4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:09:34.58 ID:R9bRJMVG0

みく「うー……」

かな子「大丈夫だよ、みくちゃん。プロデューサーさんなら喜んで受け取ってくれるって、みくちゃん言ってたじゃない」

みく「でもにゃー……あうー」

P「おはよーございまーす!お、何だ二人とも。今日は早いじゃないか」

かな子「おはようございますプロデューサーさん」

みく「お、おは、おおはようPチャン」

P「おう、おはよう。……みく、どうかしたのか?」

みく「そ、そそそんなことはないにゃ、みくはいつも通りのみくにゃ」

P「そうか、ならいいけどさ」

かな子「ごほん!ところで、プロデューサーさん?今日は何の日でしょう!」

P「女性が好意を持つ男性、あるいは友人などに主にチョコレートを渡す日でしょうか?私の人生には全く必要のないイベントですから、間違っていたら申し訳ありません」

かな子「え?……あ、あの、プロデューサーさん?」

P「爆発しろ爆発しろ爆発しろ」

みく「あー、こりゃ駄目にゃ……完全にスイッチ入っちゃったにゃあ」

かな子「あはは……素直に渡しておけばよかったね。はいこれ、プロデューサーさんにあげます」


5: 書きためしているので、さる避けしていただけるとありがたいです 2013/02/14(木) 22:11:08.97 ID:R9bRJMVG0

P「爆発し……かな子?これはなんだ?」

かな子「見たらだいたいわかると思うんですけど……?チョコですよ、チョコ」

P「へえ、今はこんなにかわいく包まれたチョコが売ってるのか!さすが企業、売り上げを伸ばすための努力が素晴らしいな!」

かな子「あの、それ私が……」

みく「Pチャン、いいかげん現実を見るにゃ。それは、かな子が作ったバレンタインチョコだにゃ」

P「……ほんとに?」

みく「うん。みく、嘘つかにゃい」

P「うひょおおおおおお!やったぜ!生きててよかったああああ!」

かな子「あの、プロデューサーさん?そんなに喜ぶほどのものじゃないですよ……?」

P「いいんだ、かな子よ。俺はうれしいんだ、女の子からチョコを貰えたことが。もう少しだけ、この余韻に浸らせてくれないか……」

かな子「あはは……みくちゃんも、今渡しちゃったら?」

P「!?みくもくれるっていうのか!?俺にチョコを!?」

みく「ええい、落ち着くにゃ!……えーと、みくのチョコは、その、何と言うか」

かな子(どうしたの、みくちゃん?早く渡そうよ)ヒソヒソ

みく(うにゃあ……やっぱり無理だにゃあ……こんなの渡せないにゃあ)


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:12:25.52 ID:R9bRJMVG0

P「」ワクワク

みく「……あ!ちょ、ちょっと用事を思い出したにゃあ!ばいにゃー!」

P「あっ……そうだよな、俺なんかにチョコくれるわけないもんな。かな子が天使すぎただけなんだな……」

かな子「ち、違いますって!えっと、これにはちょっと事情があって……私が話した、って言わないなら、教えてあげますけど……」

P「?」

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―バレンタイン前日、かな子の家―
みく「よーし、後は冷やすだけ……ふー、ここまでは全部うまくいったにゃー、もう疲れちゃったにゃあ」

かな子「ふふふ、みくちゃん、すごく上手だね」

みく「ふふん、みくだって人並みの技術は持ってるのにゃ!まあ、かな子ほど上手じゃないけどにゃ」

かな子「人並み?……みくちゃんって猫じゃなかったっけ」

みく「ふにゃあ!?……うー、かな子のいじわるー」

かな子「あははは!冗談だよ、冗談」

みく「むー……」

―それから少し時間が経って―

かな子「そろそろ固まったんじゃないかなー?」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:14:33.93 ID:R9bRJMVG0

みく「よいしょーっと……お、これは結構いいんじゃないかにゃ?」

かな子「いい感じに固まったね!後は小分けにしてラッピングして完成だね」

みく「んー……ねえかな子、これってどうやって外すのにゃ?」

かな子「えーっと、ちょっと見せて……みくちゃん、この型に流したチョコって、もしかしてみくちゃんが溶かしたの?」

みく「うん。かな子が溶かしたのは全部使っちゃったから、自分でやったにゃ」

かな子「えっと、チョコを溶かすのって少しコツがいるんだけど……」

みく「んー?ただ溶かすだけじゃ駄目なのかにゃ?」

かな子「あちゃー……うーん、とりあえず型の周りを温めて、ゆっくり取れば大丈夫だと思うけど……」

みく「はいにゃ!早速やってみるにゃ……うーん、取れにゃーい」

かな子「みくちゃん!?お湯の中に入れちゃ駄目えええ!ああ、そんなに力入れちゃ……!」

パキャッ

みくかな「あっ」
---------------------------------------------

かな子「……ということがありまして」

P「ふむ。つまり、失敗したチョコを渡すのはむーりぃーってことか」

かな子「はい……その後で『Pチャンならだいじょーぶにゃ、こんなのでも喜んでくれると思うにゃー』って言ってたんですけど」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:17:28.48 ID:R9bRJMVG0

