4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 13:30:08.29 ID:4WP692CW0

P「…本当ですか!?あ、ありがとうございます!」

P「本人にもそう伝えておきますので!はい!ありがとうございます!」

P「今後とも、ぜひよろしくお願いします!はい!失礼します!」



P「…こ」

P「…これは、大きな仕事が決まったな」

P「個人レベルだと、今まで1番じゃないのか…?」

P「…早く知らせてあげないとな!」

―――
――



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 13:32:48.44 ID:4WP692CW0

P「おはようございます!」

小鳥「おはようございますー、今日はずいぶん早いですね?」

小鳥「いつもより30分以上早いんじゃないですか?」

P「ええ、ちょっと…でも、それを言うなら音無さんも相当ですよね」

小鳥「私は…事務員ですし、書類の整理もありますからね?」

P「それでも出社時間はまだまだ先じゃないですか?」

小鳥「そ、そうですけど…って、私のことはいいんですよ」

小鳥「誰か、大きな仕事でも、決まったんですか?」

P「よくわかりますね!そうなんですよ」

小鳥「ふふっ、それだけプロデューサーが喜んでれば誰でもわかりますよ?」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 13:36:11.81 ID:4WP692CW0

P「実は、千早に単独ライブのオファーが来ました!」

小鳥「ち、千早ちゃん個人のみにですか!?すごいじゃないですかー!」

P「はい、人気も上がってきた今にこんな仕事とは、本当に良かった!」

小鳥「そうですね!…で、場所はどこで行われるんですか?」

P「東京の今度オープンするライブドームがあるのは知ってますか?」

小鳥「え?ええ、あの、天井が開く、ってところでしたら」

P「そこで、オープン最初の、初ライブが、千早なんです!」

小鳥「……そんな、もう、快挙ってところじゃすみませんね!」

P「ええ、だから昨日興奮して眠れなくて!もう目が冴えてしまって、ははっ」

小鳥「そこまでの規模のライブなら、私だって眠れなくなっちゃいますよ!」

P「ですよね?だから早く伝えてやりたくて、もう大急ぎで来ましたよ」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 13:42:26.80 ID:4WP692CW0

小鳥「でも、いつも千早ちゃんが来るのはまだまだ先で、待ちきれませんね?」

P「はい!…ああ、早く千早来ないかな…」

小鳥「あ、それ、ライブいつやるんですか?」

P「8月の、13日だそうです」

小鳥「…あれ?それって―――」





小鳥「―――流星群の日じゃありませんでしたっけ?」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 13:47:36.94 ID:4WP692CW0

P「流星の軌道」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 13:49:39.04 ID:4WP692CW0

P「そ、そうなんですよ!しかも、深夜ライブ!天井が開いて、流星群も見えるそうです!」

小鳥「か、完全に千早ちゃん専用のライブみたいなものになってますね、日程も!」

P「ええ、ええ!…ああ、早く来い…来い…!」

小鳥「私も落ち着いていられませんけど、とりあえずコーヒーでも淹れますね?」

P「あ、はい、すみません!」

小鳥「まだ少し先ですが、楽しみですね!本当に」

小鳥「あー、社長にも伝えなきゃ!」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 13:52:42.21 ID:4WP692CW0

ガチャッ

P「…!」ガタッ

律子「おはようございまー…、って、どうしたんですか?2人とも…」

P「実は…――」

律子「す、すごいですね…っていうか、そんな仕事よくとれましたね」

P「ああ、前々から千早を気に入ってくれてたそうでな!1番に使いたいんだって」

律子「羨ましい限りですよ本当に… 早く教えてあげないとですね」

律子「…っていうか、携帯に連絡すればいいんじゃないですか?」




P「あっ」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 13:59:32.60 ID:4WP692CW0

prr!

P「…あ、もしもし?千早か?今大丈夫か?」

千早『え?あ、プロデューサーですか?おはようございます…ふぁ」

P「あ、すまん…寝てたか?」

千早『いえ、今さっき起きて朝食をとっているところで…どうかしたんですか?』

P「実はな… 今建設されているライブドームあるだろ?」

千早『はい、あの、テーマパーク隣接のドームですよね?』

P「ああ、あそこでな、オープンしたら千早が1番の単独ライブが決まったんだ!!」

千早『…え!?ほ、本当ですかプロデューサー!?わ、私が、あそこで歌えるんですか!?』

P「ああ、ああ、そうだ!千早が、あそこで歌えるんだ!!だから、早く伝えたくて…」

千早『い、今からすぐ事務所に行きます!すぐに行きますので!失礼します!!』


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:05:46.55 ID:4WP692CW0

P「き、切れた」

律子「よっぽど嬉しかったんでしょうねー」

小鳥「普段から、歌に1番真剣なのは千早ちゃんですからね!」

P「ああ、本当に良かった…」

律子「プロデューサーもさっきからそれしか言ってないじゃないですか」

小鳥「いいじゃないですかー、それほど嬉しいんですから」

律子「そうですけど、落ち着いてプロデュースしてあげてくださいね?」ニコッ

千早「お、おはようございます!!ぷ、プロデューサー!話を聞かせて下さい!!」

小鳥「ち、千早ちゃん?服、ボタンかけ間違えてるし…髪ぼさぼさよ?」

小鳥「今、お茶淹れるから、ちょっと落ち着いてからにしましょう?」

千早「は、はい…すみません、興奮してしまって…」

律子「プロデューサーもずーっと貧乏揺すりしながら待ってたのよ」

千早「えっ?…ふふっ、本当、何やってるんですか」クスッ

P「お、俺も興奮してどうしようもなかったんだよ」

千早「…はい」ニコッ


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:09:55.34 ID:4WP692CW0

P「…ふぅ」

千早「…はぁ」

P「よーし、じゃはじめるぞ!」

千早「はい!」



小鳥「いつもの数倍テンションがあがってますね」

律子「もし私もあそこで歌えることになったら同じ事になることは間違いないですしね」

小鳥「確かにそうですね!」

律子「しかも日々努力してた分が報われるんだから、嬉しくないはずはありませんね」

小鳥「きっと千早ちゃんなら大丈夫ですよ」

律子「ええ、心配は無用ですね」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:14:20.13 ID:4WP692CW0

