1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 21:33:45.15 ID:+TX98/or0
響「もしもし、美希? うん、そうだぞ。うん。うん、わかったぞ!」ピッ

雪歩「美希ちゃん? どうしたの?」

響「うん、なんか美希こっち来るって」

雪歩「え!?」

響「もう少ししたら着くっていってたから、あのお店で待ってようよ!」

雪歩「う、うん。たしかにこの遊園地でのロケは終わったけど……」

響「美希はこの近くで撮影してたんだって。なんかここに来たかったらしい」

雪歩「美希ちゃん元気だなぁ……」




2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 21:37:48.75 ID:n6MqEz4+O
これは珍しい組み合わせ



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 21:39:26.49 ID:+TX98/or0
響「なんだ雪歩、疲れちゃったのか?」

雪歩「ううん。大丈夫だよ。響ちゃんは、……だいじょうぶそうだね」

響「平気だぞ! 自分、完璧だからなー」

雪歩「ふふっ、響ちゃんはすごいなぁ」

響「あ! 自分これにするぞ! 雪歩は?」

雪歩「う、うん。これにしようかなって」

響「あぁーそれも良いなぁ」

雪歩「それじゃ、半分っこしよっか!」

響「うん! ありがとうだぞ、雪歩!」




4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 21:46:26.35 ID:+TX98/or0
雪歩「響ちゃん、中に座る? テラスもあるみたいだけど」

響「外にしようよ! 美希が来たときもすぐわかるだろうし」

雪歩「そうだね。それじゃ、っと……」ガタ

響「おぉーっ、遊園地に来てるって感じだぞ!」

雪歩「響ちゃん、私たちここに来たの朝だよ、いまさらだよ……」

響「仕事が終わったのはさっきじゃないか。自分、ちゃんと仕事のときは仕事のこと考えてるって!」

雪歩「そ、そうだね!」

響「それにしてもこのクレープ美味しいぞ!」




7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 21:50:07.94 ID:cN3QlxcL0
雪歩は万能だな



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 21:51:50.95 ID:iskpZLmf0
雪歩疲れてるみたいなのはなんで



10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 21:53:02.97 ID:2pge6VIS0
>>8
声変わりする前なんだよ きっと




9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 21:52:11.02 ID:+TX98/or0
雪歩「うん! この抹茶プリンも美味しいですぅ!」

響「ほら、雪歩。食べてみてよ!」

雪歩「ありがとう、響ちゃん」パクッ

雪歩「わぁっクリームたっぷりで美味しいね!」

響「ふふん、そうだろそうだろ~?」

雪歩「ど、どうして響ちゃんが得意げなのかな……?」

響「………」ジーッ

雪歩「あっ、響ちゃんも一口どうぞ!」

響「わぁいっ!」パァッ




11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 21:58:38.98 ID:+TX98/or0
響「んぅ~っ! 美味しいぞぉーっ!」ガタンッ

雪歩「ひゃあっ!」

響「あ、ごめん雪歩、脅かしちゃって」スッ

雪歩「だ、だいじょうぶだよ、響ちゃん」

雪歩「あ、それじゃ、交換しよっか」

響「うん!」

雪歩「はぁー幸せですぅ」ポワー

響「ほんのりとした苦味がたまんないぞぉー」ポワー




14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:07:57.09 ID:+TX98/or0
響「雪歩、今日のロケはどうだった?」

雪歩「響ちゃんといっしょに遊べて楽しかったよ!」

響「お化け屋敷の雪歩はかぁわいかったぞぉー!」

雪歩「や、やめてよぅ! そ、それに、響ちゃんも怖がってたじゃないっ」

響「こここここ怖がってなんかないぞ? 自分完璧だから、怖いものなんてないさー!」

雪歩「じゃあ、もいっかい行く?」

響「勘弁してほしいぞ……」

雪歩「ふふっ♪」




15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:13:40.40 ID:+TX98/or0
響「でもあのジェットコースターはたーのしかったなぁ!」

雪歩「わ、私は怖かったよぅ」

響「えへへ、雪歩、ジェットコースターもっかい乗りに行かないか?」

雪歩「い、いじわるだよぅ響ちゃん……」

ハヤイヨーーー!!!  ギャオオオオオオン!

