1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 19:44:49.63 ID:PHERL37T0
P「熱もあるし、ムリするなって」
春香「だめですよ、せっかくのレギュラーなんですから……」
P「なにいってんだよ、風邪が酷くなったらどうするんだ?」
P「それに、共演者の人にも迷惑がかかるだろ?」
春香「そうですけど……、ケホケホ」
P「ほら、咳もでてるし」
春香「だ、大丈夫ですよ」
P「春香……」
P「わかった、お前がそういうなら俺は力尽くでもお前を止めてみせる」
P「 卍 解 」
P「熱もあるし、ムリするなって」
春香「だめですよ、せっかくのレギュラーなんですから……」
P「なにいってんだよ、風邪が酷くなったらどうするんだ?」
P「それに、共演者の人にも迷惑がかかるだろ?」
春香「そうですけど……、ケホケホ」
P「ほら、咳もでてるし」
春香「だ、大丈夫ですよ」
P「春香……」
P「わかった、お前がそういうなら俺は力尽くでもお前を止めてみせる」
P「 卍 解 」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 19:49:58.95 ID:PHERL37T0
春香「こ、これがプロデューサーさんの卍解……!?」
春香「うっ…、ぐっ……!」
P「俺の卍解は解放と共に空間を作り出す」
P「そして、その空間に入り込んだものは、敵味方問わず」
春香「う、…あ、…ああ…!」
P「強烈な嘔吐感に襲われることになる」
春香「うげえええええええっ」
ビチャ、ビチャビチャビチャッ!!
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 19:52:52.40 ID:PHERL37T0
P「もちろん、それだけの能力じゃない」
春香「こ、これは……、私のゲロが人の形に!?」
P「俺の卍解は、人の吐瀉物を自在に操ることができる!」
春香「なん……だと」
P「さあ、ゲロ人間に抱きつかれるのがいやなら、おとなしく今日は休め」
春香「……わかりました」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 19:59:14.86 ID:PHERL37T0
P「ほら、お粥だ」
春香「あ、ありがとうございます」
P「まあ、今日はゆっくりやすみなさい」
春香「はい……、ごめんなさい。意地はっちゃって」
P「気にするな、俺もゲロ吐かせてわるかったな」
春香「…いえ、かえってスッキリしちゃいました」
P「そっか、それはよかった」
P「もっぺん吐いてく?」
春香「いえ、いいです」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:05:12.98 ID:PHERL37T0
P「じゃあ、俺はそろそろ行くから」
春香「はい」
P「安静にしてろよ」
春香「わかりました」
ギィィ
バタン
P「久々に卍解を使ったせいか、ちょっと疲れたな」
P「社長には卍解するなって言われてるし……」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:11:12.93 ID:PHERL37T0
P「やれやれ、春香を休ませるのに苦労しましたよ」
小鳥「プロデューサーさん、卍解使ってませんよね?」
P「ま、まさか……」
小鳥「あなたの卍解は、アイドル達に深い精神的ダメージを与えるかもしれませんからね」
P「そ、そうですよ。アイドルに吐かせるなんて、できるわけないでしょう?」
小鳥「はい、プロデューサーさんはそんな人じゃないですよね」
P「は、はい」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:11:18.74 ID:mJUFM/Tj0
体調悪くても頑張ってPに奉仕活動する春香かと思ったのに
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:15:57.64 ID:PHERL37T0
小鳥「でも、驚きましたよ」
P「なにがですか?」
小鳥「だって、卍解に至れる人って芸能界でもそういませんから」
P「あー、確かに」
P「まあ、俺は修行を重ねたので」
小鳥「もしかして、事務所の皆も卍解できたり」
P「まさか」
小鳥「わかりませんよ?もしかしたら隠しているだけかもしれませんし」
P「か、隠す必要があります?」
小鳥「目立ちたくない、とか」
P「目立ってなんぼですよ、アイドルは」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:22:47.09 ID:PHERL37T0
P「小鳥さんは卍解できるんですか?」
小鳥「まさか、できませんよ」
P「そうなんですか……」
小鳥「できたとしても、卍解しなくてもいい日々が続けばいいとおもいますし」
P「……そうですね」
小鳥「あ、お茶。飲みます?」
P「お願いします」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:30:55.77 ID:PHERL37T0
P「そういえば、みんなレッスンやってるんですよね」
小鳥「はい。プロデューサーさんの「各自でやるように」という指示をちゃんと伝えておきましたよ」
P「ありがとうございます」
P「春香、よくなるといいですね」
小鳥「そうですねえ、元気なのが一番ですし」
P「せっかく、レギュラーの仕事ももらえましたし」
小鳥「代役はどうするんですか?」
P「伊織にたのんでおきましたよ」
小鳥「そうですか、なら安心ですね」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:32:25.43 ID:47QDBTQb0
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:39:01.93 ID:PHERL37T0
P「……ふう、お茶飲むと落ち着けますね」
小鳥「そうですねえ……」
小鳥「あ、お菓子ありますよ?」
P「あ、食べます食べます」
小鳥「これ、結構高いんですよ」
P「へー、そうなんですか」
P「あ、……美味しい。値がはるだけはありますね」
小鳥「そうですねえ~……」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:43:37.97 ID:PHERL37T0
P「……!」
小鳥「……どうかしたんですか?」
P「いま、とてつもない霊圧を感じたような」
小鳥「気のせいじゃないんですか?」
P「だといいんですけど」
小鳥「きっと、みんなが帰ってきたんですよ」
P「でも、まだ早くないですか?」
小鳥「あら、本当ですね」
P「……どういうことだ」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:54:37.54 ID:PHERL37T0
P「……やっぱりだ」
P「霊圧がどんどん近づいてくる」
小鳥「私も感じます……」
P「この感じ、どこかで……」
P「これは、この霊圧は……」
ギィィ
冬馬「よお」
P「やっぱりお前だったのか、冬馬」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:59:29.12 ID:iM4HH3vh0
超展開wwww
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:04:23.45 ID:PHERL37T0
P「961のお前が、ここになんのようだよ」
冬馬「きまってんだろ?お前達に宣戦布告しにきたのさ」
P「宣戦布告だと?……一体なにを……」
ドンッ!!
P「なん……だと」
小鳥「キャア!プロデューサーさん!?」
冬馬「とりあえず、まずは1人だな」
P「お前ら、何が目的だ……!」
冬馬「さあな、俺も上に従ってるだけしよ」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:14:44.13 ID:PHERL37T0
P「ぐっ…、くそ」
冬馬「まあ、安心しろよ。今日はこれで引き上げてやるからよ」
P「待て!……アイドルの皆には手を出させないぞ!」
冬馬「へえ、言うじゃねぇか」
冬馬「でもよ、そのボロボロの身体でどうするっていうんだ?」
P「へっ、まだ俺には卍解が残っている」
冬馬「そうか、なら教えといてやるよ」
冬馬「おれはまだ、刀剣解放をしていないぜ」
P「嘘……だろ?」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:24:07.37 ID:PHERL37T0
冬馬「じゃあな、アンタとはまたちゃんと決着をつけてやるよ」
P「……い、いったか」
小鳥「だ、大丈夫ですか!?」
P「はい、それよりも……皆を集めてください」
P「仕事も、オールキャンセルで」
P「これは、765プロ始まって以来の事態ですよ」
小鳥「わ、わかりました!」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:29:55.50 ID:PHERL37T0
千早「そんな事が……」
伊織「相当まずい状況みたいね」
美希「ミキ、不安なの……」
P「ああ、お前の気持ちわかる」
P「だけど、俺たちは戦わなくてはいけない」
雪歩「そんな……」
P「いいか、多勢に無勢になってもかまわない」
P「どんな手をつかってでも、961プロの連中を倒すんだ!」
伊織「ちょっと、社長もいないのにそんな勝手なことしてもいいの!?」
P「いいんだよ、別に」
伊織「別にってなによ、アンタちゃんと考えてるの!?」
千早「ちょっと、プロデューサーに口が過ぎるんじゃ……」
伊織「アンタは私に口が過ぎるわよ、千早」
千早「……!」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:31:26.78 ID:EBVFYaJO0
しかしゲロ吐かせるだけってしょうもないな、始開でももっといい能力あるだろ
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:36:15.76 ID:5B8N2x2gO
いや相手の行動を制限するってかなり強くね?
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:36:26.43 ID:PHERL37T0
P「とにかく、細心の注意を払え」
P「社長が不在のいま、戦力的にもこちらが完全に不利だ」
真「どういう事ですか?」
P「おそらくだが、ヤツらは相当の力を持つ」
P「冬馬にあったが、相当の霊圧だった。おそらく美輪さんに匹敵するだろう」
伊織「なんですって!?」
P「それともう一個。やつらは、おそらく卍解を超えるであろう力をもっているかもしれない」
千早「そんな……」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:39:19.21 ID:PHERL37T0
P「……いいか、お前ら」
P「この戦いは相当に辛くなるだろう」
P「死ぬなよ?]