P「よし、オファーの内容から確認していくな?」

P「日程と時間帯はこの時間に、ドーム入りするのがこの時間で――」

P「公演時間は持ち歌と間隔の時間を考えても―――」

P「で、相手側の要望としては、ここで――」

P「ドームの設計がこうなってるから、この時間に―――」

千早「はい!えーと、つまり、これは――」

―――
――


P「…ということだ、どうだ?千早、やるよな?」

千早「はい!もちろんやります!やらせてください!」

P「ああ、そうだと思って、既に契約をしてある」

P「で、これが詳細の資料で――」ペラッ

千早「あ、ここ――」ペラッ

―――
――



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:18:13.20 ID:4WP692CW0

P「えっと…これで全部だ」

千早「これだけの内容を私一人で歌えるなんて…!嬉しいです」

P「よかったよ、頑張りが報われたんだ!」

千早「はいっ!」ニコッ

P「今日からレッスンには気合入ると思うけど、体調管理には気をつけるんだぞ?」

千早「わかっています!…ふふっ」

P「喜んでいるようで何よりだな」

千早「はい!じゃ、じゃあ、失礼します!レッスンルーム、お借りします!」パタン

P「ああ!」



律子「千早、しばらくこのテンション続くでしょうねー」

小鳥「みんなどんな反応するやら、ちょっと楽しみですね、ふふっ」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:22:49.12 ID:4WP692CW0

P「…しかし、売れてきたと言っても、知名度が平均より、少し高いくらいなんだよな」

律子「…うーん、確かにそうですね、765プロダクションや、765オールスターは知られてますけど」

P「うん、あくまで、『765オールスター』の、如月千早、と言うところが今の知名度だ」

P「ただ、あの961プロの事件で、一時的に異常に知名度は上がったけど…あんな事は二度とさせない」

律子「はい、でも…あのドームの規模で満員まで集客するのはなかなか難しいですよ?」

P「ああ…俺がそこをどうにかしなきゃいけないんだけど…千早の歌を、みんなに広めたい」

律子「私も、出来る限り協力させて下さい!私も、千早の歌、好きですから」

P「うん、頼むな、律子。音無さんも、是非お願いします!」

小鳥「はい、もちろんですよ!…あ、知名度を、上げる…ですか」






小鳥「―――でしたら、いいアドバイスが出来るかもしれません」クスッ


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:28:09.75 ID:4WP692CW0

―――
――


P「ええ、ええ… なるほど… ふむふむ… あ、それって―――」

・ ・ ・

P「…なるほど!それだったら、いけるかもしれません!俺、やってみます!ありがとうございます!」

小鳥「ふふっ、参考になったなら、私も良かったです」

P「…というか、音無さん、よくそんな事知ってますね?」

律子「そうですよね…業界人でもそんなこと知らないんじゃないですか?」

小鳥「え?そんなことありませんよ、たまたま知ってた、というだけです」

小鳥「では、先方にはそう連絡しておきますから、今日から頑張ってくださいね?」

P「…そのコネクションも、普通のように言ってますけど、普通じゃないですよね…」

小鳥「…もう、女性の秘密を探ろうとしちゃダメですよ?プロデューサーさん?」

P「あ…す、すみません、じゃ、早速営業と、アドバイス通りにやってみます!」

小鳥「ええ、リストは後で作っておきますので」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:32:13.30 ID:4WP692CW0

―――
――


prr!

P「…あ!もしもし、765プロダクションのプロデューサーですが―――」

prr!

P「もしもし、いきなりで失礼を承知で―――はい、音無さんから伺って―――」

prr!

P「もしもし、はい、…そうですか、ありがとうございます、では、…え?はい!―――」

prr!

P「はい、765プロダクションですが、如月千早?…はい!ぜひ、お願いします!では―――」

prr!

P「765プロダクションです、ああ、ありがとうございます!日程は――――」

prr!

P「もしもし、765プロダクションの―――」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:38:50.61 ID:4WP692CW0

小鳥「プロデューサーさん?少し休憩なさっては?」コトッ

P「…あ、すみません…いただきます」コクコク

P「…はぁ…ずっと営業しっぱなしでしたから、喉が乾いていたのでちょうどよかったです」

P「あ、電話はだいたいひと通りかけ終わったし…千早が終わるまで3時間くらいある…」

P「今度の先方に行けるだけ先に挨拶してきます!コーヒーありがとうございました!」


バタン!

小鳥「……ちょっと、千早ちゃんがうらやましくなっちゃいますね、ふふっ」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:44:26.06 ID:4WP692CW0

―――
――


ガチャッ

P「ただいま戻りましたー」

千早「おかえりなさい、プロデューサー!」

P「ああ、ただいま」

小鳥「おかえりなさい、もうみんなレッスン終わってまったりしてるところですよ」

P「はい……ちょうどいいし、このタイミングで言っておくかな」


P「よーし、みんなちょっと集まってくれー、実はな――――」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:48:31.55 ID:4WP692CW0

春香「えええ!?あ、あそこで単独ライブ!?す、すごい、千早ちゃん!」

千早「ありがとう春香!わ、私…今日、嬉しくてずっとレッスンしてたの…」

真「す、すごい…すごいよ!」

雪歩「大きな仕事ですぅ」

あずさ「よかったわね~、羨ましいわ」

伊織「や、やるじゃない?というか、この伊織ちゃんも負けてられないわ!」

響「自分も練習に気合が入りそうだぞー!」

貴音「ふふっ、そうですね…私たちもあのようなところで歌ってみたいものです」

亜美「すごすぎるYO!」

真美「千早お姉ちゃん、成長したね→」ジーッ

真「そこは見ちゃダメだよ」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:52:37.94 ID:4WP692CW0