響「ほーら、すっごく楽しそうな声が聞こえてくるぞ!」

雪歩「あれは悲鳴だよぅ……!」




19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:17:48.20 ID:+TX98/or0
響「あ、雪歩。自分もっかいクレープ食べたいぞ」

雪歩「うん! 私もまたプリン食べたくなってきたよ」

響「はい!」

雪歩「ありがとう。はい、どうぞ」

響「あーん!」

美希「ぱくっ! なの!」

響「え」

雪歩「あ、美希ちゃん!」




20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:24:32.90 ID:+TX98/or0
美希「んーっ! おーいしいのー!」

響「あ、あぁっ、美希ッ! 自分のクレープだぞそれ!」ガタッ

美希「響、ごちそうさまなの」ペコリ

響「うぎゃーっ! 美希にクレープ食べられちゃったぞー!」

雪歩「ひ、響ちゃん落ち着いて。ほら、抹茶プリンあげるからっ」

美希「うん、響はいいチョイスをしたの!」ペロッ

美希「ごほーびに苺ババロアを一口あげるの」スッ

響「うがああっ!」バクッ




21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:30:39.65 ID:+TX98/or0
美希「きゃあああっ! ひ、響が! 響がミキの苺ババロアぜんぶ食べたの!」

雪歩「み、美希ちゃんも落ち着いて! プリン食べる?」

美希「ひどすぎるの! いくらなんでもやりすぎだって思うな!」

響「ふぁはーふぃおふぁおっ!」モグモグ

美希「なにいってるかわからないの!」

響「ごくんっ! ざまーみろだぞ!」

雪歩「そ、そんなこといっちゃダメだよぅ響ちゃんっ」

美希「響ぃーっ! 苺ババロアの恨みは怖いよ!」

響「美希だってクレープ食べたじゃないか!」




23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:36:40.01 ID:+TX98/or0
雪歩「や、やめなよぅ……! お店の人に迷惑だよぅ」オロオロ

美希「ぜぇったい許さないって決めたの!」

響「こっちだって許さないぞ!」

美希「ぜんぶ食べるなんてやりすぎなの!」

響「こっちだって最後の一口だったんだ!」

美希「うぅぅーっ!」

響「ぐるるるるるっ!」

雪歩「こ、こらあああっ!」




24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:42:03.92 ID:+TX98/or0
―――
――


響「ご、ごめんだぞ、雪歩……」

美希「ミキが悪かったの……機嫌なおしてほしいな」

雪歩「ケンカしちゃう二人なんて知らないもん!」プイッ

響「あう……」チラッ

美希「うぅ……」コクッ

雪歩「………」




26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:47:23.60 ID:+TX98/or0
響「い、いやぁー苺ババロア美味しかったぞ、美希!」

美希「そ、そうでしょ? クレープも美味しかったの!」

響「じ、自分、苺ババロアにはまりそうだ!」

美希「そ、それはいいの! おすすめなの!」

美希「二人で仲良く食べるってステキなことだって思うな!」

響「そ、そうだよなー自分たち仲いいもんなー!」

雪歩「………」

美希「あは、あはは」

響「あはははは」




27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:52:50.00 ID:+TX98/or0
雪歩「……うん!」ニコッ

響美希「ほっ」

雪歩「あ、ふたりとも、抹茶プリン、どうかな?」

美希「欲しいの! すっごく美味しそうだね!」

響「じ、自分ももう一口だけ」

美希「それじゃあ響に先にあげるね。はい、あーん」

響「あーん」パクッ

美希「いただきますなの!」パクッ

響「うはぁーやっぱり美味しいぞぉー」

美希「本当なの、これはミキ的にかなりヤバいの!」




28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:56:25.85 ID:cgB7YGX10
浄化されるわ