一同「はい!」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:45:34.22 ID:PHERL37T0
プルルル
P「はい」
冬馬『よう、さっき振りだな』
P「……なんのようだ」
冬馬『今頃、作戦会議してんじゃねぇかなっておもってな』
P「…お察しの通りだけど」
冬馬『誰か1人、忘れてねぇか?』
P「…………!」
冬馬『具合悪いんだろ?……ちゃんと気遣ってやれよな』
P「わざわざそれをいいに電話してきたのか」
冬馬『ああ』
P「……」
冬馬『それじゃあ、また後でな』
ピッ ツーツーツーツー
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:51:30.70 ID:PHERL37T0
P「うかつだった」
千早「プロデューサー?」
P「春香がヤツらに狙われてるかもしれない……!」
真「えぇっ!?」
P「冬馬のやつ、春香が風邪でダウンしてることまでしってた」
貴音「……すでに、彼が近くにいるとみて間違いないでしょうね」
P「ああ……、助けにいかないと」
千早「プロデューサー、私がいきます」
P「任せていいのか?」
千早「はい」
P「……じゃあ、美希。お前もついていってやってくれ」
美希「はいなの!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:57:01.90 ID:PHERL37T0
P「…………」
真「プロデューサー、浮かない顔ですね」
P「おそらく、ジュピターの残りの2人も、冬馬と同等の霊圧を持つはず」
P「ダウンしてる春香はもちろん、千早と美希でアイツらと戦うことになったら……」
やよい「だ、大丈夫ですよ、千早さんたちなら……」
P「だといいんだが」
伊織「ねえ、私たちも何かをするべきじゃないかしら?」
P「……いや、今は下手にうごくべきじゃない」
P「春香の無事を確認したら、あちらの出方を待つ」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:04:11.91 ID:PHERL37T0
千早「春香、大丈夫?」
春香「うん、ありがとう。ケホケホ」
美希「寝てなきゃダメだよ?」
春香「うん……、でも。事務所が大変だっていうのに」
美希「仕方ないの、春香はいま具合悪いんだから。ね、千早さん」
千早「そうね……」
千早(でも、春香が無事みたいでよかったわ)
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:09:29.82 ID:PHERL37T0
千早(……!?)
美希「千早さん、どうしたの?」
千早「いえ」
千早(いま、とてつもない霊圧を感じたような)
春香「ケホ、ケホ……、ゲホゲホッ!」
美希「は、春香っ!?」
千早「大丈夫!?」
春香「だ、だいじょう……、ぶ」
千早「熱、測ったほうがいいんじゃないかしら」
千早「春香、はい、体温計」
春香「ありがとう、千早ちゃん……」
美希「千早さん、春香大丈夫かな?」
千早「ちょっと、心配ね」
千早「あ、私。プロデューサーに電話してくるわね?春香は大丈夫だったって」
美希「はーい」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:12:36.82 ID:PHERL37T0
春香「ケホケホ、プロデューサーさんにも迷惑かけちゃってるなあ」
美希「大丈夫なの、ハニーはそんなの気にしないから」
春香「美希……」
春香「ねえ、美希。ちょっと話があるんだけど、いいかな?」
美希「?」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:15:37.28 ID:PHERL37T0
千早「はい、春香は具合のほうは悪いようでしたが……」
P『そうか、でもヤツらの襲撃にはあってないようでよかった』
千早「はい、私もひとまずは安心───」
ドンッ!!
千早「!?」
P『千早、どうした?今の音は……』
千早「どうやら、前言撤回しなくてはいけないみたいですね」
ピッ ツーツーツ
千早(今は大変な時期。私達でなんとかしないと……)
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:20:03.73 ID:PHERL37T0
千早「美希、春香!」
千早「…………!」
千早「嘘……でしょう?」
美希「 」
春香「あれ、千早ちゃんもどってきたんだ?」
千早「春香、あなたもしかして……」
春香「……そう、私は961側」
千早「どうして、何故私達を裏切ったの!?」
春香「どうしてなんだろう…、教えてあげてもいいけど」
春香「どうで千早ちゃんはここで死ぬから、教える意味はないよね?」
千早「…………」
千早「膨らめ〝血覇矢〟」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:23:48.74 ID:PHERL37T0
春香「へえ、それが千早ちゃんの始解なんだ」
千早「……春香、あなたがあちら側というのなら、容赦はしないわ」
春香「……それじゃ、いくよ。千早ちゃん!」
千早「ええ、いくわよ春香!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:24:22.65 ID:W5bx49ai0
願望じゃねぇかwwwwww
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:30:23.95 ID:PHERL37T0
春香(みたところ、千早ちゃんの始解は直接攻撃系……!)
春香(すこし、様子をみたほうがいいかな?)
千早「──なんて、貴女はいま思っているのでしょう、春香?」
春香「!?」
千早「……そして、それは大きな間違いよ春香」
千早「わたしのこの、血覇矢は鬼道系」
ガキィンッ
春香「こ、これは……!」
ボコッ、ボコボコボコッ!
千早「この血覇矢の鏃に傷つけられたものは、その傷口から霊子を注入され……」
ボコボコボコボコッ
千早「その部位が何倍にも膨れ上がる!」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:35:56.09 ID:PHERL37T0
春香「う、うあああああっ!」
千早「そのまま、膨らみ続けて最後には破裂する」
千早「それが貴女の最期よ、春香」
ボコッ、ボコボコボコォ!
美希「……ん、んぅ……」
千早「美希、目が覚めたのね!」
美希「……!千早さん、後ろ!」
ドンッ!!
千早「う、……か、はァっ!?」
春香「こんなの、……流れてきた霊子を傷口から出せばいいだけだよ?」
千早(そんな、春香にそんなことができたなんて)
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:42:47.66 ID:PHERL37T0
千早(それにしても、今の攻撃は……、ただ殴られただけのようだけど)
千早(解放した様子はない、それどころか斬魄刀も持ってない……)
千早(そういえば、春香が斬魄刀をもっている姿を見たことないわ……!)
千早「……まさか、春香、貴女……」
春香「流石千早ちゃん。気づいたんだ?」
美希「え、え?何、どういう事なの?」
千早「おそらく春香は………」
千早「常に、卍解状態なの」
美希「嘘……でしょ?」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:47:04.71 ID:PHERL37T0
千早「……そのリボンが貴女の卍解なのね」
春香「……そこまで分かるだなんて、流石千早ちゃん!」
美希「千早さん……」
千早「美希、貴女は逃げて。この事をプロデューサーに伝えるの」
美希「で、でも!」
千早「いいから、早く!」
美希「……わかったの、千早さん。負けちゃイヤなの!」
千早「…………ええ」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:54:11.08 ID:PHERL37T0
春香「いいの、千早ちゃん。1人で大丈夫なの?」
千早「……ええ、むしろその方が好都合なの」
春香「……どういうこと?」
千早「あまり、人には見せたくないの」
春香「ダメだよ、千早ちゃん?そうやって、思わせぶりな大技があるように見せかけて」
春香「私を動揺させようったって、そうはいかない──」
千早「 卍 」
千早「 解 」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:06:06.65 ID:PHERL37T0
春香「……何も変わったようにはみえないよ?」
千早「ええ、何も変わらない。それが私の卍解」
春香「……どういうこと?」
春香「ただの見掛け倒しなら、容赦はしない!」
ドンッ!!
春香「………なっ、聞いていない?」
千早「だからいったでしょ?変わらないのが私の卍解だって」
春香「……?」
千早「つまり、時間の停滞。私には、卍解している間、決して時が流れない」
千早「傷も負わないし、成長もしないわ」
春香「そ、そんな卍解……!どうやって倒せば……!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:12:26.30 ID:PHERL37T0
春香「……どうやら、ココは引いたほうがよさそうね」
千早「逃がさないわよ、春香!」
春香「……またね、千早ちゃん」
千早「待ちなさい、春──」
千早「くっ……、瞬歩で逃げられてしまったわ」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:16:50.30 ID:CXJSSHF/0
千早は始解が理想で卍解が現実なのか
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:18:00.02 ID:PHERL37T0
P「……そうか、春香が敵だったなんて」
伊織「……それにしても、春香が卍解を使えた、いいえ。使っていたなんて」
P「ああ、卍解の使い手が敵に回った以上。状況がより悪くなったな」
ズンッ……
P「この霊圧は……!」
真「外から、ですよね」
P「…………」
ガララッ
P「……冬馬、春香!」
真「空に、浮かんでいる……」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:22:00.52 ID:PHERL37T0
春香「プロデューサーさん、こんにちわ」
P「春香、元気そうじゃないか」
春香「えへへ、私の仮病どうでしたか?」
P「さあ?アカデミー賞はもらえるんじゃないのか?」
千早「貴方達、何が目的なの!?」
冬馬「さあな、俺たちは上の指示にしたがってるだけだよ」
冬馬「そうだよな?──高槻」
伊織「え……?やよい……?」
やよい「……」 ニヤッ
P「まさか、やよいまでそっち側だっていうのかよっ!?」
やよい「うっうー♪そうですよ、プロデューサー……」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:25:58.27 ID:PHERL37T0
春香「冬馬くん、あとの2人は?」
冬馬「ああ、先にかえって黒井のおっさんに色々説明してるよ」
P「黒井社長がお前達のボスなのか?」
春香「プロデューサーさん、私とやよいがこちら側なのに」
春香「765プロに、私達のボスがいる……なんて疑わないんですね?」
貴音「オイ、どういうことですか?」
小鳥「……ふふっ」
P「小鳥さん……まさか、貴女が!?」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:28:28.09 ID:50CtoUMW0
なん…だと…!?