P「よし、以上だ!みんな、応援してやってくれ!」

春香「もちろんですよ!頑張ってね、千早ちゃん!」

千早「ええ!ありがとう」

P「千早、この後時間あるか?」

千早「え?はい、あ…でも、まだ残ってレッスンしたいと思っているんですが」

P「ははっ、そういうだろうと思ってたよ。ちょっと考えがあるんだ」

千早「?」

P「ま、この後ちょっと付き合ってくれ。営業とレッスンと、いい練習になるはずだ」

千早「…はい、分かりました!えーと、今からですよね?」

P「ああ、この後だけど… そうだな、10分後に下で。俺も軽く書類まとめてから行くよ」

千早「分かりました、私も準備出来次第降ります」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 14:56:14.67 ID:4WP692CW0

P「えーと…あ、千早」

千早「はい、この後はどこに?」

P「…ま、付いてきてくれ?」

―――
――



千早「ここって…」





P「そう、前、音無さんが歌っていた所だ」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:00:03.06 ID:4WP692CW0

P「こんにちは、765プロダクションです」

店員「あ、音無さんからお話は伺ってます。本日はよろしくお願いしますね」

P「はい、こちらこそ。こっちが、本日の如月千早です」

千早「あ…よ、よろしくお願いします!」

店員「うん、テレビで見るより、美人ですね。今日は、よろしくね」

千早「はい!」

P「…ま、なんとなく感づいてると思うけど、千早にはここで自分のライブを宣伝しつつ歌ってもらう」

P「ここは、各プロダクションのお偉方とか、業界人が日々集まっているらしいから」

P「目に止まれば、宣伝にもなるし、千早はここで普段のレッスンの成果をただ出せばいい」

P「…結構、いい考えだと思わないか?」

千早「はい…はい!わざわざ私の為に…ありがとうございます、プロデューサー」

P「一応聞いておくけど、喉の調子とかは大丈夫か?」

千早「だいじょうぶです。きちんと大事にしています!えと、とりあえず何をすれば…」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:04:20.45 ID:4WP692CW0

P「…えーと。…あ、今の時間もいらっしゃるんだな。あそこのテーブルの人、覚えてるか?」

千早「ええと、先日歌番組でお世話になったディレクターさんと…すみません、後は…」

P「後の人もスタッフさんと、今お酒飲んでる人が番組のプロデューサーの人だ」

P「顔は覚えてもらってるはずだから、一緒に営業も兼ねて挨拶に行こう」

千早「は、はい」

P「ま、ちょっとここで待っててくれ。あ、千早に何か飲み物お願いします」

店員「分かりました」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:08:04.02 ID:4WP692CW0

P「こんにちは」

スタッフ「あ、765プロのPさんじゃないですか!どうしたんですか?今日は、音無さんは」

P「今日は、音無さんの紹介で、今度ライブする千早の営業を兼ねて、ここに」

スタッフ「ああ、千早さんに?俺、彼女のファンなんですよ…サインとか書いてきてもらえません?」

P「そうなんですか!?ありがとうございます、それならちょうど良かったかもしれません」

P「千早、こっちに」


スタッフ「ちょ…生の千早さん居るんですか…早く言ってくださいよ!うわ、感動だな…」

千早「ふふっ、ありがとうございます… あ、私のサインなんかでよろしければ」

スタッフ「えと…くそ、俺まさか会えると思ってなかったから色紙持ってきてないよ!」

スタッフ「あと…え…あ、じゃあこのコースターにお願いします!」

千早「わかりました、えと、名前は入れられますか?」サラサラ

スタッフ「あ、本当ですか!?あ、じゃあ、スタッフさんへ、でお願いします」

千早「はい」ニコッ


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:12:10.89 ID:4WP692CW0

千早「どうぞ」

スタッフ「あ、ありがとうございます!…やべ、宝物だな…あ、そういえばライブを?」

P「ええ、今度あの建設中のドームで行われるんです。なんと、千早の単独ライブ」

スタッフ「本当ですか!?え、いつ行われるんですか?公式に告知はもう?」

P「いえ、まだ未発表です。日は、8月13日に。あ、まだ内緒ですよ?いつものお礼、ということで」

スタッフ「…分かりました!ライブのチケット手に入るのかな…仕事開けないと!」

P「ははっ、ありがとうございます。今日は宣伝も兼ねて、と言いましたので、よければ」ピラッ

スタッフ「ちょ…これ、そのライブのチケットですか!?も、貰っていいんですか!?」

P「ええ、日頃のお礼、って言ったでしょう?その代わり、千早のこと、よろしくお願いします」

スタッフ「は、はい!もちろんですよ!千早さん、俺、絶対行きますから!頑張ってください!」

千早「あ…そうだ、ふふっ、ちょっと貸してください」

スタッフ「…?はい」ピラッ


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:15:57.24 ID:4WP692CW0

千早「……ふふっ」サラサラ

スタッフ「ちょ…本人のサイン入りチケット!?…マジで応援するしかありませんね」

千早「ぜひ、よろしくお願いします」

ディレクター「うわ、いいなあ…よかったら、俺にも貰えません?」

番組P「よかったら、俺にも…無論、ひいきにさせてもらいますから!」

千早「…はい!もちろんです、よろしくお願いします」ペコッ

―――
――


P「――――という感じで、ライブをする予定なんです、よかったら、千早を推してもらいたくて」

番組P「ははっ、わかりました。もちろん、全面バックアップさせてもらいますよ」

P「ありがとうございます!」

番組P「なに、いつもウチに多忙の765を優遇してくれてるんだから、いいんですよ」

P「はい!あ、もう少しで千早の出番なので、失礼します!」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:20:01.22 ID:4WP692CW0

P「すみません、更衣室貸していただいても?」

店員「ええ、そこを曲がって、1番奥の部屋です。荷物も、届いてますので」

P「はい、分かりました。ありがとうございます…じゃ、行くぞ、千早」

千早「はい!…って、着替えるんですか?」

―――
――


千早「こ、こんな格好…私」

P「ん?よく似合ってるぞ?」

千早「そ、そうでしょうか…何か、落ち着きません」

P「これからレッスン終わった後は、しばらくその格好するんだから、今のうちに慣れてくれよ?」

千早「え?…わ、分かりました…」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:24:03.02 ID:4WP692CW0