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 22:58:52.35 ID:+TX98/or0
美希「さて! それじゃ出発なの!」

響「え? なにか食べなくていいのか?」

雪歩「美希ちゃん、お腹すいてないの?」

美希「来る途中でおにぎり食べたからへっちゃらなの!」ピョンピョン

響「よおーっし! それじゃまずはあのジェットコースターだ!」

グルグルダヨーーー!!!  エリチャンシッカリシテー!

美希「うん! ミキもさっきから気になってたの!」

雪歩「ふえっ!? またあれに乗るの!?」ビクゥッ




30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:04:17.64 ID:+TX98/or0
響「おぉーやっぱりけっこう並んでるなー」

美希「二人はもう乗ったの?」

雪歩「う、うん、収録中に」

響「たぁのしいっぞー! で、ぱっと横を見ると雪歩が目を見開いてかたまってるんさー! もう可笑しくって」

美希「あはっ☆ 雪歩は精進モノなの!」

雪歩「それをいうなら小心者だよ……」

響「修行僧みたいになってるぞ」

美希「こまかいことにこだわっちゃイヤン♪」




32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:10:44.32 ID:RE4XRyxK0
雪歩が年上ぶりを発揮するのは素晴らしいことだと思うんだ



33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:12:45.68 ID:+TX98/or0
美希「ね、ね、地図持ってないの?」

響「ごめん、地下鉄の路線図しかないぞ……」

雪歩「あ、あるよ美希ちゃん。っていうか、響ちゃんはどうしてそんなの持ってるの……?」

響「自分、電車の中でも地下鉄は苦手なんだ……」

美希「ありがとうなの雪歩! ミキも地下鉄は景色が見れないからあんまり楽しくないなっ」

雪歩「地上の線路から地下にもぐっていくときがたまらないですぅ」

響「ご、ごめん、よくわからないぞ……」

響「あと自分、地下鉄の駅のつながりもよくわからないさー」

美希「それはあるよねー。改札がすっごい離れてたりするの」




36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:21:34.74 ID:+TX98/or0
雪歩「でも、なんだかあの低い屋根のところを歩いていくの、好きだなぁ」

美希「ミキ的には空が見えたほうがいいって思うな!」

響「あと風が強いよね。髪がぐっしゃぐしゃになっちゃうぞ」

雪歩「あれは困るよね。私、帽子が飛んじゃったことあるよ」

美希「ミキはスカートがばさーってなっちゃったことがあるの。あは」

響「いや、笑ってる場合じゃないぞ美希!?」

雪歩「わ、私も気をつけないと……!」

美希「雪歩のスカート、とっても似合ってるって思うな!」

響「自分はあんまりスカートはかないから安心だぞ……」




37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:27:49.61 ID:+TX98/or0
響「やっと順番だぞ」

雪歩「ふひぃ! た、高いですぅ!」

美希「あはっ☆ 雪歩ってば、これからもっと高いところまで上がるんだよ?」

響「やよいなら泣き出しちゃうかもなー」

響「美希、バッグこっちに置いとくよ」

美希「ありがとうなの!」

響「よし、乗ろう!」

美希「ほら雪歩。まんなかなら怖くないでしょ?」ストッ

雪歩「う、うん……」ストッ




38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:28:48.72 ID:gcwbpcO10
俺「フヒィ」
雪歩「ふひぃ」

どうしてこうも差が出るのか




41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:46:11.33 ID:DMBoV7yx0
>>38
慢心、環境の違い




39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:34:17.91 ID:+TX98/or0
雪歩「うしろのほうで良かったよ……さっきは一番前だったから怖くて怖くて」