77 :>>76ミスった 2012/09/22(土) 23:32:30.07 ID:PHERL37T0
P「961プロとまで手を組んだのか・・・何の為にですか?」
小鳥「高みを求めて」
P「地に堕ちましたか、小鳥さん」
小鳥「傲りが過ぎますよ、プロデューサーさん」
小鳥「最初から誰も天に立ってなんかいません」
小鳥「あなたも、私も、神様すらも」
小鳥「ですが、その耐え難い天の座の空白も終わります」
小鳥「これからは……」
小鳥「私が天に立つ」
千早(音無さんが、インカムを外した……!?)
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:35:34.34 ID:PHERL37T0
小鳥「……それじゃ、プロデューサーさん」
小鳥「ごきげんよう」
P「ま、待ってください!小鳥さん、小鳥さん!」
伊織「まさか、やよいが…………」
真「ショックだよね、春香たちが裏切るだなんて……」
P「…………どうする、皆」
千早「どうするって……いわれても」
美希「決まってるの、負けてなんか、いられないよ!」
響「そうだよ、自分も舐められっぱなしはイヤだぞ!」
P「……そうか」
P「よし、ならば……!」
P「 9 6 1 プ ロ を ぶ っ 潰 す ! 」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:39:29.35 ID:PHERL37T0
P「ここが961プロか……」
P「なんだこれは、まるで迷宮じゃないか」
P「……手分けしていこう」
千早「……春香」
美希「千早さん……」
真「絶対、勝ちましょうねプロデューサー!」
P「おう!」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:44:27.26 ID:PHERL37T0
数十分後
貴音「……まさか、こんな形で戦うことになるとは思ってもいませんでした」
貴音「やよい」
やよい「うっうー!私もですよ、貴音さん」
貴音「では……いざ!」
貴音「 卍 解 !」
やよい「うっうー♪じゃあ、みせてあげますね」
やよい「私の刀剣解放(レスレクシオン)を!」
やよい「───蓄えろ」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:47:08.92 ID:PHERL37T0
P「………!」
P「貴音の霊圧が……消えた?」
P「いや、それはおいておいて……!」
P「なんだ、この巨大な4つの霊圧は……!?」
P「……この建物に向かってきている、だと……!?」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:52:57.90 ID:PHERL37T0
やよい「うっうー!貴音さん、気落ちしないでいいですよ?」
やよい「貴音さんが弱いんじゃないくて、私が強いんです!」
貴音「 」
やよい「……さて、みんなのお手伝いにいこうかな?」
ドドドドドドドドド
やよい「!?」
やよい(……こ、この霊圧!)
あずさ「あらあら……、間に合わなかったかしら~?」
あずさ「貴音ちゃん、大丈夫?」
貴音「 」
あずさ「気絶しているみたいだけど、よかった。無事みたい」
やよい「うっうー!あずささんもすぐに気絶させてあげますよぅ!」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:59:45.23 ID:PHERL37T0
あずさ「 卍 解 」
やよい「うぅ…!」
やよい(近づくだけで、霊圧に押しつぶされちゃう……)
やよい「で、でも!ききませんよ!」
ベチャァッ
やよい「私の刀剣解放、〝モヤシ〟は貧しくなればなるほど強くなる!」
ビリッ、ビリビリ
やよい「べろちょろを捨て、服も限度まで破った私は……!」
やよい「最硬の防御力と、最強の……」
ザンッ
やよい「ちから゛ッ」
ズズズズ……ズルッ ブシャァァアアア
やよい「そん……な…馬鹿……な」
あずさ「やよいちゃん?おイタしちゃだめよ?」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:07:39.13 ID:suqe7B6G0
北斗「……参ったな、これは」
真「……これが、伊織の卍解……!?」
伊織「どうやら、やよいは負けたみたいね……、だったらこれを封じておく必要もないわ」
伊織「私の卍解は、相手のあらゆる力を封じるわ」
伊織「ごめんなさいね、真。あなたの斬魄刀も反応しないでしょう?」
真「ううん、ボクは大丈夫。それよりも……」
伊織「ええ、今はこの男を倒すことを考えないと」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:11:54.64 ID:suqe7B6G0
北斗(伊織ちゃんに卍解(チャオ)させてはならないという情報(チャオ)はきていた……)
北斗(ひとたび卍解されてしまえば、こちらが帰刃できなくなってしまうから……!)
北斗「これは、万事休すというヤツかな」
伊織「あら、随分と潔いのね?」
北斗「もともと俺は、女の子に手を上げるつもりはなかったからね」
伊織「そう、私には関係ないわ。あんたたちや小鳥がやよいを誑かしたから……!」
北斗「……冬馬、翔太」
北斗「チャオ☆」
ドンッ!!
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:20:15.61 ID:suqe7B6G0
春香「まってたよ、千早ちゃん」
千早「春香……」
美希「千早さん……」
千早「ごめんなさい、美希。渡しにやらせてほしいの」
美希「は……はいなの」
千早「いくわよ、春香」
千早「──卍解」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:25:05.65 ID:H1FEyOkH0
これは期待(チャオ)
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:27:12.45 ID:suqe7B6G0
千早「言ったとおり、私の卍解は何も変わらない」
千早「あなたに勝ち目はないわ!」
春香「……それでも、千早ちゃんだって、今以上に強くはならない!」
千早「ええ、そうね」
千早「だけれど……、私の卍解はそれだけじゃないわ」
春香「!?」
千早「私の卍解は、ただ何も変わらない」
千早「そう、私は分からない。意味が分かるかしら?」
春香「わからないな、教えて千早ちゃん」
千早「……つまり、停滞した私の時間を」
千早「相手に流れさせることができるの」
春香「……なにぃっ!?」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:30:25.57 ID:suqe7B6G0
春香(そんな力があったなんて……!)
春香「つまり、千早ちゃんに攻撃したら、私がダメージを受けるってこと?」
千早「ええ、そうよ」
春香「なるほど、完全に攻撃を封じたわけだね」
千早「だから、春香。今すぐ降参を──」
春香「…………」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:32:58.06 ID:suqe7B6G0
春香「ねえ、千早ちゃん?」
千早「なに、春香」
春香「私の卍解の能力──おしえてなかったよね?」
千早「ええ」
春香「おしえてあげるよ、私の卍解は……」
春香「時間を逆回しにする」
千早「!?」
美希「なん……だと」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:35:05.20 ID:suqe7B6G0
春香「正確に言えばね」
春香「右のリボンで自分の、左のリボンで相手の時間を逆回しにするんだよ?」
千早「……!」
春香「時間を流れなくする千早ちゃんの卍解」
春香「時間を逆に流れさせる私の卍解」
春香「どっちが勝つかな?」
千早「──やってみなさい、その勝敗が、即ちこの戦いの勝敗よ」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:40:14.23 ID:suqe7B6G0
千早「…………」
春香「…………」
千早「見事ね、春香」
千早「貴女の卍解で、私は時間を戻された」
千早「今の私は、卍解を使える前の私……」
春香「…………そうだね」
春香「それじゃ、千早ちゃん。このまま赤ちゃんより前に──」
美希「だめなの!」
春香「……美希。美希じゃ私には勝てないよ……」
美希「や、やってみなくちゃわからないの!」
美希「卍解!」
美希「……あれ、なんで?」
春香「美希も、卍解できるようになる前にもどってもらったんだよ?」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:45:50.05 ID:suqe7B6G0
美希「だ、だったら……!始解だけでも戦うの!」
春香「始解で、卍解にかてるわけないじゃない……」
美希「やってみなくちゃ、わからないよ!」
美希「……握れ、〝鬼切〟」
春香「美希、残念だけど容赦なく潰すね」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:49:20.70 ID:suqe7B6G0
美希「くっ……」
美希(やっぱり、卍解は協力すぎるの……!)
美希(でも、きっとミキにも勝機はあるはずなの!)
ガキンッ
春香「美希ッ!全然きいてないよ!」
ギィインッ!
美希「キャァッ……!」
美希(考えるの、……何か、きっと突破口が……!)
美希(……あれ、そういえば)
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:52:57.23 ID:suqe7B6G0
美希「ねえ、春香」
美希「ミキね。気づいちゃの」
美希「その能力、多分。回数の制限があるでしょ」
春香「!」
春香「……ばれちゃった」
春香「そうだよ、これは一日三回が限度」
春香「千早ちゃんと、美希に一回ずつ」
春香「さっき、千早ちゃんを赤ちゃんにしようとしたのを中途半端にとめられて一回」
春香「時間を逆回しにすることはできなくなった」
春香「でも、それがなくても、私は負けないよ!」
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:55:30.22 ID:suqe7B6G0
美希「やあああああっ!!」
春香「そうやって、がむしゃらに突っ込むだけじゃ……」
ガシッ
春香「!?」
春香「私の、リボン……を!?」
美希「右のリボンが、春香の時間を逆に回す……だったよね?」
美希「これで、終わりなの!」
春香「くっ」
春香「くそおおおおおおおおおおお!!」
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:59:38.17 ID:suqe7B6G0
冬馬「──どうやら、もう3人やられちまったようだな」
P「次はお前だ、冬馬」
冬馬「おっと、その前にお客さんのようだぜ」
P「?」
亜美「兄ちゃん!」
真美「助太刀に参上したでござるで候!」
P「お、おまえら!……それに」
高木「待たせてしまったようだね」
P「社長……」
高木「彼は君に任せたよ、我々はこの先にいる巨悪を倒す」
P「は、……はい!」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:05:13.13 ID:suqe7B6G0
冬馬「もう、ジャマはねえようだな」
P「ああ」
冬馬「じゃあ、いくぜ!」
冬馬「──飾れ〝フィギュア(Alice or Guilty)〟」
P「それがお前の、帰刃か」
冬馬「ああ、アンタも卍解してこいよ!」
P「いわれなくとも」
P「 卍 解 」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:09:08.14 ID:suqe7B6G0
P(やはり、帰刃したヤツを嘔吐させられないか)
冬馬「いくぜ、かかってこいよ!」
P「……ああ!」
ザンッ!
