。それは楽しみね」
P「はは、きっと驚いてもらえるよ」
千秋「ふぅん? ハードル、あがったわよ?」
P「……やっぱ、あんま期待しないでくれ」
千秋「ふふふ……さあ、行きましょうか」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 16:45:30.81 ID:iWf5g36e0
P「千秋も、だいぶ、名前が知られてきたよな」
千秋「そう?」
P「ああ。見てみ。街のチラシに千秋の写真が載ってる」
千秋「べつに、チラシなら他の子も載ってるわ」
P「それだけじゃない。ネオンから千秋の歌が流れてるぞ」
千秋「……気にした事、なかったわ」
P「もう何度も聴いてるから、慣れちゃったんだな。それぐらい、アイドルやってきたんだ」
千秋「そうね……自分では気付かなかった」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 16:52:52.65 ID:iWf5g36e0
P「千秋の名前も歌声も、これから、まだまだ大きくなっていくよ」
千秋「本当に?」
P「もちろんだ。俺がしていくさ」
千秋「デートで女の子を待たせるのに?」
P「……すみません」
千秋「ふふ……面白い人。冗談よ」
P「あ、あんまりからかわないでくれ」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 16:54:21.96 ID:hfM3nfGKo
もうデレデレじゃないですかー!
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 17:04:07.69 ID:iWf5g36e0
P「着いたぞ、ここでプレゼントを受け取るんだ」
千秋「こんな所に、こんな店が……意外」
P「すみませーん、予約してたモバPですけど……」
「はい、モバP様ですね。承っております。少々お待ち下さい」
千秋「もう決めてあるの?」
P「ああ。俺のとっておきのを」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 17:12:47.99 ID:iWf5g36e0
「お待たせしました、こちらになります」
P「どうも。会計は、事務所にモバP宛てでお願いします」
「分かりました。お買い上げ、ありがとうございました」
P「よし。じゃ、行こうか」
千秋「え? ここで着せてはくれないの?」
P「まだ日は高いしな。街を歩くには、ちょっと不便な服だから」
千秋「そういうことなら」
P「さあ、次はショッピングに行こう」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 17:23:18.09 ID:iWf5g36e0
───コスメショップ
千秋「アイドルたるもの、美容と化粧は欠かせないわね」
P「千秋はそのままでも可愛いけど」
千秋「……ご、ごめんなさい、よく聞こえなかったわ。もう一度言ってくれる?」
P「千秋はそのままでも可愛いよ」
千秋「……う、うぅ」
P「……?」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 17:33:21.90 ID:iWf5g36e0
千秋「も、もしかして、それ他の女性にも言ってないでしょうね」
P「え? 美優さんとか、瑞樹さんとか綺麗だから……よく」
千秋「……やっぱり」
P「な、なんだ?」
千秋「べつに……ふんっ」
P「お、おいおい、置いていかないでくれー!」
千秋「……ほんと、鈍いわね」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 19:44:47.76 ID:iWf5g36e0
───アクセサリーショップ
千秋「最近、小物を身に付けるようになったわ」
P「へえ、たとえば?」
千秋「そうね。智絵里にクローバー模様のリストバンドを貰ったわね」
P「なるほど。似合いそうだし、良いな」
千秋「私も彼女に何か贈りたいわね……何がいいかしら?」
P「そうだな、リボンとか髪留めとかどうだろう。智絵里はおしゃれ好きだからな」
千秋「……ずいぶん詳しいのね?」
P「そりゃあ、担当アイドルだし……って、なんか怒ってる?」
千秋「……いいえっ」
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 19:50:20.39 ID:iWf5g36e0
───ランジェリーショップ
P「……俺をここに連れてきて、どうしたいんだ?」
千秋「もちろん、選んでもらうのよ」
P「もうすでに周りの視線がきついんだが……」
千秋「私が付いているわ。気にしないで」
P「余計に気にするよ……なんか、店員さんの目が温かいし」
千秋「すみません。86のEでお願いします」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
千秋「さ、行きましょう」
P「結局連れて行かれるんだ……」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 19:59:44.65 ID:iWf5g36e0
千秋「どう? 私はさっきのも良いと思うのだけれど」
P「ああ、うん。良いんじゃない」
千秋「ねえ、手で顔を覆ってたら見えないでしょう」
P「見えなくていいよ……」
千秋「だめ。ちゃんと見て頂戴。私の魅力を、より高めるためにも」
P「や、やめろ! 剥がすな!」
千秋「こら、目を閉じない! 開けるの!」
P「嫌だ! 意地でも見ないぞ!」
千秋「ああもう、どっかの誰かさんじゃないんだから……!」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 20:06:47.28 ID:iWf5g36e0
千秋「……」
千秋「うっ。あ、頭が……」
P「だ、大丈夫か千秋!」
千秋「……ばっちり」
P「あ」
千秋「……どうかしら?」
P「……」
千秋「……」
P「うっ……ハンカチ……!」
千秋「鼻血が止まらないぐらい良かったみたいね。すみません、これください」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 20:13:17.77 ID:iWf5g36e0
千秋「いい買い物が出来たわ」
P「あー、やっと止まった」
千秋「情けないわね。アイドルの下着ぐらいで」
P「刺激が強すぎたんだ」
千秋「ふーん……事務所の皆で、もう見慣れてるんじゃないかしら?」
P「し、失礼な……」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 20:22:42.10 ID:iWf5g36e0
千秋「……そろそろ、日が沈むわね」
P「もうこんな時間なんだな」
