1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:19:41.54 ID:AkGJTYvt0

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:20:11.51 ID:AkGJTYvt0

??「かっかー!」


P「……何だ……?」

通行人「ヒッ!!!」

P「……何もいないか……」

通行人(すげえ怖い人がキョロキョロしてる……)


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:22:11.42 ID:AkGJTYvt0

―事務所―

P「……お早うございます……」

春香「プロデューサーさん、おはようございます」

真美「おっちゃんおはよー!」

小鳥「おはようございます」

亜美「さて、生年月日と血液型を吐きたまえー!」

P「……?」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:23:11.46 ID:AkGJTYvt0

春香「これですよ、これ!」

P「……ファッション雑誌か……む、これは……」

春香「そうです!あずささんが占いコーナーの連載持ってる雑誌ですよ」

真美「すごい当たるって評判なんだよねー」

亜美(『マダムあずさの占いコーナー』
   ってタイトル言うとすごい怒るんだけどね……)


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:24:54.02 ID:AkGJTYvt0

小鳥「あずささん、ドラマも決まって絶好調ですね、最近。
   キャリアウーマン役でしたよね?」

P「……ええ。役作りには苦労しているようですが……」

春香「プロデューサーさんも占ってみます?」

P「……」

春香「あれ?占いとか嫌いですか……?」

P「……嫌いではない……」

真美「じゃーさー、何年何月何日生まれー?あと何型ー?」

P「……昭和○○年×月△日……で□型」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:27:24.39 ID:AkGJTYvt0

春香「えーっと、プロデューサーさんの今日の運勢は……」

春香「あ……」

P「……?」

小鳥「ど、どうしたの……?」

春香「あ、あははー、えっとですねー」

亜美「……見してー!えーっと……あ……」

真美「どしたの?」

春香「それがその……」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:27:50.25 ID:aNyUTlUb0

良かった……平成生まれだったらどうしようかと……


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:28:35.62 ID:AkGJTYvt0

マダムあずさ
『あらあら~、これは酷いですね~
 10年に1度の最悪な運勢!といってもいいと思いますよ~
 最悪の事態を避けるために、おうちで大人しくしていましょうね~』


P「……」

春香「あ、すっごい落ち込んでる……」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:30:20.20 ID:AkGJTYvt0

小鳥「え?プロデューサーさんの表情分かるの?」

真美「ほうほう、はるるんもおっちゃんの表情が分かるようになったんだね!」

亜美「ほとんど表情変わらないからねー」

春香「うん、えへへ……

  プロデューサーさん、元気出して下さい!」

P「ああ……」

P「……」←しょんぼりしている


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:31:52.94 ID:AkGJTYvt0

prrrrrrrrr


小鳥「あ、電話電話……
 お電話ありがとうございます。765プロです」

律子『あ、小鳥さんですか?!そこにプロデューサーいます?』

小鳥「ええ、いますよ?」

律子『よかったー……代わってもらえます?』


P「私です……ふむ、なるほど……分かりました……お安い御用で……」

P「では…また後ほど……それでは……」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:34:17.94 ID:AkGJTYvt0

小鳥「律子さんは何て?」

P「……仕事が押してるので、代わりに三浦サンを駅まで迎えに言って欲しいと……」

小鳥「あ、今日ドラマの収録ですもんね」

P「……ええ…そのまま…現場まで送って行きます」


真美「え?」

亜美「10年に1度の最悪運勢……」

春香「だ、大丈夫かなあ……」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:35:25.65 ID:AkGJTYvt0

春香「……あのー
  本当に独りで大丈夫ですか?」

P「……レッスン優先……」

亜美「分かったよおっちゃん」

真美「でも、気を付けて行ってね」

小鳥「な、何かあったらすぐ連絡してくださいね」

P「ハイ…それじゃ、行ってきます……」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:36:55.19 ID:AkGJTYvt0

―駅までの道―

カラス「……」

P「……」

カラス「カァーーー!!!」

P「……!!」ビクッ


P「……」←最近のカラスは態度が大きいと思っている


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:38:33.31 ID:AkGJTYvt0

??「かっかー」(舐めまわしがいのある人がいます)