ガキィン!
ズン!
P(流石に速い!付いていくのがやったとだぜ……!)
冬馬「どうした、それで本気かよっ!」
P「……くっ!」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:13:52.29 ID:suqe7B6G0
P「こうなったら……」
P「おえええええええっ!」
ビシャ、ビチャチャ、ビチャチャチャビチャビチャ!
冬馬「……!?」
P「俺の卍解、みせてやる!」
ゲロ「う、うおおおおおおおおおっ!」
冬馬「これがアンタの卍解か……!」
ゲロ「うがあああああああっ!」
ビチャッ
冬馬「くっ、汚ぇ……!」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:19:45.79 ID:suqe7B6G0
P「これが、俺の卍解」
P「黒縄嘔吐明王」
冬馬「史上最悪と言われる卍解をお眼にかかれるなんてな……!」
冬馬「だが、それでも俺には勝てないぜ!」
ゲロ「うがあああああっ!」
冬馬「げっちゅぅ!」
ドンッ!!
P「な、……俺のゲロが飛び散った、だと!?」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:23:43.80 ID:suqe7B6G0
冬馬「どうだ、アンタの卍解は俺には通用しないぜ!」
P「……どうやら、そのようだな」
冬馬「おとなしく、負けをみとめたらどうだ?」
P「悪いがそれはできない」
冬馬「なんでだよ」
P「俺は負けてないからな」
P「みせてやるよ……俺の卍解の真の姿を」
冬馬「なん……だと」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:26:34.41 ID:2/6tEfZY0
春香さんは今赤ちゃんより前の受精卵辺りにまで戻っているのかな
俺育てるわ
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:28:48.10 ID:suqe7B6G0
冬馬「こ、これが……真の力」
冬馬「この空間すべてが、薄いゲロの膜につつまれているのか」
P「そのとおり。そして、少しでも動けば」
冬馬「な…、俺の体がゲロになっていくっ!?」
P「これが、俺の嘔吐丸──卍解名、黒縄嘔吐明王が最悪と言われる所以さ」
冬馬「なるほど……納得したぜ」
P「このゲロに包まれた以上、お前はゲロになって、俺の卍解の一部になるだけだ」
冬馬「……ちっ」
P「残念だったな、冬馬。俺の勝ちだ」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:33:54.87 ID:suqe7B6G0
翔太「──悔い新ためろ〝かんけーし〟!」
雪歩・響「 卍 解 」
───────
──
─
翔太「 」
雪歩「なんとか勝てた……」
響「でも、びっくりしたさー。……わめき散らすたびに強くなるんだから」
響「でも、自分の卍解の敵じゃないさー!」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:35:04.70 ID:z02czuXE0
ずいぶんとネタ的に新鮮な斬魄刀ですね
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:42:22.53 ID:suqe7B6G0
真美「まさか、律っちゃんもそっち側だったなんて」
律子「私こそ、まさか貴女たちが出てくるとは思わなかったわ」
律子「あずささんに次ぐ力をもっていて、社長から始解すら禁じられてるあなた達がね」
亜美「社長さんがね、非常事態だからっていって亜美たちも戦っていいって言ったんだ」
律子「あの社長が……?へえ、それほどまでに彼女を警戒していたなんて」
真美「律っちゃん」
律子「そうね、……おしゃべりしている余裕はないわね」
3人「 卍 解 」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:48:42.90 ID:suqe7B6G0
律子「それが貴女たちの卍解ね。はじめてみるわ」
亜美「そうだよ、これこそ亜美たちの卍解」
真美「この世にひとつしかない、2人でひとつの卍解だよ!」
律子「威力、硬度など、すべてが卍解二つ分に匹敵するといわれている」
律子「でも、それは並の卍解2つ分ということ!」
律子「私の卍解は、並じゃない!」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:54:36.00 ID:suqe7B6G0
亜美「いくよ、律っちゃん!」
真美「いっけー!」
律子「着なさい、亜美、真美!」
ガキッ
律子「……どうやら、貴女たちの卍解は直接攻撃系のようね」
真美「そうだよ→」
亜美「律っちゃんのも、そうみたいだね?」
律子「ええ、純粋な打ち据えあい……それが勝敗を決めるわ!」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:58:29.95 ID:suqe7B6G0
バンッ!
ガンッ
ズガガガガ
律子(さすがの強度……!このままでは……!)
ガッ
バキィイイッン
律子(!)
律子「私の卍解が…………!」
律子「折れた」
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:02:48.90 ID:suqe7B6G0
亜美「律っちゃん……」
律子「どうやら、私の負けの様ね」
真美「ううん、真美たちも超あぶなかったよ」
律子「あなた達が、卍解を使いこなせるようになったら……」
律子「そのときは、もう私の手に負えないわ」
亜美「……」
律子「それよりも……そろそろね」
律子「彼らの戦いは」
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:06:35.36 ID:suqe7B6G0
小鳥「千手の涯届かざる闇の御手映らざる天の射手光を落とす道」
小鳥「火種を煽る風 集いて惑うな我が指を見よ」
小鳥「光弾・八身・九条・天経・疾宝・大輪・灰色の砲塔」
小鳥「弓引く彼方 皎皎として消ゆ」
小鳥「破道の九十一 千手皎天汰炮 」
ズババババババババババ
社長「聞かないよ、小鳥君。そんなものはね」
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:08:05.44 ID:suqe7B6G0
小鳥「流石社長ですね……こうなったら私も本気を出さなくては」
社長「全力で、かかってきたまえ」
小鳥「それじゃあ、同時にいきましょうか」
卍
解
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:12:32.22 ID:suqe7B6G0
社長「はあ、はあ……」
小鳥「さすがですね、社長!」
小鳥「私の卍解の全力と黒棺を3回もくらって、無事でいられるだなんて」
社長「これくらいでないと、皆にしめしがつかないからね」
小鳥「そうですか、でも」
小鳥「あなたは私に勝てない」
─────
──
─
社長「 」
小鳥「だから、言ったじゃないですか」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:15:39.22 ID:suqe7B6G0
小鳥「さて、あとの脅威はあずささんと亜美ちゃん、真美ちゃんだけ」
小鳥「とはいえ、人類でも最高クラスの霊圧をもつ社長もこの程度でしたし」
小鳥「──後の三人も、軽く倒せますよ。ね、プロデューサーさん?」
P「小鳥さん……!」
小鳥「そうそう、プロデューサーさんの卍解も厄介ですし」
小鳥「ここで倒してしまいましょうか」
P「それは俺のセリフですよ、小鳥さん」
P「俺は、貴女を倒すための力を得てきた」
P「最後のゲロ牙天衝を」
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:23:22.20 ID:suqe7B6G0
小鳥「…プロデューサーさんの姿が変わった……?」
P「最後のゲロ牙天衝ってのは、俺自身がゲロになることです」
P「この技を使えば俺はプロデューサーの力の全てを失う」
P「最後ってのはそういう意味です」
小鳥(まさか 私は業界人とは別次元へと進化を遂げた事で)
小鳥(二次元の存在が三次元の存在に干渉できないように)
小鳥(自分から意図的にレベルを下げて干渉しない限り)
小鳥(業界人にも一般人にも私の霊圧を感じ取ることはできなくなった)
小鳥(まさか、まさか、彼は私よりも……更に上の次元に立っているというの?)
小鳥「馬鹿な!! そんなはずがないわ!プロデューサーごと気がこの私を超えるだなんて!」
小鳥「そんな事が──」
スッ
P「無ゲロ」
ビシャ、ビチャビチャビチャ
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:26:24.39 ID:z02czuXE0
シリアスな笑いというべきか、ただ単にシュールというべきか
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:27:27.00 ID:suqe7B6G0
数日後
P「色々あったけど、なんとか日常にもどってこれたな」
千早「そうですね、代償は大きすぎましたが」
春香「だぁ、だぁ…」
P「春香は赤ん坊になったままだしな」
千早「……これも、仕方のないことなんでしょうか」
P「ああ、でも。社長ももうすぐで戻ってこられるみたいだし」
P「そうなったら、765プロ再始動だな」
千早「そうですね……」
P「そういや、千早」
千早「はい?」
P「なんで、お前の始解放自分に使わないの?」
ドンッ!!