帰り道

P「今日はよかったよ、千早。のどの調子も考えると、1日2,3件がベストだな」

千早「…私としては、まだ歌えますが…」

P「いいんだよ。この辺の店の数から考えて、1日に制覇しちゃうと、ありがたみがなくなるだろ?」

千早「…なるほど、それもそうかもしれません。…というか」

千早「何で私、この格好のまま帰っているんでしょうか…」

P「ん?美人がドレス着て歩いてれば、嫌でも目に付くし、千早も有名人だし、宣伝になるだろ」

千早「…そ、そうですか…」

P「ま、各所には宣伝方法を通達してるから、取り上げる雑誌もないから、大丈夫だ」

千早「いえ、そういうことではないんですけど…まあ、いいです。ありがとうございます」

P「あ…そういえば、千早、もう夜だしお腹すかないか?」

千早「…言われてみれば、少しお腹が空きましたね」

P「そっか、ならちょっとご飯食べに行こうか」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:28:29.72 ID:4WP692CW0

店内

P「アイドルとのコミュニケーションも、プロデューサーの大事な仕事だからな」

千早「私、こんなお店来たことがなくて、落ち着きません…ドレスコードもあるお店でしょう?」

P「ま、ちょっとお高めの店だな、ま、普段から頑張ってるご褒美もある」

P「それに、そんな綺麗になってるんだ、いい機会じゃないか」

P「もっと有名になれば、こういうお店で食事することも、珍しくなくなる」

P「今のうちに、初々しい反応を見ておけてよかったかもな、ははっ」

千早「もう… 私はいつまでも慣れそうにはありませんけれど」

P「お、来たみたいだぞ?楽しみだな」

千早「ふふっ、そうですね」

―――
――



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:32:35.39 ID:4WP692CW0

店外・帰り道

P「ちょっと遅くなっちゃったな…ごめんな、遅くまで付きあわせて」

千早「いえ… こちらこそ、ご飯、ありがとうございました」

P「うん、これでこれからも頑張ってくれるとありがたいよ」

千早「もちろんそのつもりです。よろしくお願いします」

P「ああ、…って、その格好で帰るわけにも行かないし、事務所に1回帰らないとな」

千早「あ…そうでしたね。では、帰りましょうか」

P「…んー、こういう時は、エスコートする、ってやつかもな」

千早「…もう…それはダメです。普通に扱って下さい」

P「ごめんごめん」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:35:31.67 ID:4WP692CW0

P「ただいまー」ガチャッ

小鳥「あ、おかえりなさい…遅かったですね?」

亜美「おかえり→」

真美「どこいってたのさ→」

P「…って、みんな、まだ居たのか?」

亜美「ミキミキが『ハニーが千早とデートに行ったの!帰ってきたらお説教なの!』」

真美「『ここで帰ってくるまで待ってるの!』とか言っちゃってさ→」

P「…な、なるほど…そういうことだったのか…その美希はどこに居るんだ?」

真美「なんともうずっと寝ちゃってるYO!」

美希「…むにゃ、…あふぅ、…って、ハニー!?どこ行ってたの!こんな遅くまで、なの!」

P「な、何って…千早と営業に行ってただけだ、デートも何もない」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:38:33.95 ID:4WP692CW0

ガチャッ

千早「ただいま戻りました、って――――」

全員「………」ジーッ


春香「ち、千早ちゃん、その格好…」

雪歩「や、やっぱり…デ、デートを…」

真「わ、可愛いなぁ、ボクもそんな格好してみたいな、スラッとしててカッコいいし…」

千早「…え?」

亜美「案外事実だったのかもしれませんな→?」

律子「…あ、それ、営業の衣装ですかー?よく似あってますね」

響「営業の衣装?」

貴音「まこと、よく似合っておりますね…綺麗だと思いますよ」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:42:33.67 ID:4WP692CW0

美希「ハ、ハニー?千早さんとこんなカッコして、ど、どこに…」

千早「べ、別に…お店に行って営業して、帰りにディナーを…」

春香「ディ、ディナー!?ち、千早ちゃん…」

千早「え!?あ、別に、そういう事じゃなくて…プロデューサーが、日頃のごほうび、って」

響「な、なんだ、そういうことだったのかー」

美希「ご、ごほうび?ハニー!?ミキもごほうび欲しいの!」

P「み、美希はライブ決まってるわけじゃないだろ?これは、前祝いみたいなやつだよ」

P「む、無論美希だけじゃなくて、みんなも大きい仕事の前には連れてってやるからな?」


あずさ「あらあら~、本当ですか?」

貴音「楽しみにしておきますよ」

P「ははっ…財布…大丈夫かな…」

―――
――



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:46:07.07 ID:4WP692CW0

千早「それでは、お疲れ様でした。失礼します」パタン

小鳥「でも、良かったんですか?あんな約束しちゃって、ふふっ」

P「ん?え、ええ…ま、みんながやる気になってくれるなら、安いものかと、ははは…」

律子「お財布の札を数えながら言うことですかー?」

P「ははは…」


小鳥「それで、今日はどうだったんですか?案は上手く行きそうでしょうか?気になってしまって」

P「あ、その件ですけど、かなり好感触でした!チケットの前渡しとか、バッチリでしたよ」

小鳥「ふふっ、それは良かったです…あ、そうだ」

小鳥「これ、業界人の方がいつどこのお店にいらっしゃるかのリストです」

小鳥「少し、昔の話なので、少し誤差はあるでしょうけれど、良かったら」

P「わ、わざわざすみません!ありがとうございます!」

小鳥「一応、全てにアポは取っていますので、いつ行っていただいても結構ですよ」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:49:37.52 ID:4WP692CW0

P「何から何までありがとうございます…というか、音無さん、本当に何者なんですか」

小鳥「ただの765プロダクション、いち事務員ですよ、ふふっ」

小鳥「それに、前言いましたよね?秘密は秘密であるからこそ」

P「…そうでしたね。では、ありがたくもらっておきます」

小鳥「そうしてください」ニコッ


律子「ああ…仕事が多くて間に合わないかも…」カタカタ

P「…俺も手伝うよ」カタカタ

小鳥「そうですね、日付超えるまでにみんなで帰りましょうか」カタカタ

律子「す、すみません…」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:52:28.30 ID:4WP692CW0