美希「後ろのほうが怖いって聞いたよ?」

響「あーらしいなー」ストッ

雪歩「え!? そっそうなの!?」

ガチャン

雪歩「ひゃわぁっ、だ、出してぇっ!」ジタバタ

響「わぁっ雪歩落ち着いて!」

美希「れっつごーなの♪」




40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:41:31.54 ID:+TX98/or0
―――
――


美希「はーっ楽しかったの!」

響「雪歩ーだいじょぶかー?」

雪歩「」

美希「雪歩、途中から気絶してたの」

響「自分はがっちり腕を掴まれてたぞ……」

雪歩「」

響「ちょっとベンチで一休みするさー」

美希「りょうかいなの!」




42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:48:02.89 ID:+TX98/or0
美希「飲み物買って来たの」

響「にふぇーでーびる、美希」

美希「どういたしまして、なの。雪歩は?」

雪歩「う……はう……?」

響「おっ気がついたぞ」

美希「雪歩ーっ?」

雪歩「? あ、あれ……? ジェットコースターは?」キョロキョロ

響「えへへっ、もう終わったぞ」

美希「はい雪歩。これでも飲んで元気出すの」




44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/01(土) 23:55:19.20 ID:+TX98/or0
雪歩「あ、ありがとう美希ちゃん」ゴクッ

雪歩「!? げほっ! けほっけほっ」

響「雪歩!?」

雪歩「美希ちゃんこれ炭酸強すぎだよぉ~っ」ウルウル

美希「あ……ごめんなさいなの」

響「ほら、雪歩。自分のと交換しよっ」

美希「ミキのもあげるよ!」

雪歩「美希ちゃんのもっと強そうだよ!?」

美希「そ、そうかも……」




45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 00:03:56.17 ID:u2WFMdxS0
美希「雪歩、だいじょうぶ?」

雪歩「うんっ。次の乗り物にいこう?」

響「よーし! じゃあ次はあれに乗るさー!」ビシッ

美希「い、いや響、あれは」

雪歩「さ、さっきよりも高いですぅ!」

響「ロケじゃ乗れなかったけど、あの高いところから景色を見るアトラクションなんだろ?」ワクワク

雪歩「違うよぅ! あれは、あれはもっと恐ろしいものなんだよ……!」

響「え? ほらほら、登っていくぞ! うわーすごいなー!」キラキラ

美希「すりーつーわーん」

ゴッ




47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 00:10:19.28 ID:u2WFMdxS0
響「」

美希「あれは高いところから落ちるのを楽しむアトラクションなの」

雪歩「や、やっぱり怖いですぅ!」ガタガタ

美希「乗る? 響」

響「い、いやだぞ……」

響「なんだあれ、おかしいでしょ、落ちるって、落ちるって……」ボソボソ

美希「なんだか響がおかしくなっちゃったの」

雪歩「あれはやめようよ美希ちゃん」




49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 00:17:20.25 ID:u2WFMdxS0
美希「それでも、それでもミキたちは行かなくちゃならないの……っ!」キリッ

雪歩「真剣な顔して何言ってるの!?」

響「そうだぞ! って、"たち"……?」

美希「雪歩! ここは美希と響に任せろなの!」ガシッ

響「ええぇぇぇぇっ!?」

雪歩「響ちゃん……」

響「雪歩っ! そんな哀しい顔しないでよ!?」

美希「ミキ、この戦争が終わったらハニーと結婚するの……」テクテク

響「いーやーだぁーっ!」ズルズル




50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 00:22:18.08 ID:u2WFMdxS0
ガシャン

響「うわあぁぁぁん! あんまー! にぃにー! 助けてー!」

美希「響ちょっとうるさいの」

響「素に戻ってる!?」

雪歩「響ちゃん……がんばってね!」キュッ

響「がんばりようがないぞ雪歩!」

ガコンッ

美希「あ、動いたの」

響「ひぃぃっ」




51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 00:30:14.89 ID:u2WFMdxS0
カコンカコンカコン…