真「プロデューサーの霊圧が……消えた?」
おわり
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:28:21.90 ID:Bsn8KyOx0
おつかれ
笑わせてもらったわ
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:29:16.18 ID:xIRfLRuu0
乙
よかったよ
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:35:25.84 ID:suqe7B6G0
見てくれた人、ありがとう
またこんなカンジの書いてみたい
それじゃ、おつかれさまでした
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:32:38.24 ID:PE+mZ0ABO
スレタイからなんでこうなった
春香「こ、これがプロデューサーさんの卍解……!?」
春香「うっ…、ぐっ……!」
P「俺の卍解は解放と共に空間を作り出す」
P「そして、その空間に入り込んだものは、敵味方問わず」
春香「う、…あ、…ああ…!」
P「強烈な嘔吐感に襲われることになる」
春香「うげえええええええっ」
ビチャ、ビチャビチャビチャッ!!
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 19:52:52.40 ID:PHERL37T0
P「もちろん、それだけの能力じゃない」
春香「こ、これは……、私のゲロが人の形に!?」
P「俺の卍解は、人の吐瀉物を自在に操ることができる!」
春香「なん……だと」
P「さあ、ゲロ人間に抱きつかれるのがいやなら、おとなしく今日は休め」
春香「……わかりました」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 19:59:14.86 ID:PHERL37T0
P「ほら、お粥だ」
春香「あ、ありがとうございます」
P「まあ、今日はゆっくりやすみなさい」
春香「はい……、ごめんなさい。意地はっちゃって」
P「気にするな、俺もゲロ吐かせてわるかったな」
春香「…いえ、かえってスッキリしちゃいました」
P「そっか、それはよかった」
P「もっぺん吐いてく?」
春香「いえ、いいです」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:05:12.98 ID:PHERL37T0
P「じゃあ、俺はそろそろ行くから」
春香「はい」
P「安静にしてろよ」
春香「わかりました」
ギィィ
バタン
P「久々に卍解を使ったせいか、ちょっと疲れたな」
P「社長には卍解するなって言われてるし……」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:11:12.93 ID:PHERL37T0
P「やれやれ、春香を休ませるのに苦労しましたよ」
小鳥「プロデューサーさん、卍解使ってませんよね?」
P「ま、まさか……」
小鳥「あなたの卍解は、アイドル達に深い精神的ダメージを与えるかもしれませんからね」
P「そ、そうですよ。アイドルに吐かせるなんて、できるわけないでしょう?」
小鳥「はい、プロデューサーさんはそんな人じゃないですよね」
P「は、はい」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:11:18.74 ID:mJUFM/Tj0
体調悪くても頑張ってPに奉仕活動する春香かと思ったのに
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:15:57.64 ID:PHERL37T0
小鳥「でも、驚きましたよ」
P「なにがですか?」
小鳥「だって、卍解に至れる人って芸能界でもそういませんから」
P「あー、確かに」
P「まあ、俺は修行を重ねたので」
小鳥「もしかして、事務所の皆も卍解できたり」
P「まさか」
小鳥「わかりませんよ?もしかしたら隠しているだけかもしれませんし」
P「か、隠す必要があります?」
小鳥「目立ちたくない、とか」
P「目立ってなんぼですよ、アイドルは」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:22:47.09 ID:PHERL37T0
P「小鳥さんは卍解できるんですか?」
小鳥「まさか、できませんよ」
P「そうなんですか……」
小鳥「できたとしても、卍解しなくてもいい日々が続けばいいとおもいますし」
P「……そうですね」
小鳥「あ、お茶。飲みます?」
P「お願いします」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:30:55.77 ID:PHERL37T0
P「そういえば、みんなレッスンやってるんですよね」
小鳥「はい。プロデューサーさんの「各自でやるように」という指示をちゃんと伝えておきましたよ」
P「ありがとうございます」
P「春香、よくなるといいですね」
小鳥「そうですねえ、元気なのが一番ですし」
P「せっかく、レギュラーの仕事ももらえましたし」
小鳥「代役はどうするんですか?」
P「伊織にたのんでおきましたよ」
小鳥「そうですか、なら安心ですね」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:32:25.43 ID:47QDBTQb0
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:39:01.93 ID:PHERL37T0
P「……ふう、お茶飲むと落ち着けますね」
小鳥「そうですねえ……」
小鳥「あ、お菓子ありますよ?」
P「あ、食べます食べます」
小鳥「これ、結構高いんですよ」
P「へー、そうなんですか」
P「あ、……美味しい。値がはるだけはありますね」
小鳥「そうですねえ~……」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:43:37.97 ID:PHERL37T0
P「……!」
小鳥「……どうかしたんですか?」
P「いま、とてつもない霊圧を感じたような」
小鳥「気のせいじゃないんですか?」
P「だといいんですけど」
小鳥「きっと、みんなが帰ってきたんですよ」
P「でも、まだ早くないですか?」
小鳥「あら、本当ですね」
P「……どういうことだ」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:54:37.54 ID:PHERL37T0
P「……やっぱりだ」
P「霊圧がどんどん近づいてくる」
小鳥「私も感じます……」
P「この感じ、どこかで……」
P「これは、この霊圧は……」
ギィィ
冬馬「よお」
P「やっぱりお前だったのか、冬馬」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 20:59:29.12 ID:iM4HH3vh0
超展開wwww
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:04:23.45 ID:PHERL37T0
P「961のお前が、ここになんのようだよ」
冬馬「きまってんだろ?お前達に宣戦布告しにきたのさ」
P「宣戦布告だと?……一体なにを……」
ドンッ!!
P「なん……だと」
小鳥「キャア!プロデューサーさん!?」
冬馬「とりあえず、まずは1人だな」
P「お前ら、何が目的だ……!」
冬馬「さあな、俺も上に従ってるだけしよ」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:14:44.13 ID:PHERL37T0
P「ぐっ…、くそ」
冬馬「まあ、安心しろよ。今日はこれで引き上げてやるからよ」
P「待て!……アイドルの皆には手を出させないぞ!」
冬馬「へえ、言うじゃねぇか」
冬馬「でもよ、そのボロボロの身体でどうするっていうんだ?」
P「へっ、まだ俺には卍解が残っている」
冬馬「そうか、なら教えといてやるよ」
冬馬「おれはまだ、刀剣解放をしていないぜ」
P「嘘……だろ?」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:24:07.37 ID:PHERL37T0
冬馬「じゃあな、アンタとはまたちゃんと決着をつけてやるよ」
P「……い、いったか」
小鳥「だ、大丈夫ですか!?」
P「はい、それよりも……皆を集めてください」
P「仕事も、オールキャンセルで」
P「これは、765プロ始まって以来の事態ですよ」
小鳥「わ、わかりました!」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:29:55.50 ID:PHERL37T0
千早「そんな事が……」
伊織「相当まずい状況みたいね」
美希「ミキ、不安なの……」
P「ああ、お前の気持ちわかる」
P「だけど、俺たちは戦わなくてはいけない」
雪歩「そんな……」
P「いいか、多勢に無勢になってもかまわない」
P「どんな手をつかってでも、961プロの連中を倒すんだ!」
伊織「ちょっと、社長もいないのにそんな勝手なことしてもいいの!?」
P「いいんだよ、別に」
伊織「別にってなによ、アンタちゃんと考えてるの!?」
千早「ちょっと、プロデューサーに口が過ぎるんじゃ……」
伊織「アンタは私に口が過ぎるわよ、千早」
千早「……!」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:31:26.78 ID:EBVFYaJO0
しかしゲロ吐かせるだけってしょうもないな、始開でももっといい能力あるだろ
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:36:15.76 ID:5B8N2x2gO
いや相手の行動を制限するってかなり強くね?
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:36:26.43 ID:PHERL37T0
P「とにかく、細心の注意を払え」
P「社長が不在のいま、戦力的にもこちらが完全に不利だ」
真「どういう事ですか?」
P「おそらくだが、ヤツらは相当の力を持つ」
P「冬馬にあったが、相当の霊圧だった。おそらく美輪さんに匹敵するだろう」
伊織「なんですって!?」
P「それともう一個。やつらは、おそらく卍解を超えるであろう力をもっているかもしれない」
千早「そんな……」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:39:19.21 ID:PHERL37T0
P「……いいか、お前ら」
P「この戦いは相当に辛くなるだろう」
P「死ぬなよ?]