―――
――


P「お、終わった…結構な量があったな」

小鳥「こ、これを1人でやろうとするのは厳しいですよ… お茶淹れてきます」

律子「すみません… 今度ご飯でも行きましょう」

P「そうだな」

小鳥「はい、じゃ、一息ついたら帰りましょうか… 今日は帰ったらすぐ寝ちゃいそうですよ」

P「俺もです…疲れた」

律子「ちょっと、休みが欲しくなりますね」

小鳥「ええ…でも、こういうのも何か楽しいですけどね」

P「そうですねー」

律子「…ふぅ、じゃあ、そろそろ帰りましょうか」

小鳥「はい、では鍵は私がやっておきますね」

P「すみません、では、失礼します、また明日」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:55:43.15 ID:4WP692CW0

―――
――


プロデューサー宅・深夜

P「ふぅ…つ、疲れた…風呂入って資料読み込まないと…」

P「とりあえずテレビつけよう… …って、あっ」

P「千早のCMだ、この時間でもやるようになったのか…って、あそこの番組の時間か」

P「ありがたいな… よし、頑張るか」ペラッ

P「…ふぁ、…千早の為だ…まだ起きてないと」ペラッ

P「…眠い…」

―――
――



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 15:57:55.86 ID:4WP692CW0

P「お、おはようございます!すみません!」ガチャッ

律子「ギリギリセーフですね、プロデューサー」

小鳥「おはようございます、セーフです、ふふっ」

律子「…でも、昨日仕事付き合ってもらったし、すみません」

P「い、いや…それでも律子も音無さんもちゃんと来てるんだから…すみません」

小鳥「いいですよ、たまには。珍しいものも見れちゃいましたしね、ふふっ」

小鳥「今お茶淹れますから…あ、今日の仕事と資料は置いておきましたので」

P「はい…ありがとうございます」


千早「プロデューサー」

P「お、おはよう千早。どうした?」

千早「あ、あの…ちょっと相談があって」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:00:03.05 ID:4WP692CW0

千早「レッスンも、夜の歌の営業も続けたいんですが、やっぱり」

千早「私の歌を聞いてもらう人には、私が直接関わりたいんです」

千早「だから、どんな小さなものでも構わないので、店頭などでの宣伝の仕事が欲しいんです」

千早「私のファンの人に、直接関わりたくて」


P「…うん、分かった。じゃ、まずは少しだけ入れてみるな?」

P「ちょうどライブの公式発表もそろそろしようと思っていたし、そういうなら、やってみよう」

千早「はい!ありがとうございます…すみません、無理を言ってしまって」

千早「プロデューサーだって、忙しいでしょうし…」

P「いいんだよ、アイドルをプロデュースするのは俺の仕事だろ?ははっ、気にするなって」

千早「…はい、ありがとうございます」

P「よし、じゃ、今日からやっていくか?とりあえず準備するから、ちょっと待っててくれ」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:04:06.42 ID:4WP692CW0

P「音無さん、ライブの公式発表の準備お願いします、今日の12時にネット上での発表と」

P「後は各所に連絡お願いします、宣伝の方にもポスターの作成、公共機関への広告の掲載許可と」

小鳥「分かりました、今日中であれば十分に可能です、準備もしてありますので」

P「はい、それでお願いします…では、お願いします」

P「―――あ、もしもし、765プロダクションの者ですが―――」

―――
――



P「…よし、行くか、千早」

千早「はい!」

―――
――



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:07:30.87 ID:4WP692CW0

P「…にしても、こんなに急なのに、これだけの人が集まるなんてな」

千早「そ、そうですね…ちょっと、予想していませんでした」

店員「千早さん、人気すごいねえ!これで、うちのショップにも人が入るし、有り難い限りだよ」

店員「またやるとき、うちを贔屓にしてくれると助かるよ」

P「もちろんです、1番にご連絡させていただきますよ…急だったのに、すみません」

店員「いやいや、毎度毎度こっちも世話になってるからね。こんなこと楽なもんさ」

店員「ほら、ファンの人が待ってるんだから、早く行ってあげて」

千早「はい!」

P「ありがとうございます」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:10:09.98 ID:4WP692CW0

千早「はい、ありがとうございます、応援、よろしくお願いします」

千早「ええ、ふふっ、そうなんですか?私も嬉しいです…また、お願いします」

千早「前のライブ見てくださってたんですか?嬉しいです」

千早「あ、前にも来ていただいてましたよね?会場でもお見かけしました、ふふっ」

千早「もちろん覚えていますよ?いつも最前列にいらっしゃいますよね?ええ、はい」


店員「結構有名になったのに、地道な宣伝も続けるあたり、ファンは固いだろうね」

P「ええ…そこが千早のいいところです、大きな仕事だけじゃなく、ファンとの関係を大事にする」

P「歌もいい、容姿も、アイドルとしての姿勢も真面目です」

店員「ウチも千早さんの曲来たら発売日前に買って聞いてるからね、ははっ、秘密だよ?」

P「…それ、千早に言ってあげて下さい、喜びますよ」

店員「あんな美人と面と向かうだけで恥ずかしくなっちゃうから、ダメだね」

P「ははっ」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:13:21.17 ID:4WP692CW0

千早「みなさん、ありがとうございました!応援、よろしくお願いします!」

\チハヤチャーン!/ \ゼッタイイクカラネー!/ \マナイター!/

千早「…くっ、じゃなくて、よろしくお願いします!」

―――
――




千早「やっぱりアイドルとしては、女性的な体型の方が…」

P「そ、そんなことないから、大丈夫だ」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:17:46.60 ID:4WP692CW0

