1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:29:20.08 ID:CYKCEbpKO
――宿泊先・部屋のベランダ
貴音「あなた様?ここは、都会と違って星々が綺麗に見れますね」
P「あぁ…そうだな」
貴音「ほら、あんなにも…月が近い」スッ
P「貴音?手を伸ばしても、月は掴めないぞ?」
貴音「ふふっ。よいのです。こういうのは、雰囲気…なのですから」
貴音「見てください。月がわたくしのてのなかで…」
貴音「海を、空を、」
貴音「わたくし達を照らしています」
――宿泊先・部屋のベランダ
貴音「あなた様?ここは、都会と違って星々が綺麗に見れますね」
P「あぁ…そうだな」
貴音「ほら、あんなにも…月が近い」スッ
P「貴音?手を伸ばしても、月は掴めないぞ?」
貴音「ふふっ。よいのです。こういうのは、雰囲気…なのですから」
貴音「見てください。月がわたくしのてのなかで…」
貴音「海を、空を、」
貴音「わたくし達を照らしています」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:32:31.46 ID:CYKCEbpKO
貴音「てを伸ばせば届くのに」
貴音「どうして人は、下ばかり見ているのでしょうか」
P「そうだなぁ…そんなに暇じゃ、ないんだろ」
貴音「寂しいものです」
P「こういうところに来ると、のんびり過ごすのもいいかな、って思うよ」
貴音「あなた様のては」
P「手?」
貴音「あなた様のては、何を掴んでおられるのです?」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:35:41.59 ID:CYKCEbpKO
P「なんだろうなぁ…そんなこと、考えた事もないな」
貴音「そうですか」
P「貴音は?」
貴音「わたくしですか?」
P「そう。貴音は、その手に何を掴んでる?」
貴音「月」クスクス
P「そういうのじゃなくて」
貴音「ふふっ。分かっておりますとも」
P「本当か?」
貴音「…」
貴音「分かってるってばさ。手羽先、手羽先」
P「…」
貴音「んんっ」コホン
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:38:09.99 ID:CYKCEbpKO
貴音「そうですね。わたくしのては」
貴音「何か、を掴んでいるのでしょう」
P「何か?」
貴音「そう。何か」
貴音「こういうものは、自分では分からないものなのですよ」
貴音「あなた様も、覚えがありますでしょう?人に言われて、気付く事」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:41:04.67 ID:CYKCEbpKO
貴音「わたくしのては、何かを掴むて」
貴音「では、あなた様のては?」
P「時々、貴音の言うことが分からなくなる時があるよ」
貴音「ふふっ。わたくしもです」
貴音「では、ここで一つ考えてみましょう」
P「何を?」
貴音「わたくしの、そして、あなた様のては、何を掴むのか」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:43:56.93 ID:CYKCEbpKO
貴音「わたくしは、アイドルです」
P「そうだな。人気者だ」
貴音「では、アイドルは、そのてに何を掴むのでしょうか」
P「名声?」
貴音「それもありますね」
P「お金?」
貴音「それも一つ」
P「じゃあ、何だ?」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:47:35.66 ID:CYKCEbpKO
貴音「夢ですよ」
P「夢?」
貴音「そう。夢です」
P「どうして、夢?」
貴音「起きているのは、輝いていられる今。そのてにはたくさんのものが溢れています」
貴音「しかし、眼が醒めれば、」
貴音「そのてには、何も残っていない」
P「…夢がないなぁ」
貴音「ふふっ。そういうものでしょう?アイドルとはいえ、いつかは忘れられてしまうのですから」クスクス
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:50:07.36 ID:CYKCEbpKO
貴音「けれど、」
P「けれど?」
貴音「…ふふっ。止しておきましょう。これ以上は、野暮というもの」クスクス
P「…意味わからん」
貴音「さて、明日で最期のライブツアー最終日」
貴音「夢を、掴みに参りましょうか」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:52:10.55 ID:CYKCEbpKO
はい。ここまでありがとうございました
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 00:00:18.17 ID:5H/rBbBm0
乙
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 00:02:08.70 ID:8Bd5hYrU0
おつ
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 00:05:43.01 ID:1bzg7o7b0
人の夢と書いて儚いと読む
けどこいつらの夢はそんなことなさそうだな
乙
貴音「てを伸ばせば届くのに」
貴音「どうして人は、下ばかり見ているのでしょうか」
P「そうだなぁ…そんなに暇じゃ、ないんだろ」
貴音「寂しいものです」
P「こういうところに来ると、のんびり過ごすのもいいかな、って思うよ」
貴音「あなた様のては」
P「手?」
貴音「あなた様のては、何を掴んでおられるのです?」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:35:41.59 ID:CYKCEbpKO
P「なんだろうなぁ…そんなこと、考えた事もないな」
貴音「そうですか」
P「貴音は?」
貴音「わたくしですか?」
P「そう。貴音は、その手に何を掴んでる?」
貴音「月」クスクス
P「そういうのじゃなくて」
貴音「ふふっ。分かっておりますとも」
P「本当か?」
貴音「…」
貴音「分かってるってばさ。手羽先、手羽先」
P「…」
貴音「んんっ」コホン
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:38:09.99 ID:CYKCEbpKO
貴音「そうですね。わたくしのては」
貴音「何か、を掴んでいるのでしょう」
P「何か?」
貴音「そう。何か」
貴音「こういうものは、自分では分からないものなのですよ」
貴音「あなた様も、覚えがありますでしょう?人に言われて、気付く事」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:41:04.67 ID:CYKCEbpKO
貴音「わたくしのては、何かを掴むて」
貴音「では、あなた様のては?」
P「時々、貴音の言うことが分からなくなる時があるよ」
貴音「ふふっ。わたくしもです」
貴音「では、ここで一つ考えてみましょう」
P「何を?」
貴音「わたくしの、そして、あなた様のては、何を掴むのか」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:43:56.93 ID:CYKCEbpKO
貴音「わたくしは、アイドルです」
P「そうだな。人気者だ」
貴音「では、アイドルは、そのてに何を掴むのでしょうか」
P「名声?」
貴音「それもありますね」
P「お金?」
貴音「それも一つ」
P「じゃあ、何だ?」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:47:35.66 ID:CYKCEbpKO
貴音「夢ですよ」
P「夢?」
貴音「そう。夢です」
P「どうして、夢?」
貴音「起きているのは、輝いていられる今。そのてにはたくさんのものが溢れています」
貴音「しかし、眼が醒めれば、」
貴音「そのてには、何も残っていない」
P「…夢がないなぁ」
貴音「ふふっ。そういうものでしょう?アイドルとはいえ、いつかは忘れられてしまうのですから」クスクス
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:50:07.36 ID:CYKCEbpKO
貴音「けれど、」
P「けれど?」
貴音「…ふふっ。止しておきましょう。これ以上は、野暮というもの」クスクス
P「…意味わからん」
貴音「さて、明日で最期のライブツアー最終日」
貴音「夢を、掴みに参りましょうか」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/25(日) 23:52:10.55 ID:CYKCEbpKO
はい。ここまでありがとうございました
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 00:00:18.17 ID:5H/rBbBm0
乙
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 00:02:08.70 ID:8Bd5hYrU0
おつ
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/26(月) 00:05:43.01 ID:1bzg7o7b0
人の夢と書いて儚いと読む
けどこいつらの夢はそんなことなさそうだな
乙
引用元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1353853760/