P「……」←またカラスかと思っている

??「はるかっかー」(飛びついて舐めまわします)

P「……!!」

P「……これは……」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:39:48.19 ID:AkGJTYvt0

??「はーるかっかー!!」ぴょんっ

??「かっか!」もちゃもちゃ

P「……おい……!」

??「ヴぁい?」

P「……ウチに来い……!かわいがってやる……!」

千早「ダメです!」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:40:53.05 ID:AkGJTYvt0

P「……ち、千早サン……」

千早「はるかさんはとてもアクティブで手がかかるんです!」

千早「どうせなら大人しい子にしてください……ちひゃーとか」


P「……」←はるかさん?この生き物ははるかさんというのか、と思っている


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:42:37.71 ID:AkGJTYvt0

千早「大体、連れ帰って誰がお世話するんですか
  プロデューサーも私も最近忙しいじゃないですか」

P「ハイ……」

千早「一時の感情に惑わされず、きちんと状況を考えて行動してください
 たとえば、ちひゃーのような子を選ぶとか!」

P「ハイ……」

千早「あ、それから、名前は私が考えますからね?!」

P「……ハイ?」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:44:13.80 ID:AkGJTYvt0

千早「あ!そういえば、はるかさんがいない!」

P「……!!」

通行人「あっ!!あぶなーい!!」

通行人2「熱帯魚店に搬入する用の塩水が!!」

ばしゃっ!!!

千早「し、塩水っ!!?」


はるかさん(大)「はーるかっかー!!」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:46:14.42 ID:AkGJTYvt0

P「……」

はるかさん(大)「かっか!」じー

P「……」じー

P「ウチに来……」

千早「逃げますよ!プロデューサー!!」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:47:54.51 ID:AkGJTYvt0

「はーるかっかー!!」

「ひいい!!!」

「ぎゃー!!!」


千早「……私には何も聞こえないわ……」

P「……」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:49:16.33 ID:AkGJTYvt0

―駅―

千早「あずささんを迎えに来てたんですか」

P「……今日はドラマの撮影だから……」

千早「あずささん、とても気合の入った準備をしていましたね」


ガヤガヤ


千早「……あれ?あそこにいるの、あずささんでは」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:51:56.83 ID:AkGJTYvt0

P「……待ち合わせはここではないはずだが……」

千早「なぜ……改札の方に向かっていくのでしょう?」


あずさ「待ち合わせはこっちよね?今日は迷わないようにしなきゃいけないわ!」


千早「あ、あずささー……きゃっ!」

通行人「あ、すんませーん」

P「……今日に限って、人が多いじゃあないか……」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:53:55.33 ID:AkGJTYvt0

千早「仕方がありませんね……プロデューサー、少しかがんでください」

P「……ハイ?」

千早「このサングラスをかけて、髪をきちんとセットして……」

千早「はいっ、できました。では、少し歩いてみてください」

P「……ハア……」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:55:24.75 ID:AkGJTYvt0

ドカッ

通行人A「あ、すいませー……ヒィ!!!」

通行人B「きゃあ!!!」

通行人C「ヒソヒソ……」

千早「さあ、円形にスペースができました。行きましょうプロデューサー」

P「……」←ちょっと悲しい

P「……まあいい……」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:57:37.32 ID:AkGJTYvt0

P「……む、あそこに見えるのは……」

千早「ようやく追いつきましたね」

あずさ「あっ、プロデューサーさんに千早ちゃんだわ!おーい!」

千早「あずささん、気が付いたようですね」

P「合流しよう」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:59:10.35 ID:2hlDdCEy0

さすが千早
いっしょに運動会参加しただけあるな


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/17(日) 23:59:10.29 ID:AkGJTYvt0

おばちゃんA「ちょっとみんなこっちよー」

おばちゃんB「しばらく来ないうちにずいぶんかわったわねー」

おばちゃんC「不便だわー」





おばちゃんX「あら、電車遅れそうじゃない?」

おばちゃんY「ちょっとぐらい待たせればいいのよ」

おばちゃんZ「それもそうねー」


あずさ「あ、あの、ちょ、ちょっと……プ、プロデューサーさ~ん!!」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:00:28.44 ID:gvrX12KD0