P「全くもってその通りである!……あれ、かな子とみくは一緒にチョコ作ってたんだよな?」

かな子「はい、事務所の皆にも配ろうと思ってー」

P「うーん?なんでみくはわざわざ別のチョコを作ってたんだろうな?かな子、わかるか?」

かな子「それくらい自分で考えてくださいよ、プロデューサーさん……というか、わからないんですか?」

P「おう」

かな子(駄目だこの人)

P「あ、かな子!さっきのみくの真似、すごくかわいかったからもう一回お願い!」

かな子(本当に駄目だ、この人……)

P「うーん、みくはどこまで行っちゃったのかなー」

---------------------------------------------
―その頃、事務所前―
みく「はあ……どうしたらいいのかな……」

ちひろ「あら、おはようみくちゃん。こんな所にいると風邪ひいちゃいますよ?」

みく「あ、ちひろさん、おはようございますにゃ」

ちひろ「……もしかして、チョコの事でお悩みですか?」

みく「はにゃっ、な、なんでその事を」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:21:13.28 ID:R9bRJMVG0

ちひろ「ふふふ、今日はバレンタインですからね。今女の子が悩んでるなら、ほぼそれで間違いないかと」

みく「確かに、言われてみればそうだにゃあ」

ちひろ「あの人にチョコを渡したい!でも喜んでくれるかなあ……という不安を解消するためのアイテムが、こちらのバラの花束!これと一緒に渡せば、パーフェクトコミュニケーション間違いなし!今なら、悩める乙女限定価格!1つ50MCで」

みく「そういうのはいらにゃいです」

ちひろ「やだなあ、冗談ですよー」

みく(ちひろさん、目が笑ってにゃい)

ちひろ「冗談はこのくらいにしておいて。私にも、そういうことがありましたよ」

みく「ちひろさんにも?」

ちひろ「私だって女の子ですから、好きな人くらいいたんですよ?チョコを作ったのはいいんですけど、他の女の子たちよりうまく作れなくって」

みく(それって、もしかして)

ちひろ「しかも、本命のチョコがですよ?好きな人に渡す大事な大事なチョコ!見事に失敗しちゃって。しょうがないから、綺麗に包んで持っていきました」

みく「……それで、ちひろさんはそのチョコ、どうしたの?」

ちひろ「みんながチョコを渡してる時、私は恥ずかしくって渡せませんでした」

みく(ああ、やっぱり。……今のみくと、同じだ)

みく「……その後は、やっぱり持って帰っちゃったの?」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:24:00.01 ID:R9bRJMVG0

ちひろ「いいえ。ちゃーんと渡しましたよ?」

みく「えっ」

ちひろ「だって、チョコを渡さないと、他の子たちに負けたみたいで嫌じゃないですか!もちろん、放課後の誰もいない時を狙って渡しましたけどね。やっぱり恥ずかしいので」

みく「……」

ちひろ「それでその人ったら、『恥ずかしがらなくてもいいじゃん!そんなに恥ずかしいものなら、楽しみすぎて待てないから!』とか言ってその場で開けちゃったんですよ!」

ちひろ「綺麗なラッピングの中から出てきたのは、ぼろぼろの、ハートの形のチョコレート。その時は窓から飛び降りようかと思うくらい恥ずかしかったです」

みく「……その人は、そのチョコを見て、なんて言ったの?」

ちひろ「うふふ、『なーんだ、うまそうじゃん』って言ってました」

みく「……それ、ほんと?」

ちひろ「本当ですよー。その後、しっかり全部食べてくれました。おいしかったよ?って疑問形の感想もいただきました」

みく「……」

ちひろ「『一生懸命作ってくれたチョコなんだから、おいしくないわけないだろ?これのどこが恥ずかしいんだよ』って怒られちゃって。いやあ、あれはかっこよかったですねえ」

みく「……一生懸命、作った、チョコ……みくは、どうしたらいいんだろう」

ちひろ「何も考えずに渡しちゃえばいいんですよ。彼も言ってました、気持ちのこもったものは恥ずかしいものなんかじゃない、って!大体の男の人は、女の子からの贈り物ってだけで喜ぶはずですよ」

みく「みくの、気持ち……うん、わかったにゃ。みく、頑張ってチョコ渡すにゃ!」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:25:46.06 ID:R9bRJMVG0

ちひろ「ふふっ、元気がでたみたいですね」

みく「ちひろさん、早く行こうにゃ!みくは猫だから寒い所は嫌いだにゃあ」

ちひろ「そうですね、行きましょう」

ちひろ(にゃあにゃあ言わないみくちゃんもなかなか……うーん、このギャップをどうにかして活かせないかしら……)
---------------------------------------------

P「まだかなーどこ行ったのかなー」

かな子「もう、プロデューサーさんったら。さっきからそればっかり言ってますね」

P「だってみくのチョコ欲しいんだもーん」

みく「たっだいにゃあ!」

ちひろ「おはようございますー」

かな子「おはようございます、ちひろさん」

P「おお、みく!どこ行ってたんだ?外寒かっただろ」ソワソワ

みく「えと、ぴ、Pチャン、あのね」

P「お、おう、なんだ?みく」ソワソワ

かな子(みくちゃん、頑張って!)