P「さて、そろそろ営業の時間だけど、疲れてないか?」

千早「ええ、むしろ、ファンの方から、元気をもらったようで」

P「ははっ、それはよかった…じゃ、行くか」

―――
――


P「(その日から、2週間前まで店頭での宣伝、営業、歌のレッスン)」

P「(少しの疲労も見せず、ずっと熱心に千早は励んできた)」

P「(ファンサイトでも大々的に取り上げられ、事前販売のチケットも完売)」

P「(ネット上でも評判もいい、コミュニティ内での交流も活発、硬いファン層もいる)」

P「(―――このままいけば、きっとライブは大成功だ)」



『…ふむ…765プロダクション風情が…』


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:22:14.54 ID:4WP692CW0

P「おはようございまーす!」

律子「プロデューサー!遅いですよ!大変です、来て下さい!」

小鳥「ち、千早ちゃんのライブが中止になりそうなんです!」

P「え!?な、何で!?」

小鳥「い、今関係各所から連絡があって、宣伝も手を引くって…」

小鳥「まだ懸念されてる段階のようですが、このままじゃ…」

律子「何か、圧力があったみたいで… お、恐らく…961プロダクションあたりかと」

律子「今度の新人アイドルグループの発表の場を探しているみたいで、それに被ったみたいで」

P「な、なんだって!?そ、そんな…れ、連絡はどうなってるんですか!?」

律子「どこにかけても、『すみません』の一言で切られてしまって…そ、その…」

P「くっ…またか… こ、この件、千早には!?」

小鳥「も、もちろん言っていません。まだ社長とこの3人だけでの話です」

P「そうか… 千早には、絶対に漏らさないようにしましょう」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:25:29.76 ID:4WP692CW0

P「テレビ…ほ、本当に宣伝の数が減ってる…」ピッ

P「このチャンネルも…このチャンネルも…」ピッ

P「あ…前、千早が挨拶した…こ、ここは応援してくれてるんだ…よかった」

P「他は…全滅か」

律子「1件でもあるだけ有り難いですよ…あそこの圧力に反対してるんでしょう?」

小鳥「ええ…本来なら、クビになってもおかしくはないはずなのに」

P「…ありがたいな」

小鳥「はい、ここから…でも、どうしましょうか」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:28:58.12 ID:4WP692CW0

社長「みんな… 居るかね」

P「社長…」

社長「どうやら、律子くんの言う線で間違いはないみたいだ」

社長「このままでは、彼女の成功はなくなってしまう」

社長「だが、まだ手が尽きたわけでも、手がないわけでも、失敗したわけでもない」

社長「むしろ、ここからだ」

社長「何かに邪魔されて崩れてしまうほど、彼女のファンは脆いかね?」

社長「彼女はこつこつ積み上げてきたのだ… どんな風評被害にあおうとも」

社長「自分の歌を磨き、積み重ね、何にも、揺るぎないファンを作ってきたじゃないか」

社長「ゼロの時から、今まで、ゆっくりと」

社長「それに、私たちには心強い味方がいるじゃないか」



社長「――――アイドルという名の、強い、光に満ちた存在が」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:31:28.85 ID:4WP692CW0

P「…はい、何か、手はあるはずです」

P「…絶対に、絶対に、彼女のライブを潰させはしない」

P「俺は、プロデューサーですから」

P「(…そうだ)」

P「(…千早やファンだけじゃない、居るじゃないか、みんなが)」

P「(揺るぎない、仲間が………あ)」


P「―――すみません、皆に、お願いがあるんです」

小鳥「…そういうのを、待ってましたよ、プロデューサーさん?」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:34:45.03 ID:4WP692CW0

P「…ということで、俺の代理のプロデューサーを、一時的に音無さんに」

P「関係各所への連絡、説得などは社長、申し訳ありませんがお願いします」

P「律子も一時的にみんなのプロデュースに回ってくれないか」

P「俺はここで…皆に指示を出す」

P「お願い、します…」


社長「はっはっは、何を頭など下げているんだい」

律子「…そうですよ?私たち、仲間でしょう」

小鳥「困ったら助け合う、当たり前の精神じゃないですか」

社長「それに、私も最近あまり仕事がなくてね。昔の腕が鳴る、というところだよ、丁度いい」

社長「―――現役時代の腕が、鳴るじゃないか」

P「…はい!あ、ありがとうございます…では、予定通りに。連絡は、追ってします」

P「みんなへ話は、俺がしますので」

社長「…ああ、頑張りたまえ。心配など一切していない。しているのは、期待のみだよ、ははは」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:37:03.51 ID:4WP692CW0

P「千早には俺が今日はなしだと連絡しておいた…みんな居るな」

春香「はい…な、何かあったんでしょうか?」

P「ああ…落ち着いて聞いてくれ、実は―――――」

春香「そ、そんな!そんなことって…千早ちゃん、毎日遅くまで頑張ってるのに」

真「そ、そうですよ!そんな…ひどすぎる」

雪歩「ど、どうにかしてあげられないんでしょうか」

貴音「ただただ、怒りしかわきません…ですが、何か策があるのでしょう?」

美希「な、何かあるなら教えて欲しいの!ミキ、このままで黙ってられないの!」

美希「ミキよりキラキラするなんて、って思うけど…こんなことで決まっても嬉しくないの!」

美希「正々堂々勝負して、キラキラ出来なきゃ意味ないの!ハニー、教えて!」

あずさ「そうですね~…私も、できることなら何でもしてあげたいです」

響「そうだぞ!自分たち、仲間なんだからな!助けるに決まってるぞー!」

伊織「そうよ!圧力なんて、汚いやり方…私たちが正々堂々、潰してやるわ!」

亜美「で、兄ちゃん、どんな策を使うのか、早く教えてくれなきゃ困るYO!」

真美「真美らはジュンビバンタンですぜ兄ちゃん!」


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:39:52.78 ID:4WP692CW0

P「…みんなには今後、少し仕事を増やしてもらう…番組とかその他の活動で、千早を宣伝してほしい」

P「番組、ラジオ、キャンペーンガール、地方の営業、取材…もろもろ全部で、だ」

P「俺はこれからずっとここで営業の電話をかけて、時間が開いてる人に仕事をきっちり埋めていく」

P「しばらく、皆は数分の休みですら貴重なものになる…それでも、いいか?」

P「そして、夜には各所のライブハウスでグループごとに小さなライブ、そこでも宣伝だ」

P「毎日、ここに帰ってくるのは夜遅くになると思う…それでも…やってくれるか?」

P「みんなのプロデューサーの代わりは、音無さんと律子が一時的に努めてくれる」

P「とにかく、『如月千早が、ドームで、ライブをする』という事実を、広めるんだ」

P「ドーム側も961プロダクション側も、捻じ曲げることが出来ない程に」

P「…そして、『961プロダクションよりも、765プロダクションの如月千早を使いたい』と」

P「そう、思わせるんだ…この短期間で、とても難しい事だと思う、でも…でも」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:41:53.38 ID:4WP692CW0