千早「……あ、あずささんがおばさんの波に飲まれて……」

P「……追わなくては……」

爺さん「な、何じゃ今のは……」

千早「おじいさんがおばさんに撥ね飛ばされていますね……」

P「……爺サン……立てるかい……?」

爺さん「おお、これは親切に……」

爺さん「まったくけしからんな!!」

爺さん「お前さん方、どうもありがとう」

P「……いいってことよ……」

千早「プロデューサー、早く追わなくては」

P「……応」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:02:02.73 ID:gvrX12KD0

千早「プロデューサー、あずささんから連絡が。~線に乗ってしまったので
  ○○駅で降りるそうです」

P「……現場に近づいてはいるな……」


―○○駅―

千早「あずささんは……?」

P「いないな……」

千早「ひょっとして駅から出てしまったのでは?」

P「……探そう」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:04:20.69 ID:gvrX12KD0

千早「いませんね……道行く人に聞いてみましょうか?」

P「……ん……あ、あれは!!」

千早「プ、プロデューサー?」

P「あの……スンマセン……この辺で三浦あずさサンを見かけませんでしたか?」

??「え?……キャー!!!!!」

黒服A「ど、どうしました?麗華様!」

黒服B「む、この男に絡まれたのですね?貴様ァ……!」

P「……え……?」

黒服A「成敗してくれるわー!!」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:05:40.25 ID:gvrX12KD0

P「……」←こんなに怖がられてしまうなんて、やはり今日は厄日だと思っている


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:07:44.64 ID:gvrX12KD0

ドカッ

黒服A「ぐあああああっ!!!」

真「プロデューサー、大丈夫ですか?」

千早「ま、真?!」

真「この黒い服の連中に襲われてるんですね?助太刀しますよ」

真「せいっ!!!」

ドカッ

黒服A「ぎゃあああ!!!」

P「……いや……そういうわけでは……」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:10:12.70 ID:gvrX12KD0

黒服B「こ、このガキ!!!」

千早「真!危ない!」

真「え?」

P「…………おい」

黒服B「……は……?」

P「手前、今ウチのアイドルを殴ろうとしやがったな?」

黒服B「あ、いてててててててて!お、折れる!!」

麗華「おお、流れるように腕を極めた……
   じゃなくて、止めて!はい、止め止め!!」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:12:04.80 ID:gvrX12KD0

黒服A「れ、麗華さん……」

麗華「いきなり叫んだのは私が悪かったからさ、離してやって」

P「……」スッ

黒服B「……おおっ……ハァハァ……」

真「あれ……?襲われてたんじゃないんですか?
  ご、ごめんなさい、思いっきり蹴っちゃって!!」

黒服A「あ、ああ」(いてて……)


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:14:55.58 ID:gvrX12KD0

P「……」

麗華「で、何?」

P「この辺で……三浦…あずさサンを見ませんでしたか……?」

麗華「三浦……あー、あの○っぱい大きい人?
  あれはおっきいよなあ……」

千早「くっ……」

麗華「くっ……」

真「?」

P「……」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:16:54.44 ID:gvrX12KD0

麗華「あー、○っぱいの話ね……見たよ?」

千早「ど、どこで?」

麗華「ついさっき、すぐそこで。あっちに歩いて行ったけど
  ぶつぶつ言いながら」

千早「あ、ありがとう!」

麗華「いえいえ」

P「よし……行くか……」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:17:59.87 ID:gvrX12KD0

真「?今あずささんを探してるんですか?ボクも手伝いましょうか?」

P「……レッスン優先……」

真「はーい。それじゃあ、頑張ってくださいね!」

P「……ああ……」

千早「それじゃあ、行きましょうか」

P「そうだ……」

P「……魔王エンジェル……応援してますよ……」

麗華「765もね」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:22:02.25 ID:gvrX12KD0

― 一方 あずさ―

あずさ(また迷ってしまったわ……ずっとプロデューサーさんや律子さんに迷惑かけて……)