ちひろ(大体わかってたけど、プロデューサーさんに渡すのね、チョコ) ●REC


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:27:46.34 ID:R9bRJMVG0

みく「こ、これ!Pチャンに、あ、あげる」

P「おおおおお!みく!ありがとおおおおお!」

かなちひ(よしっ!やったっ!)

みく「ちょ、ちょっと失敗しちゃったんだけど、そ、それでもいいなら、貰って欲しいにゃ」

P「そんなの誰が気にするんだよ!開けてもいいか?」

みく「う……笑ったりしにゃいでね?」

ちひろ(ねえ、かな子ちゃん?みくちゃんはどんな失敗をしたのかしら)ヒソヒソ

かな子(見てればわかりますよ)ヒソヒソ

P「さあ、みくのチョコはどんなのなのかなー?」

パカッ
割れたハート型チョコ「うーっす」

みく(うう……やっぱり……恥ずかしいにゃあ)

ちひろ(あれは……見事にまっぷたつ、ね)ヒソヒソ

かな子(それでも、頑張ってラッピングしたって言ってました。少しでも綺麗に見えるように、って)ヒソヒソ

P「……」

みく「やっぱり、割れたハートなんて嫌かにゃ……?」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:30:35.64 ID:R9bRJMVG0

P「」グスッ

みくかなちひ「!?」

みく「ど、どうしてそこで泣くのにゃ!そこはがっかりする所じゃないのかにゃあ!?」

P「いや、みくが一生懸命作ってくれたんだな、と思うと……」グスッ

P「食べて、いいか?」

みく「……うん」

P「……」モグモグ

みく「ど、どうかにゃ」

P「」ブワッ

みくかなちひ「!?」

みく「だーかーら!なんで泣くのにゃあ!?泣きたいのはみくの方だにゃあ!」

P「グスッ、すまん、みくの気持ちがいっぱい詰まってると思うともったいなくって、つい」

P「うん、とってもおいしいよ、みく」

かなちひ(やったっ!大成功だよ、やったねみくちゃん!)

みく「ほ、ほんとかにゃ……?」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:34:10.49 ID:R9bRJMVG0

P「ああ!本当だとも!すごくおいしいぞ!」

みく「ほんとに、ほんとかにゃ?」

P「こんなことで嘘ついてどうするんだよ」

みく「う、うにゃあ……グスッ、また用事を思い出したにゃ!ちょっと行ってくるにゃ!」

P「あ、みく!……行っちゃった」

かな子「うふふ、みくちゃん、よかったね」

ちひろ「いやあ、青春って素晴らしいですね」

P「?……あれ、まだなんか入ってる……後で見るかー」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:36:11.42 ID:R9bRJMVG0

それから少し経って、みくが事務所に戻ってきたときには、

P「」チーン
チョコの山「ういっす」

Pチャンの机の上には、たくさんのチョコレートが置いてあって。

みく「あにゃああああ!?Pチャン!?なんで真っ白に燃え尽きてるんだにゃあ!?」

そのチョコレートたちは、みくが作った物よりもとっても綺麗だった。

ちひろ「プロデューサーさんったら、珍しいことが一度にたくさん起こって固まっちゃったんですよ?だらしないですね、全く」

でも、Pチャンがこうなったのは、チョコをたくさん貰ったからじゃないと思う。

P「あ、ああ……終わりだ、俺は死んじゃうんだあ……」

多分、みくは知ってる。Pチャンがこうなっちゃった理由。

かな子「さっきまで、みんなからチョコを貰っててすっごく嬉しそうだったんだけど……いったいどうしたんだろうね」

だって、Pチャンが手に持っていたのは。Pチャンがこうなっちゃう前に読んでいたのは。

P「ああ……俺……もう死ぬのかな……こんなこと、ありえないよ……あははははは」

みくが、チョコと一緒に包んでおいた、

みく「Pチャン!Pチャン!しっかりするにゃあ!Pちゃああああん!」

Pチャンへの、心を込めて書いた、ラブレターだから。


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:39:36.79 ID:U+aNXe3AO

乙乙
みくにゃんはかわいいです


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/14(木) 22:49:17.41 ID:7QATD6QU0




引用元: みく「今日は、バレンタイン」