P「…頼む、みんなの力を貸してくれ、千早を…千早に、歌わせてやりたいんだ」

P「あの、大きなステージで…」










春香「―――もう、プロデューサーさん?そんなの、頼まれなくたってやりますよ!ね?」

全員「おー!」

P「…ありがとう」

やよい「そうと決まれば、準備してきますー!うっうー!」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:44:28.11 ID:4WP692CW0

P「―――はい、765プロダクションです…何か仕事があれば、回して頂けないでしょうか?――」

P「はい、何でもします、はい、はい!ありがとうございます、では、本日の―――」

P「あ、もしもし律子か?貴音に――――」

P「もしもし、いきなりの連絡失礼します、765プロダクションの者ですが―――そうですか」

P「はい!あ、ありがとうございます!よろしくお願いします!では―――」

P「もしもし、音無さんですか?美希に夜7時から――――」

P「はい、もしもし、765プロダクションです…ほ、本当ですか!?ありがとうございます――」

P「ええ、ええ、はい!ありがとうございます!…ネット上にですか?はい、お願いします―――」

P「もしもし、社長ですか?え?ほ、本当ですか!?よ、良かった…お疲れ様です!―――」

P「律子か?うん、ああ、ああ!社長が――――」

P「はい、765プロダクション―――――」

―――
――



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:47:51.51 ID:4WP692CW0

ガチャッ

千早「あ、みんなおかえりなさい」

春香「あ、千早ちゃん、今日もレッスン詰め?大変だねー」

千早「ええ、プロデューサーから、そろそろ近いし、喉の調子を整えておいて、って」

千早「私としては、昼に営業活動とかライブの打ち合わせについて細かくしたいのだけれど…」

貴音「いいえ、千早…プロデューサーは最善の事を考えてくださっているのですよ」

貴音「高ぶる気持ちもよく、分かりますが…自分の体調を、第一に考えるべきかと」

千早「ええ…そうかも」

貴音「素直なのは良きことですよ、ふふっ」

響「今日も疲れたぞー!」

真「でも、やりがいがあって、すごく楽しいよ!」

美希「ミキならこんなのへっちゃらなの!もう余裕すぎて…眠いの…Zzz」

雪歩「た、立ったまま寝てますぅ」

響「きっと、気が抜けたんだぞ…」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:52:06.05 ID:4WP692CW0

『はい!では本日お越しの天海春香さんの宣伝したいこと!は何でしょう?』

「はい!今度、うちの如月千早ちゃんが!なんと!単独ライブを行うことになりました!」

『―――では、以上でインタビューは終了です。何か、ありますか?』

「わたくしの所属ぷろの、如月千早のライブが、近々行われます。その宣伝をさせて頂きたく」

『亜美ちゃん真美ちゃん!今1番気になっていることって、何でしょう!?』

「ん?それはもちろんこれしかないっしょ→!」

「だよねだよね、あれしかないっしょ→!」

「千早お姉ちゃんの、単独ライブしか、ないっしょ→!!!」

『人気絶頂のファッションモデル兼アイドルの美希ちゃん、今1番のライバルと言えば!?』

「んー…ミキとしては、千早なの!最近、ミキよりもキラキラしそうで、侮れないの!」

『今、皆さんが―――――』

・ ・ ・

『忌々しい、765プロダクション…』

『なぜ… なぜ、ここまで私の手を尽くしても』

『潰れんのだ』


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 16:55:58.97 ID:4WP692CW0

『…ということで、最近は、燃えて輝く星のよう、そんな如月千早さんに注目ですね』

『彼女には、デビュー当時から根強いファンが――』

『一時期、あのような事件もありましたが、裏腹に、更にファンの固い指示を―――」

『―――ということで、今1番気になるアーティスト、如月千早さんの紹介でした!』

『あの美希ちゃんがライバル視してると噂の、如月千早さんのライブが8月に―――』

『今、男性人気も急上昇中!な如月千早さんですが―――』

・ ・ ・

P「…はあ…」

小鳥「プロデューサーさん、少し休んだ方が…」

P「え?…ああ、いや…みんなも頑張ってるんです、まだ、いけますよ」

小鳥「で、でも…」

P「千早が成功してくれれば、俺もしばらくゆっくり出来るでしょうし、先行投資みたいなものです」

小鳥「もう…コーヒー淹れてきますから、それまでこの書類は預かっておきます!」

P「…はい、ありがとうございます」

小鳥「たまには少し休息を、ですよ。倒れてしまっては意味がありませんから」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 17:00:29.69 ID:4WP692CW0

prrrr!

P「…ふぁ…って、俺…いつのまに寝てたのか…朝?確か、帰ってきてすぐ…」

prrrr!

prrrr!