あずさ(今回のドラマ、頑張ったのに……結局役を掴めていないし……)

あずさ(私、みんなの足を引っ張ってばかりね……)

あずさ「やっぱり、向いてないのかしら……」

P「……そんなことは……ない」

あずさ「ひゃっ!!」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:24:21.00 ID:gvrX12KD0

あずさ「プ、プロデューサーさん……」

千早「ようやく見つけましたね、プロデューサー」

P「……ああ……」

あずさ「あっ……千早ちゃん」

千早「向いてないなんて……そんなことは無いと思います
  あずささんの努力と、それに見合った実力は誰しもが認めるところかと……」

あずさ「でも、こんな風に迷惑ばっかりかけて……」

P「……そこを補うのが、我々の役目ですよ……」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:26:08.87 ID:gvrX12KD0

千早「欠点は……私にだってあります……冷たいとか……表情が固いとか……」

あずさ「……千早ちゃん……千早ちゃん、冷たくはないわよ」

千早「そ、そうでしょうか?」

あずさ「少なくとも、プロデューサーさんに出会って以降はね」

千早「なっ……!!!」


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:28:15.29 ID:gvrX12KD0

??「かっかー」

P「……むっ!」

千早「今のは……」

はるかさん(大)「はるかっか!!!」(舐めまわしがいのある人をようやく見つけました)

P「……デカくなっているっ……!!」

千早「……これは……噛みつかれたら死ぬのでは……?」

あずさ「あらあら~」

はるかさん(大)「ヴぁい!!!!」(思う存分もちゃもちゃします)


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:30:26.80 ID:gvrX12KD0

P「……名残惜しいが、仕方がない。三浦サン、失礼」

あずさ「きゃっ!」

あずさ(嫁入り前なのに、お姫様抱っこなんて……)

あずさ「うふふ」

千早「?」

P「さ、千早サン、逃げるぞ」

千早「はいっ!!!」

はるかさん(大)「かっかー」(鬼ごっこは楽しいです)


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:31:36.45 ID:gvrX12KD0

P「……」←ああ飼いたい、実に飼いたいと思っている


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:33:45.16 ID:gvrX12KD0

はるかさん「かっかー!!!」

千早「は、速い!!」

P「……追いつかれる……仕方がない。どこかの建物に避難しよう」

千早「は、はい」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:35:36.00 ID:gvrX12KD0

―どこかの建物―

P「……逃げ切ったか……?」

あずさ「は、はい~」

千早「……プロデューサー、もう降ろしてもいいのでは?」

P「む……」

あずさ「あっ、ご、ごめんなさい!降ります降ります」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:36:53.67 ID:gvrX12KD0

怖い人A「テメエ等、なんじゃい?!!!」

怖い人B「出入りかコラァ!!!」

P「……」

怖い人C「この野郎……ただモンじゃねエな……」ゴクリ


P「……」←あ、怖い人がいっぱいだ、と思っている


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:38:18.12 ID:gvrX12KD0

あずさ「……」

千早「一難去ってまた一難……どうして今日に限って……」

あずさ「あっ……、そういえば今日はプロデューサーさん……」

千早「プロデューサーがどうかしたんですか?」

あずさ「……そうか……千早ちゃんなら……」

あずさ「千早ちゃん、今日はなるべくプロデューサーさんの傍にいてあげて」

千早「え?」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:40:52.38 ID:gvrX12KD0

怖い人A「何とか言えやコラァ!!!」

P「……」スッ

怖い人B「うっ……!」

P「……勝手に入ってきたのは済まなかった」

P「偉い人はいるかい……?詫びを入れさせてくれ……」

偉い人「おう、俺だ」

P「……済まなかったな、出入りってワケじゃねえんだ」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:42:06.67 ID:gvrX12KD0

偉い人「ふ、そういうことなら……」ツルッ


どんがらがっしゃーん!!!


千早「な、何も無い所で転んだわ……!」

あずさ「どこかで見たような光景ね~」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:43:56.71 ID:gvrX12KD0

偉い人「て、テメエ……!!!」

P「……大丈夫か?」

偉い人「チッ……この野郎」ツルッ


どんがらがっしゃーん!!!!