一同「はい!」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:45:34.22 ID:PHERL37T0
プルルル
P「はい」
冬馬『よう、さっき振りだな』
P「……なんのようだ」
冬馬『今頃、作戦会議してんじゃねぇかなっておもってな』
P「…お察しの通りだけど」
冬馬『誰か1人、忘れてねぇか?』
P「…………!」
冬馬『具合悪いんだろ?……ちゃんと気遣ってやれよな』
P「わざわざそれをいいに電話してきたのか」
冬馬『ああ』
P「……」
冬馬『それじゃあ、また後でな』
ピッ ツーツーツーツー
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:51:30.70 ID:PHERL37T0
P「うかつだった」
千早「プロデューサー?」
P「春香がヤツらに狙われてるかもしれない……!」
真「えぇっ!?」
P「冬馬のやつ、春香が風邪でダウンしてることまでしってた」
貴音「……すでに、彼が近くにいるとみて間違いないでしょうね」
P「ああ……、助けにいかないと」
千早「プロデューサー、私がいきます」
P「任せていいのか?」
千早「はい」
P「……じゃあ、美希。お前もついていってやってくれ」
美希「はいなの!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 21:57:01.90 ID:PHERL37T0
P「…………」
真「プロデューサー、浮かない顔ですね」
P「おそらく、ジュピターの残りの2人も、冬馬と同等の霊圧を持つはず」
P「ダウンしてる春香はもちろん、千早と美希でアイツらと戦うことになったら……」
やよい「だ、大丈夫ですよ、千早さんたちなら……」
P「だといいんだが」
伊織「ねえ、私たちも何かをするべきじゃないかしら?」
P「……いや、今は下手にうごくべきじゃない」
P「春香の無事を確認したら、あちらの出方を待つ」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:04:11.91 ID:PHERL37T0
千早「春香、大丈夫?」
春香「うん、ありがとう。ケホケホ」
美希「寝てなきゃダメだよ?」
春香「うん……、でも。事務所が大変だっていうのに」
美希「仕方ないの、春香はいま具合悪いんだから。ね、千早さん」
千早「そうね……」
千早(でも、春香が無事みたいでよかったわ)
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:09:29.82 ID:PHERL37T0
千早(……!?)
美希「千早さん、どうしたの?」
千早「いえ」
千早(いま、とてつもない霊圧を感じたような)
春香「ケホ、ケホ……、ゲホゲホッ!」
美希「は、春香っ!?」
千早「大丈夫!?」
春香「だ、だいじょう……、ぶ」
千早「熱、測ったほうがいいんじゃないかしら」
千早「春香、はい、体温計」
春香「ありがとう、千早ちゃん……」
美希「千早さん、春香大丈夫かな?」
千早「ちょっと、心配ね」
千早「あ、私。プロデューサーに電話してくるわね?春香は大丈夫だったって」
美希「はーい」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:12:36.82 ID:PHERL37T0
春香「ケホケホ、プロデューサーさんにも迷惑かけちゃってるなあ」
美希「大丈夫なの、ハニーはそんなの気にしないから」
春香「美希……」
春香「ねえ、美希。ちょっと話があるんだけど、いいかな?」
美希「?」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:15:37.28 ID:PHERL37T0
千早「はい、春香は具合のほうは悪いようでしたが……」
P『そうか、でもヤツらの襲撃にはあってないようでよかった』
千早「はい、私もひとまずは安心───」
ドンッ!!
千早「!?」
P『千早、どうした?今の音は……』
千早「どうやら、前言撤回しなくてはいけないみたいですね」
ピッ ツーツーツ
千早(今は大変な時期。私達でなんとかしないと……)
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:20:03.73 ID:PHERL37T0
千早「美希、春香!」
千早「…………!」
千早「嘘……でしょう?」
美希「 」
春香「あれ、千早ちゃんもどってきたんだ?」
千早「春香、あなたもしかして……」
春香「……そう、私は961側」
千早「どうして、何故私達を裏切ったの!?」
春香「どうしてなんだろう…、教えてあげてもいいけど」
春香「どうで千早ちゃんはここで死ぬから、教える意味はないよね?」
千早「…………」
千早「膨らめ〝血覇矢〟」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:23:48.74 ID:PHERL37T0
春香「へえ、それが千早ちゃんの始解なんだ」
千早「……春香、あなたがあちら側というのなら、容赦はしないわ」
春香「……それじゃ、いくよ。千早ちゃん!」
千早「ええ、いくわよ春香!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:24:22.65 ID:W5bx49ai0
願望じゃねぇかwwwwww
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:30:23.95 ID:PHERL37T0
春香(みたところ、千早ちゃんの始解は直接攻撃系……!)
春香(すこし、様子をみたほうがいいかな?)
千早「──なんて、貴女はいま思っているのでしょう、春香?」
春香「!?」
千早「……そして、それは大きな間違いよ春香」
千早「わたしのこの、血覇矢は鬼道系」
ガキィンッ
春香「こ、これは……!」
ボコッ、ボコボコボコッ!
千早「この血覇矢の鏃に傷つけられたものは、その傷口から霊子を注入され……」
ボコボコボコボコッ
千早「その部位が何倍にも膨れ上がる!」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:35:56.09 ID:PHERL37T0
春香「う、うあああああっ!」
千早「そのまま、膨らみ続けて最後には破裂する」
千早「それが貴女の最期よ、春香」
ボコッ、ボコボコボコォ!
美希「……ん、んぅ……」
千早「美希、目が覚めたのね!」
美希「……!千早さん、後ろ!」
ドンッ!!
千早「う、……か、はァっ!?」
春香「こんなの、……流れてきた霊子を傷口から出せばいいだけだよ?」
千早(そんな、春香にそんなことができたなんて)
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:42:47.66 ID:PHERL37T0
千早(それにしても、今の攻撃は……、ただ殴られただけのようだけど)
千早(解放した様子はない、それどころか斬魄刀も持ってない……)
千早(そういえば、春香が斬魄刀をもっている姿を見たことないわ……!)
千早「……まさか、春香、貴女……」
春香「流石千早ちゃん。気づいたんだ?」
美希「え、え?何、どういう事なの?」
千早「おそらく春香は………」
千早「常に、卍解状態なの」
美希「嘘……でしょ?」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:47:04.71 ID:PHERL37T0
千早「……そのリボンが貴女の卍解なのね」
春香「……そこまで分かるだなんて、流石千早ちゃん!」
美希「千早さん……」
千早「美希、貴女は逃げて。この事をプロデューサーに伝えるの」
美希「で、でも!」
千早「いいから、早く!」
美希「……わかったの、千早さん。負けちゃイヤなの!」
千早「…………ええ」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 22:54:11.08 ID:PHERL37T0
春香「いいの、千早ちゃん。1人で大丈夫なの?」
千早「……ええ、むしろその方が好都合なの」
春香「……どういうこと?」
千早「あまり、人には見せたくないの」
春香「ダメだよ、千早ちゃん?そうやって、思わせぶりな大技があるように見せかけて」
春香「私を動揺させようったって、そうはいかない──」
千早「 卍 」
千早「 解 」
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:06:06.65 ID:PHERL37T0
春香「……何も変わったようにはみえないよ?」
千早「ええ、何も変わらない。それが私の卍解」
春香「……どういうこと?」
春香「ただの見掛け倒しなら、容赦はしない!」
ドンッ!!
春香「………なっ、聞いていない?」
千早「だからいったでしょ?変わらないのが私の卍解だって」
春香「……?」
千早「つまり、時間の停滞。私には、卍解している間、決して時が流れない」
千早「傷も負わないし、成長もしないわ」
春香「そ、そんな卍解……!どうやって倒せば……!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:12:26.30 ID:PHERL37T0
春香「……どうやら、ココは引いたほうがよさそうね」
千早「逃がさないわよ、春香!」
春香「……またね、千早ちゃん」
千早「待ちなさい、春──」
千早「くっ……、瞬歩で逃げられてしまったわ」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:16:50.30 ID:CXJSSHF/0
千早は始解が理想で卍解が現実なのか
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:18:00.02 ID:PHERL37T0
P「……そうか、春香が敵だったなんて」
伊織「……それにしても、春香が卍解を使えた、いいえ。使っていたなんて」
P「ああ、卍解の使い手が敵に回った以上。状況がより悪くなったな」
ズンッ……
P「この霊圧は……!」
真「外から、ですよね」
P「…………」
ガララッ
P「……冬馬、春香!」
真「空に、浮かんでいる……」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:22:00.52 ID:PHERL37T0
春香「プロデューサーさん、こんにちわ」
P「春香、元気そうじゃないか」
春香「えへへ、私の仮病どうでしたか?」
P「さあ?アカデミー賞はもらえるんじゃないのか?」
千早「貴方達、何が目的なの!?」
冬馬「さあな、俺たちは上の指示にしたがってるだけだよ」
冬馬「そうだよな?──高槻」
伊織「え……?やよい……?」
やよい「……」 ニヤッ
P「まさか、やよいまでそっち側だっていうのかよっ!?」
やよい「うっうー♪そうですよ、プロデューサー……」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:25:58.27 ID:PHERL37T0
春香「冬馬くん、あとの2人は?」
冬馬「ああ、先にかえって黒井のおっさんに色々説明してるよ」
P「黒井社長がお前達のボスなのか?」
春香「プロデューサーさん、私とやよいがこちら側なのに」
春香「765プロに、私達のボスがいる……なんて疑わないんですね?」
貴音「オイ、どういうことですか?」
小鳥「……ふふっ」
P「小鳥さん……まさか、貴女が!?」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:28:28.09 ID:50CtoUMW0
なん…だと…!?
77 :>>76ミスった 2012/09/22(土) 23:32:30.07 ID:PHERL37T0
P「961プロとまで手を組んだのか・・・何の為にですか?」
小鳥「高みを求めて」
P「地に堕ちましたか、小鳥さん」
小鳥「傲りが過ぎますよ、プロデューサーさん」
小鳥「最初から誰も天に立ってなんかいません」
小鳥「あなたも、私も、神様すらも」
小鳥「ですが、その耐え難い天の座の空白も終わります」
小鳥「これからは……」
小鳥「私が天に立つ」
千早(音無さんが、インカムを外した……!?)