響「ま、まだなのか!? まだ上がるのか!?」

美希「響、目を閉じてちゃ景色が見れないよ? ほらすっごい遠くまで見えるの!」ブンブン

響「わぁぁっ美希、揺らさないでッ!」

響「って目を開けちゃったぞ! ――は」

響「すごい……街がぜんぶ見えるさー……」

美希「♪」

ガクン

響「!?」




54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 00:35:51.92 ID:u2WFMdxS0
美希「まだ上がるよ?」

カコンカコンカコン…

響「こ、壊れたかと思ったさ……」ドキドキ

美希「響、雪歩が手を振ってるよ」フリフリ

響「そうなのか? ってわひゃああぁぁ高いぃぃぃ怖いぃぃぃぃ!」

美希「あはっ☆」

響「み、美希! だましたな!」

美希「雪歩が手を振ってたのはウソじゃないの」シレッ

響「むあああああああっ!」




55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 00:43:39.37 ID:u2WFMdxS0
ガション

響「ま、また止まったぞ」

美希「ここが一番上なの」

美希「ねぇねぇ響! 事務所ってあっちのほうかなぁ?」

響「え? いやいや、こっちでしょ」

美希「そっか! あはっ☆ 見て見て響っ! 今ならなーんにでも手が届きそうなの!」バッ

響「おおっホントだぞ! すごいすごい!」パッ

ゴッ

響「うぎゃあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――」




57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 00:49:56.60 ID:u2WFMdxS0
美希「楽しかったの!」

雪歩「ひ、響ちゃん、だいじょうぶ……?」

響「」

美希「響も100%楽しんだって思うな!」

響「」

雪歩「言い返す気力もなさそうだよ……」

美希「それじゃ響、もっかい乗ろっ? 次は空を見上げて落ちるの! そしたらねぇ、」

響「――もう乗らないぞっ!」

美希「生き返ったの」

雪歩「死んでないよ!?」




59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 00:58:06.93 ID:u2WFMdxS0
―――
――


美希「次はこれなの!」

雪歩「これは……ゴーカート?」

響「ようし、勝負だ! 美希、雪歩!」



響「ボロ負けしたぞ……」

美希「ハンドルを握った雪歩、怖かったの……」

雪歩「ご、ごめんね! なんだかよくわからないうちに……」




63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 01:09:39.14 ID:u2WFMdxS0
響「これ! これ乗りたかったんだ!」

フネユラユラ

美希「ミキ、これはちょっと遠慮したいの」

雪歩「美希ちゃんも怖がるほどなの……?」

響「えへへ! 情けないぞ、美希! こんなのたいしたことないって!」



美希「ミキ、さかさまはあんまり好きじゃないな」

雪歩「う、わぁ……」

―――「うぎゃあーっこんなの聞いてないぞおぉっ!」




65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 01:15:14.68 ID:u2WFMdxS0
雪歩「あっ、これ気持ちよかったよね」

響「あー空中ブランコなー」

美希「これミキのスカートだとパンツみえちゃうかもなの」

美希「でも乗るの」

響「乗るの!?」

雪歩「美希ちゃん、もうちょっと恥ずかしがろうよぅ」



美希「雪歩の言うとおり、キモチよかったの!」

響「完璧なガードだったぞ……」




66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 01:21:20.32 ID:u2WFMdxS0
響「メリーゴーランドかぁ。自分はホンモノの馬に乗ってみたいぞ!」

雪歩「!」

美希「……?」

響「どうしたんだ? ふたりとも」

美希「真クンの匂いがするの……」クンクン

雪歩「真ちゃんの痕跡がありますぅ」ナデナデ

響「え……?」




67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 01:22:16.89 ID:XLb5iUPK0
何このふたりこわい