千秋「ええ……楽しい時間ほど、早く過ぎてしまうものよ」
P「楽しかったか?」
千秋「当然よ。聞くまでもないでしょう?」
P「そりゃ良かった。これなら、誘っても大丈夫そうだな」
千秋「……?」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 20:33:36.61 ID:iWf5g36e0
───レストラン
P「いやあ、冷や冷やした。ディナーを断られたらどうしようかと」
千秋「あなたの誘いを、私が断ると思って?」
P「光栄だな。千秋お嬢様」
千秋「だから、お嬢様はやめてと、さっきから……!」
P「ごめんごめん。で、そのドレス……気に入ってくれたか?」
千秋「これ……私がデビューした時の衣装よね」
P「覚えてたか。懐かしいだろ?」
千秋「借り衣装だったのに……?」
P「まさか。オーダーメイドした」
千秋「なんでまた、そんな……」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 20:38:11.78 ID:iWf5g36e0
P「千秋が、喜んでくれるかと」
千秋「……ばかね。びっくりしてるわ」
P「じゃあ、サプライズだな」
千秋「ほんと、ばか」
P「ばかばか言わないでくれよ。お嬢様なんだから」
千秋「お嬢様じゃないわよ……」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 20:46:12.98 ID:iWf5g36e0
P「そうか。なら、お姫様」
千秋「そ……それも、だめ」
P「仕方ない。だったら、俺だけのお姫様……で、どうかな?」
千秋「……それならいいわ」
P「ありがとう」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 20:51:27.94 ID:iWf5g36e0
千秋「……口説いてるの?」
P「とんでもない。そんな勇気のある人間に見えるか?」
千秋「アイドルの下着姿を見たのに……」
P「千秋って、引っ張るタイプなんだな」
千秋「か、からかい甲斐がないわね」
P「はは。冗談だよ」
千秋「まったく……」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 20:55:15.33 ID:iWf5g36e0
P「来週から、地方へロケに行くけどさ」
千秋「何かしら?」
P「素晴らしいホテルをとってあるんだ。千秋も気に入ってくれると思う」
千秋「それは、今から喜ぶ準備をしておくわ」
P「寝巻きもちゃんと持って行くんだぞ。俺がオススメした可愛いやつでもいいから」
千秋「ざ、残念だけど、もう新しいのを使ってるから」
P「なんだ、可愛かったのに」
千秋「そ、そう……」
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 20:55:46.15 ID:1aaOuFmQo
なんだろう・・・・こう・・・もやもやする!男ならドカン!とやってしまえP
28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 21:00:38.03 ID:iWf5g36e0
P「まあ、いいさ。千秋は何を着ても似合うからな」
千秋「……やっぱり、口説いてるわ」
P「な、なんで?」
千秋「きっと他のアイドルにもそういうことばっか……」
P「ほら、褒めて伸ばす方針なんだよ」
千秋「……もう知らないわ。どうにでも言ってて頂戴」
30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 21:13:08.85 ID:iWf5g36e0
P「千秋は可愛いな。努力家で、照れ屋だし……」
千秋「や、やっぱりやめて……!」
P「いやー、千秋は冷たそうに見えて優しいし……」
千秋「やめなさいったら!」
P「千秋は可愛い!」
千秋「きゃあっ!? 声が大きいわよ!」
P「ほら、他の人も拍手してる」
千秋「注目を集めないで頂戴!」
P「ははは、千秋は可愛いな」
千秋「うぅ……」
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 21:21:42.56 ID:iWf5g36e0
───後日 地方のホテル
真尋「千秋さんやっほ! ……おやっ?」
千秋「どうしたの?」
真尋「千秋さん、そのパジャマ大人っぽいねー!」
千秋「そう? ありがとう」
真尋「ナイトウェアってやつかな」
千秋「自分に合った服を着るのも、アイドルとしては大事でしょう?」
真尋「なるほどー!」
32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 21:27:37.90 ID:iWf5g36e0
真尋「でも前に見たパジャマは、もっとかわいい系だったような……」
千秋「……!」
真尋「あっちはプロデューサーの趣味とか?」
千秋「ちがうわよ!」
真尋「えー? ほんとにー?」
千秋「かわいいのも好きなの!」
真尋「ふーーん……?」
千秋「くっ……も、もういいでしょう! 自分の部屋に戻りなさい!」
真尋「あははっ、面白いなー。ではでは、お邪魔しましたー!」
千秋「ふう……」
33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 21:32:25.33 ID:iWf5g36e0
千秋「……」
千秋「……えっと」
千秋「たしかこっちの鞄に……入れてある筈」
千秋「あ、あった」
千秋「……」
千秋「ま、まだ着られるのなら……」
千秋「せっかく選んでもらったのに、着ないのは勿体無いもの、ええそうよ」
千秋「着られる……わよね」
34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 21:38:03.69 ID:iWf5g36e0
千秋「……ま、まだ着られた」
千秋「……よかった」
真尋「……」
千秋「……」
真尋「……にやにや」
千秋「!?」
真尋「やっぱりプロデューサーの趣味だったんだー!」
千秋「ち、ちが! 違うのこれは!」
真尋「もしもしプロデューサー!? えっとね、千秋さんがねー!」
千秋「やめてぇー!」
36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 21:41:55.18 ID:iWf5g36e0
おしまい
画像ありがとうございました
SRおめでとう黒川さん
38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/03/27(水) 22:49:05.27 ID:x/tgXkMjo
かわいい&かわいい
乙
引用元: ・モバP「千秋とデート」