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:35:34.34 ID:PHERL37T0
小鳥「……それじゃ、プロデューサーさん」
小鳥「ごきげんよう」
P「ま、待ってください!小鳥さん、小鳥さん!」
伊織「まさか、やよいが…………」
真「ショックだよね、春香たちが裏切るだなんて……」
P「…………どうする、皆」
千早「どうするって……いわれても」
美希「決まってるの、負けてなんか、いられないよ!」
響「そうだよ、自分も舐められっぱなしはイヤだぞ!」
P「……そうか」
P「よし、ならば……!」
P「 9 6 1 プ ロ を ぶ っ 潰 す ! 」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:39:29.35 ID:PHERL37T0
P「ここが961プロか……」
P「なんだこれは、まるで迷宮じゃないか」
P「……手分けしていこう」
千早「……春香」
美希「千早さん……」
真「絶対、勝ちましょうねプロデューサー!」
P「おう!」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:44:27.26 ID:PHERL37T0
数十分後
貴音「……まさか、こんな形で戦うことになるとは思ってもいませんでした」
貴音「やよい」
やよい「うっうー!私もですよ、貴音さん」
貴音「では……いざ!」
貴音「 卍 解 !」
やよい「うっうー♪じゃあ、みせてあげますね」
やよい「私の刀剣解放(レスレクシオン)を!」
やよい「───蓄えろ」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:47:08.92 ID:PHERL37T0
P「………!」
P「貴音の霊圧が……消えた?」
P「いや、それはおいておいて……!」
P「なんだ、この巨大な4つの霊圧は……!?」
P「……この建物に向かってきている、だと……!?」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:52:57.90 ID:PHERL37T0
やよい「うっうー!貴音さん、気落ちしないでいいですよ?」
やよい「貴音さんが弱いんじゃないくて、私が強いんです!」
貴音「 」
やよい「……さて、みんなのお手伝いにいこうかな?」
ドドドドドドドドド
やよい「!?」
やよい(……こ、この霊圧!)
あずさ「あらあら……、間に合わなかったかしら~?」
あずさ「貴音ちゃん、大丈夫?」
貴音「 」
あずさ「気絶しているみたいだけど、よかった。無事みたい」
やよい「うっうー!あずささんもすぐに気絶させてあげますよぅ!」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/22(土) 23:59:45.23 ID:PHERL37T0
あずさ「 卍 解 」
やよい「うぅ…!」
やよい(近づくだけで、霊圧に押しつぶされちゃう……)
やよい「で、でも!ききませんよ!」
ベチャァッ
やよい「私の刀剣解放、〝モヤシ〟は貧しくなればなるほど強くなる!」
ビリッ、ビリビリ
やよい「べろちょろを捨て、服も限度まで破った私は……!」
やよい「最硬の防御力と、最強の……」
ザンッ
やよい「ちから゛ッ」
ズズズズ……ズルッ ブシャァァアアア
やよい「そん……な…馬鹿……な」
あずさ「やよいちゃん?おイタしちゃだめよ?」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:07:39.13 ID:suqe7B6G0
北斗「……参ったな、これは」
真「……これが、伊織の卍解……!?」
伊織「どうやら、やよいは負けたみたいね……、だったらこれを封じておく必要もないわ」
伊織「私の卍解は、相手のあらゆる力を封じるわ」
伊織「ごめんなさいね、真。あなたの斬魄刀も反応しないでしょう?」
真「ううん、ボクは大丈夫。それよりも……」
伊織「ええ、今はこの男を倒すことを考えないと」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:11:54.64 ID:suqe7B6G0
北斗(伊織ちゃんに卍解(チャオ)させてはならないという情報(チャオ)はきていた……)
北斗(ひとたび卍解されてしまえば、こちらが帰刃できなくなってしまうから……!)
北斗「これは、万事休すというヤツかな」
伊織「あら、随分と潔いのね?」
北斗「もともと俺は、女の子に手を上げるつもりはなかったからね」
伊織「そう、私には関係ないわ。あんたたちや小鳥がやよいを誑かしたから……!」
北斗「……冬馬、翔太」
北斗「チャオ☆」
ドンッ!!
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:20:15.61 ID:suqe7B6G0
春香「まってたよ、千早ちゃん」
千早「春香……」
美希「千早さん……」
千早「ごめんなさい、美希。渡しにやらせてほしいの」
美希「は……はいなの」
千早「いくわよ、春香」
千早「──卍解」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:25:05.65 ID:H1FEyOkH0
これは期待(チャオ)
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:27:12.45 ID:suqe7B6G0
千早「言ったとおり、私の卍解は何も変わらない」
千早「あなたに勝ち目はないわ!」
春香「……それでも、千早ちゃんだって、今以上に強くはならない!」
千早「ええ、そうね」
千早「だけれど……、私の卍解はそれだけじゃないわ」
春香「!?」
千早「私の卍解は、ただ何も変わらない」
千早「そう、私は分からない。意味が分かるかしら?」
春香「わからないな、教えて千早ちゃん」
千早「……つまり、停滞した私の時間を」
千早「相手に流れさせることができるの」
春香「……なにぃっ!?」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:30:25.57 ID:suqe7B6G0
春香(そんな力があったなんて……!)
春香「つまり、千早ちゃんに攻撃したら、私がダメージを受けるってこと?」
千早「ええ、そうよ」
春香「なるほど、完全に攻撃を封じたわけだね」
千早「だから、春香。今すぐ降参を──」
春香「…………」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:32:58.06 ID:suqe7B6G0
春香「ねえ、千早ちゃん?」
千早「なに、春香」
春香「私の卍解の能力──おしえてなかったよね?」
千早「ええ」
春香「おしえてあげるよ、私の卍解は……」
春香「時間を逆回しにする」
千早「!?」
美希「なん……だと」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:35:05.20 ID:suqe7B6G0
春香「正確に言えばね」
春香「右のリボンで自分の、左のリボンで相手の時間を逆回しにするんだよ?」
千早「……!」
春香「時間を流れなくする千早ちゃんの卍解」
春香「時間を逆に流れさせる私の卍解」
春香「どっちが勝つかな?」
千早「──やってみなさい、その勝敗が、即ちこの戦いの勝敗よ」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:40:14.23 ID:suqe7B6G0
千早「…………」
春香「…………」
千早「見事ね、春香」
千早「貴女の卍解で、私は時間を戻された」
千早「今の私は、卍解を使える前の私……」
春香「…………そうだね」
春香「それじゃ、千早ちゃん。このまま赤ちゃんより前に──」
美希「だめなの!」
春香「……美希。美希じゃ私には勝てないよ……」
美希「や、やってみなくちゃわからないの!」
美希「卍解!」
美希「……あれ、なんで?」
春香「美希も、卍解できるようになる前にもどってもらったんだよ?」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:45:50.05 ID:suqe7B6G0
美希「だ、だったら……!始解だけでも戦うの!」
春香「始解で、卍解にかてるわけないじゃない……」
美希「やってみなくちゃ、わからないよ!」
美希「……握れ、〝鬼切〟」
春香「美希、残念だけど容赦なく潰すね」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:49:20.70 ID:suqe7B6G0
美希「くっ……」
美希(やっぱり、卍解は協力すぎるの……!)
美希(でも、きっとミキにも勝機はあるはずなの!)
ガキンッ
春香「美希ッ!全然きいてないよ!」
ギィインッ!
美希「キャァッ……!」
美希(考えるの、……何か、きっと突破口が……!)
美希(……あれ、そういえば)
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:52:57.23 ID:suqe7B6G0
美希「ねえ、春香」
美希「ミキね。気づいちゃの」
美希「その能力、多分。回数の制限があるでしょ」
春香「!」
春香「……ばれちゃった」
春香「そうだよ、これは一日三回が限度」
春香「千早ちゃんと、美希に一回ずつ」
春香「さっき、千早ちゃんを赤ちゃんにしようとしたのを中途半端にとめられて一回」
春香「時間を逆回しにすることはできなくなった」
春香「でも、それがなくても、私は負けないよ!」
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:55:30.22 ID:suqe7B6G0
美希「やあああああっ!!」
春香「そうやって、がむしゃらに突っ込むだけじゃ……」
ガシッ
春香「!?」
春香「私の、リボン……を!?」
美希「右のリボンが、春香の時間を逆に回す……だったよね?」
美希「これで、終わりなの!」
春香「くっ」
春香「くそおおおおおおおおおおお!!」
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 00:59:38.17 ID:suqe7B6G0
冬馬「──どうやら、もう3人やられちまったようだな」
P「次はお前だ、冬馬」
冬馬「おっと、その前にお客さんのようだぜ」
P「?」
亜美「兄ちゃん!」
真美「助太刀に参上したでござるで候!」
P「お、おまえら!……それに」
高木「待たせてしまったようだね」
P「社長……」
高木「彼は君に任せたよ、我々はこの先にいる巨悪を倒す」
P「は、……はい!」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:05:13.13 ID:suqe7B6G0
冬馬「もう、ジャマはねえようだな」
P「ああ」
冬馬「じゃあ、いくぜ!」
冬馬「──飾れ〝フィギュア(Alice or Guilty)〟」
P「それがお前の、帰刃か」
冬馬「ああ、アンタも卍解してこいよ!」
P「いわれなくとも」
P「 卍 解 」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:09:08.14 ID:suqe7B6G0
P(やはり、帰刃したヤツを嘔吐させられないか)
冬馬「いくぜ、かかってこいよ!」
P「……ああ!」
ザンッ!