71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 01:32:00.66 ID:u2WFMdxS0
響「なんだこれ?」

雪歩「びっくりミラーハウス……?」

美希「あはっ☆ なんだか楽しそうなの! 入ってみるの!」



響「みきぃ~っ! ゆきほぉ~っ! どーこーだー!?」

雪歩「響ちゃあんっ! こっちだよ、あいたっ」

美希「うん、今日もどの角度からもイケてるって思うな」クルリ

響「うぎゃーっ外に出られなくなっちゃったぞー!」




72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 01:40:32.35 ID:u2WFMdxS0
雪歩「えっ」

響「こ、ここは……」

美希「? どうしたの? 早く行こうよ!」

雪歩「こ、ここはだめだよ美希ちゃん! 冗談にならないよ!」

響「ミイラに4000年の呪いとかかけられちゃうんだぞ!」

美希「……ただのお化け屋敷だよ?」

響「いやいやいやいや、危険すぎる。ほんとほんと」

雪歩「次! 次いこっ? ね?」

美希「ぶぅーっ……」




74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 01:49:12.58 ID:u2WFMdxS0
美希「……完璧じゃないの」ボソッ

響「え?」

雪歩「美希ちゃん?」

美希「響ってば、ぜーんぜん完璧じゃないね! だってお化け屋敷が怖いんでしょ!?」

響「………」

美希「お化け屋敷を怖がって完璧とか、ジョーダンきついの! あはっ☆」

雪歩「み、美希ちゃん」

響「……わかったぞ。お化け屋敷に入ってやる! 自分、完璧だからな!」バッ

美希(響、マーティみたいなの)




78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 01:57:27.11 ID:u2WFMdxS0
響「雪歩」

雪歩「ひ、響ちゃん……っ」

響「これ、預かっててくれ」スッ

雪歩「う、うん」

響「自分、必ず生きて帰ってくるからな。そしたら一緒に観覧車に行こう」

雪歩「う、うん?」

響「さぁ行くぞ美希!」

美希「いってらっしゃいなの!」

響「えっ」




79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 02:04:35.04 ID:u2WFMdxS0
響「ほらっ美希も行くぞ!」

美希「えぇーっ、ミキべつにお化け屋敷好きじゃないの」

雪歩「あんなに入りたそうだったのに!?」

美希「あれは響と雪歩が面白そうだったからなの」

雪歩「えぇぇっ!」

美希「おっと、口が滑っちまった、なの♪」

響「なんだよそれぇ!」

美希「……完璧」ボソッ

響「行くぞ! 美希、雪歩!」




80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 02:12:13.31 ID:u2WFMdxS0
雪歩「ひゅえぇっ!? 私もなのぉっ!?」ズルズル

美希「めーんどくさいのー」ズルズル

響「さぁ、自分の完璧っぷりを見せてやるさー!」



―――「うっぎゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



美希「こ、これは、予想以上だったの……」

雪歩「二回目なのに心臓が止まるかと思いましたぁ」

響「」




81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 02:18:01.03 ID:u2WFMdxS0
美希「最後はやっぱり観覧車だよね!」

雪歩「わぁーきれい……」

響「右も左も全部見えるぞ!」

美希「さっきもよく見えたよ?」

響「思い出させないで欲しいぞ……」

雪歩「えっと、あ、ほ、ほら、響ちゃん! あそこ、この前ライブした場所じゃないかな?」

響「おぉっ! あんなに広かったのに、ちっちゃく見えるなー! あははっ」

美希「またあんな風にきらきらしたいの」

雪歩「できるよ!」




83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 02:25:10.36 ID:u2WFMdxS0
響「雪歩……」

美希「うんっ! そうだよね! きっとまた、ハニーがきらきらさせてくれるって思うな!」

響「そうだね! がんばろっ!」

雪歩「ふふっ、おーっ!」



美希「はーっ満喫したのーっ」ノビー

響「お腹すかないか? なにか食べていこうよ!」

雪歩「う、うん! ちょっとおうちに連絡してくるね」




84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 02:32:07.61 ID:u2WFMdxS0
響「美希はいいのか?」