千早「ま、また……」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:46:01.53 ID:gvrX12KD0

怖い人C「こ、この野郎……何かしやがったな……」

怖い人A「油断させておいて、卑劣な奴……!!」

P「……おいおい……」

偉い人「そういうことなら……ちょっと痛い目見てもらうぜ……」

偉い人「覚悟しなよ……」

偉い人「そうだな……今日はゴルフクラブで勘弁してやろう……」

あずさ「プ、プロデューサーさん……」

P「三浦サン、千早サン……俺の後ろに下がっていてくれ……」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:47:38.11 ID:gvrX12KD0

千早「ちょ、ちょっと!止めてください!!」

偉い人「そういうワケにはいかねえんだよ!!」

偉い人「オラァ!!!」ツルッ


どんがらがっしゃーん!!!!!

ぼかっ!!!

偉い人「ほげっ!!!」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:49:12.80 ID:gvrX12KD0

千早「器用に転んだあとゴルフクラブが頭を直撃……」

怖い人B「あ、アニキ!!」

怖い人C「しっかりしてくだせえ!!!」

怖い人A「畜生……!もう生かしちゃおけねえ……」

P「……時間が無えンだ……いっぺんにかかって来てくれ」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:51:31.51 ID:gvrX12KD0

どかーん!!!


偉い人「な、何だ!?今の音は?」

??「かっかー」

あずさ「はるかさん?」

怖い人A「何だい……こりゃ……?」

はるかさん(大)「はーるかっかー!!!」(まとめて舐めまわします)

怖い人C「ひいっ!!!!食われる!!!」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:52:55.33 ID:gvrX12KD0

怖い人B「あ、あれ……?」

P「……」ぐぐぐぐぐ

千早「す、すごい……はるかさん(大)を素手で止めるなんて!!」

偉い人「お、おめえ、俺達まで助けてくれるのかよ……」

怖い人A「何て器がデカい人だ……」

P「……」←早くどっかに逃げてくれと思っている


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:54:54.94 ID:gvrX12KD0

あずさ「あ、あの~、早くどいてあげたほうが……」

偉い人「そ、そうだな……」

はるかさん(特大)「はるかっか!!」(人がたくさんいます)

はるかさんたち「「「はるかっか!!」」」(たくさん舐めまわします)

怖い人B「あ、新手が来た!!」

怖い人C「今度こそ終わりだー!!」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:56:08.98 ID:gvrX12KD0

千早(律子、力を貸して!!)

千早「こらー!!!!!」

はるかさんズ「「!!」」

千早「整列!!!!!」

はるかさんズ「」ササッ

千早「戻りなさい!!!!!」

はるかさん(普通)「かっかー……」

偉い人「おお……」


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 00:58:31.72 ID:gvrX12KD0

爺さん「かえったぞーって、おいおい、何だこりゃ?」

偉い人「か、会長!!」

会長「おや、お前さん方……」

千早「あ、さっきの撥ね飛ばされていたおじいさん……」

あずさ「?」

P「……どうも……」

雪歩父「おや、兄さんじゃねえか。どうしてこんなところに」

P「……ご無沙汰してます……」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:01:41.09 ID:gvrX12KD0

―超高級車内―

偉い人「いやー、今日は勘違いしてしまって失礼しました」

P「いや……いいってことよ」

千早「まさか、建設会社だったなんて……」

P「……親父さんと関係があったとは……」

偉い人「ははは、ガラが悪いって怒られるんですがね」

あずさ「送っていただいて、どうもありがとうございます~」

怖い人A「いえいえ、とんでもないっす!」


72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:03:09.03 ID:gvrX12KD0

あずさ「何とか、間に合いそうですね」

千早「ええ……」

あずさ「……今日の千早ちゃんを見ていて、何だか役柄が掴めてきた気がするわ」

千早「……ええ?!そ、そんなこと……」

あずさ「ふふっ、期待していてね」

P「……」ウンウン


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:04:46.98 ID:gvrX12KD0

P「ところで……」

偉い人「はい?」

P「アンタ、生年月日と血液型は?」

偉い人「はあ……?昭和○○年×月△日で□型ですけど?」

P「へえ……」

偉い人「な、何ですか?」

P「見た目より若い…と思ってな……」

P「……あ、今日は絶対車運転するなよ……」

偉い人「?」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:08:02.19 ID:gvrX12KD0