ガキィン!
ズン!
P(流石に速い!付いていくのがやったとだぜ……!)
冬馬「どうした、それで本気かよっ!」
P「……くっ!」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:13:52.29 ID:suqe7B6G0
P「こうなったら……」
P「おえええええええっ!」
ビシャ、ビチャチャ、ビチャチャチャビチャビチャ!
冬馬「……!?」
P「俺の卍解、みせてやる!」
ゲロ「う、うおおおおおおおおおっ!」
冬馬「これがアンタの卍解か……!」
ゲロ「うがあああああああっ!」
ビチャッ
冬馬「くっ、汚ぇ……!」
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:19:45.79 ID:suqe7B6G0
P「これが、俺の卍解」
P「黒縄嘔吐明王」
冬馬「史上最悪と言われる卍解をお眼にかかれるなんてな……!」
冬馬「だが、それでも俺には勝てないぜ!」
ゲロ「うがあああああっ!」
冬馬「げっちゅぅ!」
ドンッ!!
P「な、……俺のゲロが飛び散った、だと!?」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:23:43.80 ID:suqe7B6G0
冬馬「どうだ、アンタの卍解は俺には通用しないぜ!」
P「……どうやら、そのようだな」
冬馬「おとなしく、負けをみとめたらどうだ?」
P「悪いがそれはできない」
冬馬「なんでだよ」
P「俺は負けてないからな」
P「みせてやるよ……俺の卍解の真の姿を」
冬馬「なん……だと」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:26:34.41 ID:2/6tEfZY0
春香さんは今赤ちゃんより前の受精卵辺りにまで戻っているのかな
俺育てるわ
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:28:48.10 ID:suqe7B6G0
冬馬「こ、これが……真の力」
冬馬「この空間すべてが、薄いゲロの膜につつまれているのか」
P「そのとおり。そして、少しでも動けば」
冬馬「な…、俺の体がゲロになっていくっ!?」
P「これが、俺の嘔吐丸──卍解名、黒縄嘔吐明王が最悪と言われる所以さ」
冬馬「なるほど……納得したぜ」
P「このゲロに包まれた以上、お前はゲロになって、俺の卍解の一部になるだけだ」
冬馬「……ちっ」
P「残念だったな、冬馬。俺の勝ちだ」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:33:54.87 ID:suqe7B6G0
翔太「──悔い新ためろ〝かんけーし〟!」
雪歩・響「 卍 解 」
───────
──
─
翔太「 」
雪歩「なんとか勝てた……」
響「でも、びっくりしたさー。……わめき散らすたびに強くなるんだから」
響「でも、自分の卍解の敵じゃないさー!」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:35:04.70 ID:z02czuXE0
ずいぶんとネタ的に新鮮な斬魄刀ですね
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:42:22.53 ID:suqe7B6G0
真美「まさか、律っちゃんもそっち側だったなんて」
律子「私こそ、まさか貴女たちが出てくるとは思わなかったわ」
律子「あずささんに次ぐ力をもっていて、社長から始解すら禁じられてるあなた達がね」
亜美「社長さんがね、非常事態だからっていって亜美たちも戦っていいって言ったんだ」
律子「あの社長が……?へえ、それほどまでに彼女を警戒していたなんて」
真美「律っちゃん」
律子「そうね、……おしゃべりしている余裕はないわね」
3人「 卍 解 」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:48:42.90 ID:suqe7B6G0
律子「それが貴女たちの卍解ね。はじめてみるわ」
亜美「そうだよ、これこそ亜美たちの卍解」
真美「この世にひとつしかない、2人でひとつの卍解だよ!」
律子「威力、硬度など、すべてが卍解二つ分に匹敵するといわれている」
律子「でも、それは並の卍解2つ分ということ!」
律子「私の卍解は、並じゃない!」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:54:36.00 ID:suqe7B6G0
亜美「いくよ、律っちゃん!」
真美「いっけー!」
律子「着なさい、亜美、真美!」
ガキッ
律子「……どうやら、貴女たちの卍解は直接攻撃系のようね」
真美「そうだよ→」
亜美「律っちゃんのも、そうみたいだね?」
律子「ええ、純粋な打ち据えあい……それが勝敗を決めるわ!」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 01:58:29.95 ID:suqe7B6G0
バンッ!
ガンッ
ズガガガガ
律子(さすがの強度……!このままでは……!)
ガッ
バキィイイッン
律子(!)
律子「私の卍解が…………!」
律子「折れた」
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:02:48.90 ID:suqe7B6G0
亜美「律っちゃん……」
律子「どうやら、私の負けの様ね」
真美「ううん、真美たちも超あぶなかったよ」
律子「あなた達が、卍解を使いこなせるようになったら……」
律子「そのときは、もう私の手に負えないわ」
亜美「……」
律子「それよりも……そろそろね」
律子「彼らの戦いは」
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:06:35.36 ID:suqe7B6G0
小鳥「千手の涯届かざる闇の御手映らざる天の射手光を落とす道」
小鳥「火種を煽る風 集いて惑うな我が指を見よ」
小鳥「光弾・八身・九条・天経・疾宝・大輪・灰色の砲塔」
小鳥「弓引く彼方 皎皎として消ゆ」
小鳥「破道の九十一 千手皎天汰炮 」
ズババババババババババ
社長「聞かないよ、小鳥君。そんなものはね」
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:08:05.44 ID:suqe7B6G0
小鳥「流石社長ですね……こうなったら私も本気を出さなくては」
社長「全力で、かかってきたまえ」
小鳥「それじゃあ、同時にいきましょうか」
卍
解
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:12:32.22 ID:suqe7B6G0
社長「はあ、はあ……」
小鳥「さすがですね、社長!」
小鳥「私の卍解の全力と黒棺を3回もくらって、無事でいられるだなんて」
社長「これくらいでないと、皆にしめしがつかないからね」
小鳥「そうですか、でも」
小鳥「あなたは私に勝てない」
─────
──
─
社長「 」
小鳥「だから、言ったじゃないですか」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:15:39.22 ID:suqe7B6G0
小鳥「さて、あとの脅威はあずささんと亜美ちゃん、真美ちゃんだけ」
小鳥「とはいえ、人類でも最高クラスの霊圧をもつ社長もこの程度でしたし」
小鳥「──後の三人も、軽く倒せますよ。ね、プロデューサーさん?」
P「小鳥さん……!」
小鳥「そうそう、プロデューサーさんの卍解も厄介ですし」
小鳥「ここで倒してしまいましょうか」
P「それは俺のセリフですよ、小鳥さん」
P「俺は、貴女を倒すための力を得てきた」
P「最後のゲロ牙天衝を」
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:23:22.20 ID:suqe7B6G0
小鳥「…プロデューサーさんの姿が変わった……?」
P「最後のゲロ牙天衝ってのは、俺自身がゲロになることです」
P「この技を使えば俺はプロデューサーの力の全てを失う」
P「最後ってのはそういう意味です」
小鳥(まさか 私は業界人とは別次元へと進化を遂げた事で)
小鳥(二次元の存在が三次元の存在に干渉できないように)
小鳥(自分から意図的にレベルを下げて干渉しない限り)
小鳥(業界人にも一般人にも私の霊圧を感じ取ることはできなくなった)
小鳥(まさか、まさか、彼は私よりも……更に上の次元に立っているというの?)
小鳥「馬鹿な!! そんなはずがないわ!プロデューサーごと気がこの私を超えるだなんて!」
小鳥「そんな事が──」
スッ
P「無ゲロ」
ビシャ、ビチャビチャビチャ
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:26:24.39 ID:z02czuXE0
シリアスな笑いというべきか、ただ単にシュールというべきか
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:27:27.00 ID:suqe7B6G0
数日後
P「色々あったけど、なんとか日常にもどってこれたな」
千早「そうですね、代償は大きすぎましたが」
春香「だぁ、だぁ…」
P「春香は赤ん坊になったままだしな」
千早「……これも、仕方のないことなんでしょうか」
P「ああ、でも。社長ももうすぐで戻ってこられるみたいだし」
P「そうなったら、765プロ再始動だな」
千早「そうですね……」
P「そういや、千早」
千早「はい?」
P「なんで、お前の始解放自分に使わないの?」
ドンッ!!
真「プロデューサーの霊圧が……消えた?」
おわり
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:28:21.90 ID:Bsn8KyOx0
おつかれ
笑わせてもらったわ
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:29:16.18 ID:xIRfLRuu0
乙
よかったよ
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:35:25.84 ID:suqe7B6G0
見てくれた人、ありがとう
またこんなカンジの書いてみたい
それじゃ、おつかれさまでした
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/23(日) 02:32:38.24 ID:PE+mZ0ABO
スレタイからなんでこうなった
引用元:P「春香。そんな体じゃムリだって」春香「ケホケホ…、大丈夫です」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348310689/l50
乙(チャオ)