美希「ミキんちはだいじょーぶだよ♪ 響こそ、ハム蔵とか平気なの?」

響「みんな賢いからな! ごはん置いてきたし」

美希「そうなの」

雪歩「お待たせぇ」

美希「よーし、それじゃいっくのー!」ダッ

響「お腹すいたぞー!」タタッ

雪歩「あぁっ待ってー!」




86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 02:38:04.91 ID:u2WFMdxS0
―――
――


響「それじゃ、撮影を早く終わらせて、ここに来たのか? あ、これ美味しい」

美希「そうなの! ミキ、ここに来てみたかったんだぁ。響、ちょっとちょうだい」

雪歩「どうして来てみたかったの?」

美希「ハニーとのデートの下見なの! 雪歩にもこれあげるの」

雪歩「ありがとう美希ちゃん」

響「美希は相変わらずプロデューサーばっかだなぁ! 雪歩、それ一口欲しいぞ」

雪歩「はい、どうぞ。響ちゃん」




87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 02:44:22.99 ID:u2WFMdxS0
美希「あたりまえなの! ハニーはミキのハニーなんだから!」

響「あはは、意味わかんないぞ」

美希「響は当然として、雪歩はハニーのこと好きなの?」

雪歩「ごほっ!? げほっ! あうぅ」

響「美希!? 直球すぎるさ! ていうか自分は当然ってどういうこと!?」

美希「言葉のとおりの意味だけど……。これまた美味しいのーっ♪」

雪歩「けほっけほっ。んぐっ、ごくごく……っ」

響「大丈夫か? 雪歩」

雪歩「う、うん」




88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 02:51:58.45 ID:u2WFMdxS0
美希「んーっ♪ しあわせなの」

雪歩「み、美希ちゃん」

美希「はいなの」

雪歩「わ、私はね? プロデューサーのこと、嫌いじゃないよ?」

雪歩「こんなダメダメな私を助けてくれる、だいじょうぶって言ってくれる、すごく……安心するひと」

響「よくわかるぞ」

雪歩「男の人はまだちょっと苦手だけど、プロデューサーはだいじょうぶ」

雪歩「好きとは少し違うかもしれないけど……、一緒にいたいひと。私はそう思ってるよ」

美希「ふむふむなの。響、やっぱりこれはライバル登場なの」




89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 02:59:21.96 ID:u2WFMdxS0
響「えぇっ!? なんでそーなるんだ!?」

美希「好きとは少し違うとか言ってるけど、これはあきらかに恋なの」コソッ

響「そ、そうなのか。たしかに、一緒にいたいっていうのは自分と同じだもんな」コソッ

美希「やっぱり響もそうなんだね。あはっ☆」コソッ

響「うぎゃああああ!」

雪歩「聞こえてるよ……」

雪歩「でも、ひんそーでひんにゅーでちんちくりんな私なんかじゃ、プロデューサーにつりあわないよ。美希ちゃんならお似合いかもしれないけど」

響「雪歩でちんちくりんなら自分はなんなのか教えて欲しいぞ……」




92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 03:07:14.78 ID:u2WFMdxS0
雪歩「あぁっ、ごめんね! そ、そうじゃないの……!」

響「なんくるないさー……。自分、おとなしくパスタ食べてるぞ……」

響「どうせ自分はこのなかで一番背が小さいさー……」

雪歩「だ、だいじょうぶだよ! 胸の大きさなら……はうっ! やっぱり私はダメダメですぅ~っ!」

美希「ミキがハニーとお似合いなのは、たしかにそうだけど」

美希「雪歩だって、つりあわないなんてことないって思うな」

雪歩「え?」

美希「だってミキ、雪歩のすごいところちゃんと知ってるよ?」

美希「優しいし、気配りできるし、あとミュージカルのときの雪歩、すっごくカッコいいの!」




94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 03:14:56.57 ID:u2WFMdxS0
響「あぁ、自分もそれは思うなー。ライブのときもそうだけど、雪歩は本番に強いって感じがするぞ」