―現場―


あずさ『……話しかけないで下さい』


千早「何とか、間に合いましたね」

P「……ああ……」

千早「私まで見学しちゃって、良かったんですか?」

P「……大丈夫」

千早「ふふっ……」


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:10:04.87 ID:gvrX12KD0

あずさ『話すことはありません。お引き取りを!!』


千早「……あずささん、普段とは全く違う役ですね」

P「苦労していたよ……でも、乗り越えたようだ……」


あずさ『なっ……か、かわいいなんて……からかわないで下さい!!』


千早(でも……)

千早(これのどこが私なのかしら?)


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:11:53.78 ID:gvrX12KD0

―収録後―

あずさ「今日は本当にありがとうございました」

P「……無事、済んで良かった……」

P「……演技も、素晴らしかったですよ」

あずさ「ありがとうございます」

あずさ「……それじゃあ、私、スタッフの皆さんに挨拶してきますね」

P「……」

千早「それじゃあ、帰り支度しましょうか」

P「……ああ……」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:13:41.12 ID:gvrX12KD0

千早「今日は行きは送られてしまいましたからね……」

あずさ「本当に助かりましたね~」

P「……疲れたからタクシーで帰ろう……」

千早「はい……」

P「……む、ちょうど来たか……」

P「……お……」

通行人「お、おい、あのトラック危ないぞ!!!」


キキー!!!ドカッ!!!!


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:15:29.03 ID:gvrX12KD0

その時、私の目には、トラックに撥ねられた

プロデューサーの大きな体が、木の葉のように舞って

アスファルトに叩きつけられる光景が、スローモーションのように

映っていました……


千早「プロデューサー……?」

あずさ「ち、千早ちゃん!救急車!!」

千早「嘘……」

千早「いやああああああああああああ!!!」


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:16:54.09 ID:f8nwV++m0

トラックが木の葉のように舞って何だって?


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:21:19.40 ID:gvrX12KD0

―病院―

千早「……」

千早「……」

P「…………」

千早「プ、プロデューサー……!?」

P「……お早う……千早サン……」

千早「プロデューサー……、私、プロデューサーが死んでしまうんじゃないかと」


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:22:47.06 ID:gvrX12KD0

千早「どうしたらいいか……わからなくて……」

千早「プロデューサー……ううっ……」

P「……」

千早「もう、目を覚まさないんじゃないかって……」

P「……おいで……」

千早「プロデューサー……!!」

P「……私は、千早サンを置いていったりはしない……」

P「……絶対に……」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:24:43.38 ID:gvrX12KD0

あずさ「プロデューサーさん……目を覚ましたんですね?」

あずさ「……」  

あずさ「……し、失礼しました……」

千早「…………はっ!!すすすすいませんプロデューサー!!」

P「……い、いや……」

小鳥「あ、プロデューサーさん起きたんですか?みんなも来てますよ?」

真「律子ー、中に入れてよ」亜美「そうだよー」春香「具合はどうですかー?」

律子「だーめ、あんた達、絶対うるさくするんだから!」


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:27:13.39 ID:gvrX12KD0

P「……」ニヤリ

P「……みんな、入りなさい……」

千早「だ、駄目ですよ、目を覚ましたばかりなんですから!」

真美「入っていいってー!!」

亜美「それじゃあ入ろう入ろう!!」

真「もー、騒いじゃ駄目って言ってるじゃないか」

小鳥「す、すいません、何だか……」

千早「結局こうなるんですね……」

P「……」ニヤリ

千早「ふふっ……」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:28:53.67 ID:gvrX12KD0