P「あ、…って、電話…はい」

P「え!?ほ、本当ですか!ありがとうございます!では、再度契約の確認を――」

P「はい!はい!分かりました!すぐお伺いします!」

・ ・ ・

P「おはようございます!」

P「せ、宣伝のところの方が、やはり如月千早を採用する、とのことで!」

律子「や、やったじゃないですか!これでもう大丈夫でしょうか」

小鳥「ええ、ええ…はい、ありがとうございます…では、今後共よろしくお願いします」

小鳥「ふふっ、もう1つ、吉報が届きましたよ、ふふっ」

P「そ…それって…」


小鳥「ええ!ライブ、問題なく行われることで、最終決定したとのことです!」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 17:03:34.35 ID:4WP692CW0

P「…や、やった…」

P「やった!やった!よかった!やった…本当に、良かった…千早、これで歌えるんだな」ポロポロ

律子「プロデューサー、泣いてるんですか!?ほ、ほら、ハンカチです」

P「あ、ああ、すまん…ちょっと、気が抜けたみたいで…はは、すまん…」ポロポロ

ガチャッ

春香「おはようございま…って、ええ!?プロデューサーさん、何で泣いてるんですか!?」

P「そ、それがな?…っ、実は―――」


春香「よ、良かったじゃないですか!やりましたね、プロデューサーさん!ライブですよライブ!」

真「よかったー!961プロに反撃も出来ましたし、ボクは満足ですよ!」

伊織「ま、このスーパーアイドル伊織ちゃんのおかげよね?」

響「よかったぞー!これで、歌えるんだな!」

雪歩「よかったですぅ…頑張って、よかったです」

あずさ「本当よね…後は、千早ちゃんが頑張るだけね」

亜美「ミキミキずっと寝てるね→」

真美「まあ真美らも疲れたでありますよ→」


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 17:06:52.89 ID:4WP692CW0

P「(その後、何も知らないファン達に加え、みんなの宣伝効果もあって、営業効果はすごかった)」

P「(色々な業務に追われつつも、ライブが決定した後は、また少し千早と営業にも出た)」

P「(そして、ライブ前日まで来た)」

―――
――


P「いよいよ、明日だな、千早」

千早「はい」

P「どうだ?調子というか、気分というか…なんて言えばいいんだろうな」

千早「調子は、大丈夫です。でも、やはり、少し緊張してしまいますね」

千早「…でも、頑張りますから。応援してくださいね」

P「…ああ、もちろんだ。何て言ったって、千早は今、輝く''期待の星''なんだからな?」

千早「ふふっ、褒めすぎですよ」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 17:08:53.28 ID:4WP692CW0

ライブ当日・深夜

スタッフ「では、そろそろはじめます!予定通り、お願いしますね!」

P「はい!」

千早「よろしくお願いします!」





千早「…プロデューサー」

P「ん?」

千早「もうすぐはじまりますが、ちょっと、お話しませんか」

P「…ああ」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 17:13:35.64 ID:4WP692CW0

千早「私が、こんな舞台で歌えるようになったのは…プロデューサーのおかげです」

千早「それに、皆の協力があって…」

P「…千早、もしかして…」

千早「…ええ、気付いていました。でも、皆が隠そうとしているのを見て、ああ、私の為に、って」

千早「プロデューサーも、みんなも、私と居るときは平然とした顔をして」

千早「私なんかの、ライブの為に…だから、言い出せなくて…」

P「…千早…私なんか、なんて言うな。…ほら、見てみろ」

千早「…!」

P「千早の歌を聞きに、千早を応援しに、これだけのファンが集まってくれたんだ」

P「そんなファンの気持ちを、少しだけでも、考えてやってくれ」

千早「…そうですね」

千早「今は、みんなの為に、歌いたい」

千早「そう、思えます」


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 17:15:55.62 ID:4WP692CW0

P「…そういえば、アンコールの曲、何にするか決めたのか?悩んでいたようだけど…」

千早「え?ああ…ふふっ…今、決めました、決まりました」

P「…そっか。なら、大丈夫だな」

千早「前も、言ってくれましたよね。"期待の星"だなんて」

千早「今日、流星群の日だそうですね?プロデューサー」

千早「…知ってますか?流星って、激しく燃えあがっているんだそうですよ」

P「…そうらしいな。…そろそろ、時間だぞ」

千早「きっと、綺麗な流星群が見えますよ。いえ、プロデューサーに、見せてあげますよ」

千早「では、行ってきますね。すぐ、見えますよ。もうすぐ、軌道に乗って、やってくる――――」







千早「―――――流星群、を」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 17:19:14.18 ID:4WP692CW0

・ ・ ・

『ではー!ここで、予定のプログラムが全て終わりましたがー!?』

『でもやっぱり、まだ、ちょーっと、物足りないですよね!?』

『如月千早さんに、アンコール、したいですよね!?』

『じゃ、アンコール行ってみましょう!アンコール!』

『アンコール!』

『アンコール!アンコール!』

『アンコール!アンコール!アンコール!』


「―――ふふっ、皆さん、ありがとうございます」

「皆さんは、今日、流星群の日、ということを知っていましたか?」

「…上を、見て下さい」

P「…天井が…開いてく」

「もうすぐ、流星群の時間です」

「軌道にのってやってくる、流星群たち」

「その1つ1つが、とっても綺麗に輝いて、きっと、私たちを照らしてくれます」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 18:03:09.40 ID:4WP692CW0

「ここで、皆さんに感謝を」

「デビュー当時から、応援してくださっている、ファンの皆様」

「最近、私を知ってくださった、ファンの皆様」

「…そして、''期待の星''、なんて、言ってくれた、プロデューサー」

「それぞれに、感謝の言葉を、伝えても、伝えきれないほどですが」

「その期待を、ここで返したいと思います」

「私も、あの流星群のように、いつまでも、見上げられ、憧れられ、輝いて」

「流星のように、燃え尽きてしまうときが来るかもしれませんが…最後の最後の、その時まで」

「一生懸命、歌います」


「…あ、降って来ましたね、流星群。見えますか?――――流星の、軌道が」





「―――――それでは、アンコールにお答えして、歌います」


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 18:06:57.96 ID:4WP692CW0

.
.
.
.

『―――inferno』



--

P『流星の軌道』 おわり
最後にさるさんを喰らいましたが、お付き合いありがとうございました。


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 18:08:10.09 ID:lBmsIBST0

おつ


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 18:09:53.16 ID:GfOf8fto0

いいよ


98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 18:19:20.61 ID:ZXCQJPUc0

イイハナシダナー
おつつつ


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/21(木) 18:39:40.45 ID:EC/PNHrw0




引用元: P「流星の軌道」