雪歩「響ちゃん」

美希「そうかもなの。だからもっと、自信を持っていいって思うな」

雪歩「美希ちゃん……、ありがとう」

響「えへへっ。美希がお姉さんみたいだな!」

美希「ミキはこのなかで一番若いの!」

雪歩「あ、わ、私がお姉さんだよね! うん! 雪歩おねえちゃんって呼んで!?」

響「雪歩ねぇね?」

美希「どうしたの? 雪歩おねえちゃん」




95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 03:21:19.65 ID:u2WFMdxS0
雪歩「ふひっ! こ、これは破壊力が高すぎるよぉっ」

美希「ミキ、ほんとにお姉ちゃんがいるからヘンなカンジなの」

響「自分はにぃにだなぁー。にぃに、元気にしてるかなぁ……」

美希「じゃ、今度みんなで響の家にいこうなの! 響の大好きなおにーさんも見てみたいし!」

雪歩「それ、すごくいいかも……」

響「なんでそーなるんだ!? っていうか大好きじゃないしにぃにとか!」

美希「そーだよね。響が大好きなのはハニーだもんねー」

響「そっそれも違うからぁ~っ!」




97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 03:28:51.57 ID:u2WFMdxS0
―――
――


響「ふわぁーっ遊んだ遊んだーっ!」

雪歩「楽しかったね。今度はみんなと来れたらいいな」

美希「ミキはちょっと眠たくなってきちゃったの。あふぅ」

響「それじゃあ今日はもう解散しよっかー」

雪歩「そうだね。暗くなってきたし、うちのひとたちも心配しちゃうよ」

美希「それがいいの。ベッドがミキを呼んでるのぉ~」

響「それじゃまた明日ね!」

雪歩「うん! 今日はありがとう!」

美希「おやすみなさいなのぉ~」




99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 03:36:34.21 ID:u2WFMdxS0
-翌日-

美希「ハニー!」ガバッ

P「おお、美希か。おはよう」

美希「おはようなの! ねぇねぇハニー、昨日ミキね、雪歩と響と遊園地に行ってきたんだよ?」

P「ほおーそれはいいじゃないか」

美希「それでね、すっごく楽しかったから、ハニーとも行きたいなぁって」

P「あーまぁ時間ができたらなー」

雪歩「ふふっ。美希ちゃん、嬉しそうだね」

響「いつもどおりさー」




100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 03:42:15.88 ID:u2WFMdxS0
美希「それでねー響がおにーちゃんが大好きだーって」

響「美希ィっ!?」ガタッ

美希「あれ? あはっ☆ まちがったの。響が大好きなのはおにーちゃんじゃなくてハむごむご」

響「はぁっ、はぁっ、美希、ちょ、ちょっと、静かにしようよ」

P「? 響、どうしたんだ?」

響「い、いやっ!? な、なんでもないぞ!」

美希「むごむぐむーむむー」

響「美希、お願いだからそれはやめてよぉっ!」

雪歩「ふふっ。私は、この、このままで、幸せだよ?」

春香「ん? 雪歩、なにか言った?」

雪歩「ううん! なんでもないっ」ニコッ






おしまい




101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 03:43:45.19 ID:DfZY/+krO
乙でござった



102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 03:49:40.80 ID:u2WFMdxS0
あ、100いったか
遅くまでありがとござした
響可愛い




103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 03:51:16.15 ID:+AtQ5cN80
響も美希も雪歩も、みんな可愛かったぞ!




104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/02(日) 04:00:53.17 ID:jHxwa2EcO
癒された…