番外編1


社長「ほ、本当なんですか?」

医者「ええ、私も驚きました」

社長「トラックに轢かれたんですよ?」

医者「はい、頭部に裂傷、あと左の手のひらに擦り傷……というようにお怪我されてますね」

医者「脳に関しては……念入りに画像診断もしましたが……特に問題はありませんね」

医者「まあ、大事を取って今日は泊まってもらって、
  何事も無ければ明日退院です」

社長「……」

医者「こういうこともあるんですねー」

社長(今回ばかりは、君には驚いたよ)


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:29:59.58 ID:gvrX12KD0

番外編2

―765プロ ライブ―

偉い人「テメエ等、準備はいいか!!」

怖い?人達「はい!!!」

偉い人「今日は千早姐さんとあずさ姐さんの晴れ舞台だ!!抜かるなよ!!」

怖い人A「チケットはばっちりです!!」

怖い人B「サイリウムもばっちり!!」

怖い人C「おそろいのハッピもばっちりです!!」

偉い人「じゃあ、お前ら、コールの確認すんぞ!」

怖い?人D~Z「応!!!」

偉い人「命の限り応援だ!!蒼い鳥や隣に…で疲れて休むアホはしばくぞ!!」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:30:36.87 ID:gvrX12KD0

番外編3

―765プロ 事務所前―

「かっかー!!」

「くっ?」

「あらー」

「やー?」

「ぽえー……」

「しじょ」『765ぷろ』

「はーるかっかー!!!」


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:32:47.72 ID:gvrX12KD0

番外編4

―ちょっと前のこと―

あずさ「余計なことはしないで~」

律子「うーん……キャリアウーマン……という感じではないですね」

あずさ「余計なことはしないで!!」

律子「うーん、今度は無暗に冷たくなり過ぎな気がします」

あずさ「……むずかしいわ……
   律子さんなら、こう、出来る女って雰囲気の参考になると思ったんですけど」


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:33:42.81 ID:gvrX12KD0

番外編4の続き

律子「今回の役柄は私みたいな感じとは少し違いますからね……」

律子「普段は冷たい感じだけど、折に触れて優しくてかわいい表情を見せる……」

律子「伊織……ともちょっと違うし……」

律子「あっ、そうだ、千早、観察してみたらどうです?」

あずさ「千早ちゃん?」

律子「はい、今の千早なら……きっと……」

P「……」←熱が入っている様子なので入りにくい

P「……その……差し入れを……」


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:35:50.36 ID:gvrX12KD0

―後日談―

P「ほう……」

千早「どうしたんですか?雑誌を熱心に読んで」

P「いや……
 千早サン、ありがとう……」

千早「な、何ですか、いきなり……!?」

P「……飯でもおごろう……」

P「……そうだ、欲しいモノはあるかい……?」

千早「た、誕生日プレゼント……ですか?」


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:36:58.18 ID:gvrX12KD0

千早「そ、それなら……あの……」

P「……何でも言ってくれ」

千早「そ、それなら……指輪を……ゴニュゴニョ」

P「……」

千早(聞こえなかったのかしら……?)

P「期待していてくれ」ニヤリ


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:39:21.83 ID:gvrX12KD0

マダムあずさ
『あらあら~、これは酷いですね~
 10年に1度の最悪な運勢!といってもいいと思いますよ~
 最悪の事態を避けるために、おうちで大人しくしていましょうね~


 そうは言っても、外に出ないなんてできないよ~とお嘆きの皆さん
 ラッキーカラーとラッキーワードを特別に教えますね!!
 これらに関係するモノ、場所、人を見つけて
 その傍にいてくださいね~

  ラッキーカラー:深い青、藍、蒼
  ラッキーワード:鳥』

終わり


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:41:15.57 ID:xYT2V6lL0

>>99
上手い〆だな、乙!


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:39:45.51 ID:tBUqJaC00

何故かスレタイで893プロという言葉が出てきた


104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:42:19.64 ID:gvrX12KD0

読んで下さった皆さん、ありがとうございました


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:43:01.48 ID:uRv/cMYU0




108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/18(月) 01:53:38.72 ID:P0KJmqYi0


また書いてくれ


引用元: あずさ「顔が怖いプロデューサーのとても長い日」